プルシャに会いに行く
るるるぶ☆どっぐちゃんさん
感想:ローマ末期とか、貴族の悦楽とか、享楽的な匂いがして好き。
他に良いと思った作品
01 ふたりの笑顔 君島恒星
中年二人の楽しそうな様子が良いと思った。まあ、からまれる若者の立場になってみるとたまったもんじゃないけどね。お気の毒。
02 曼陀羅寺へ たかぼ
私は国語とか苦手で文法の基礎とか全く知らない人間なのだけれど、だからそんな私が言うのはどうかと思うけれど、たかぼさんの文章を上手だと思った。漢字がたくさん使われているのに読みやすい。私が好きなタイプの文章。
ちょっとストーリーは弱い感じがする。
05 TO DO 柄本俊
SFなのかな? でも現実の生活が比喩されていると勝手に思った。イイ人の苦しみ…。
06 病んでる私 霜月 剣
恋愛モノですね。いいですね。人を好きになるって微かに病んでる感じですネ。題もいいし好きな人を思い出すと言うところもいい。いつも片想いの私はよく相手を思い出したりするので…共感。
07 ぎざぎざな西瓜 ごんぱち
はじめは『なんですいか割りを批判してるんだろ?』とか思ったけれど最後のおちですっきりしました。おちの強さが気に入った。
08 ハーフの女 のぼりん
美しくて頭の良さそうな人が隣の席に座ってしゃべりだす。この設定にうきうきさせられました。ただ「ハーフの人」の髪が右と左で分かれているって言うのはちょっと…。実際にこういう人いるのかな? 鳥ではいるらしいね。ってかそれがちょっときついな、と思った。
でも始まりは、まるで夏目漱石の「こころ」の中で主人公が初対面の人と話す場面のようにうきうきしました。のぼりんさんは実際、電車とかバスだとかで隣になった人とおしゃべりをするタイプなのかな? とか興味湧きました。
12 星に願いを マリコ
離婚はかなしいやね。
15 口吻 日向さち
とっても良いです。狐とかカラオケのある旅館だとか、そういった和風で薄暗いアイテムが私は好きです。
夫婦を取り替えてデュエットを歌う近所の人々に違和感を覚える子供。いいですね。子供ってそういうのに敏感ですよね。子供の頃って性的で疲れた感じのモノを非常に怖がりますよね。私はそうでした。きっと本能的に子供は成長するまで近づいちゃいけないってなってるのかもしれない。なんか、子供の頃の漠然とした怖い気持ちを思い出す感じ。
16 魚の腹から携帯電話 アナトー・シキソ
魚から携帯が出てくるという発想が良いと思う。けれどおちが弱い感じ。
18 ありえないこと うちゃたん
いとこ同士のいけない恋愛感情。そういう設定は少女漫画に良くある感じで、私はそういった「定番」な設定があまり好きになれない。
でも会話が上手いと思った。私は現実でも会話べたで人の話を聞いていないため、なのか「」会話が書けない。ものすごく格好悪いしゃべり方を登場人物たちにさせてしまう。
だからうちゃたんさんの会話の現実にありそうな感じが非常に羨ましい。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:一度決めてからまた迷い始めてしまって、気になった作品を全部読み直してみる。
エントリ03 「終わりの会」 小笠原寿夫さん
先生の発言から、みんながどうしたら良かったのか、分からなかった。悪かったことは悪かったことで言わないといけないだろうし。先生1人で良い人ぶってるような感じにも思える。オチは、おおっと思わされた。面白かった。
エントリ07 ぎざぎざな西瓜 ごんぱちさん
初めは面白いのに、だんだんと冗長な印象が強まってしまう。オチも、ストレート過ぎた感が。でも、たったこれだけのことを1000字でやろうという心意気は買い。オチ以外は楽しめたし。
エントリ08 ハーフの女 のぼりんさん
話している相手の横顔しか見えないって不自然に思わないのだろうか。そこさえ気にならなければ、よくできた話なのだが。
エントリ11 プルシャに会いに行く るるるぶ☆どっぐちゃんさん
作者独特の魅力がよく出ているし、タイトルも良いと思う。取り立ててどこが良くないとも思わないのはこの作品だけなのだが、細かいところでいろいろと気になった。
エントリ12 星に願いを マリコさん
全体的に形だけで書いている感じがするし、数字が漢字だったり算用だったり、統一感がない。でも、物語の破綻の無さにホッとさせられた。
エントリ16 魚の腹から携帯電話 アナトー・シキソさん
掲示板にも書いたとおり、今回は乱れていたのが気になった。
エントリ17 繭 越冬こあらさん
主人公と夫人の言う「D」は同じ意味だろうか。駄洒落のDだとするにはちょっと無理があるように感じた。一行空けを多用しすぎて散漫になってしまったような気もする。ラストの空気はとても良いと思った。ラストだけで言えば、今回一番かもしれない。
エントリ18 ありえないこと うちゃたんさん
はっきりと好きなのか、それとも恋愛対象として意識しているという程度なのか。ラストにきて、実はいとこ、という展開では微妙なニュアンスが合わない気がする。でも、うちゃたんさんの作品としては一番良くできていると思う。特にラストは良かった。
るるちゃん、こあらさん、うちゃたんさんが最終的に残った。で、やっぱ、るるちゃんかな、と。すんなりと投票する気になれないのは全体的に粗いせい。この勢いで、しかも丁寧さが感じられたら迷わず投票すると思うけど。(日向さち)
投票者: このバトルへの参加作者
感想:軽すぎず、重すぎず心地よかったのでこれにしました。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:花も、プルシャも、全て消えても、そこにあったという事実だけは消えない。そんなもの残っても仕様がないのに。
作者の方の真意は測れなかったのですが、勝手に自分で解釈してシンクロして勝手にとても悲しくなってしまいました。
娘が父親に蝶(炎)を見せようとする場面が、鮮烈に心に残りました。
投票者: このバトルへの参加作者