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1000字小説バトル

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1000字小説バトル
第66回バトル結果

おめでとうございます!

今月のチャンピオン作品は、
るるるぶ☆どっぐちゃん作『プルシャに会いに行く』
アナトー・シキソ作『魚の腹から携帯電話』の2作品です。
るるるぶ☆どっぐちゃんさんは初のグランドチャンピオン、
アナトー・シキソさんは2度目のグランドチャンピオンとなります。
おめでとうございます!

投票結果
得票数 
1
君島恒星
1
2
曼陀羅寺へ
たかぼ
3
小笠原寿夫
1
4
立花聡
2
5
TO DO
柄本俊
6
霜月 剣
1
7
ぎざぎざな西瓜
ごんぱち
8
のぼりん
1
9
ゆふな さき
1
10
(本作品は掲載を終了しました)
ウーティスさん
11
るるるぶ☆どっぐちゃん
4
12
マリコ
1
13
伊勢 湊
1
14
早透 光
1
15
日向さち
1
16
アナトー・シキソ
4
17
越冬こあら
3
18
ありえないこと
うちゃたん
19
『つかれた男』
橘内 潤
20
隠し物
村松 木耳
21
スナ2号
3

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

プルシャに会いに行く
るるるぶ☆どっぐちゃんさん

感想:
ローマ末期とか、貴族の悦楽とか、享楽的な匂いがして好き。

他に良いと思った作品
01 ふたりの笑顔 君島恒星
 中年二人の楽しそうな様子が良いと思った。まあ、からまれる若者の立場になってみるとたまったもんじゃないけどね。お気の毒。

02 曼陀羅寺へ たかぼ
 私は国語とか苦手で文法の基礎とか全く知らない人間なのだけれど、だからそんな私が言うのはどうかと思うけれど、たかぼさんの文章を上手だと思った。漢字がたくさん使われているのに読みやすい。私が好きなタイプの文章。
 ちょっとストーリーは弱い感じがする。

05 TO DO 柄本俊
 SFなのかな? でも現実の生活が比喩されていると勝手に思った。イイ人の苦しみ…。

06 病んでる私 霜月 剣
 恋愛モノですね。いいですね。人を好きになるって微かに病んでる感じですネ。題もいいし好きな人を思い出すと言うところもいい。いつも片想いの私はよく相手を思い出したりするので…共感。

07 ぎざぎざな西瓜 ごんぱち
 はじめは『なんですいか割りを批判してるんだろ?』とか思ったけれど最後のおちですっきりしました。おちの強さが気に入った。

08 ハーフの女 のぼりん
 美しくて頭の良さそうな人が隣の席に座ってしゃべりだす。この設定にうきうきさせられました。ただ「ハーフの人」の髪が右と左で分かれているって言うのはちょっと…。実際にこういう人いるのかな? 鳥ではいるらしいね。ってかそれがちょっときついな、と思った。
 でも始まりは、まるで夏目漱石の「こころ」の中で主人公が初対面の人と話す場面のようにうきうきしました。のぼりんさんは実際、電車とかバスだとかで隣になった人とおしゃべりをするタイプなのかな? とか興味湧きました。

12 星に願いを マリコ
 離婚はかなしいやね。

15 口吻 日向さち
 とっても良いです。狐とかカラオケのある旅館だとか、そういった和風で薄暗いアイテムが私は好きです。
 夫婦を取り替えてデュエットを歌う近所の人々に違和感を覚える子供。いいですね。子供ってそういうのに敏感ですよね。子供の頃って性的で疲れた感じのモノを非常に怖がりますよね。私はそうでした。きっと本能的に子供は成長するまで近づいちゃいけないってなってるのかもしれない。なんか、子供の頃の漠然とした怖い気持ちを思い出す感じ。

16 魚の腹から携帯電話 アナトー・シキソ
 魚から携帯が出てくるという発想が良いと思う。けれどおちが弱い感じ。

18 ありえないこと うちゃたん
 いとこ同士のいけない恋愛感情。そういう設定は少女漫画に良くある感じで、私はそういった「定番」な設定があまり好きになれない。
 でも会話が上手いと思った。私は現実でも会話べたで人の話を聞いていないため、なのか「」会話が書けない。ものすごく格好悪いしゃべり方を登場人物たちにさせてしまう。
 だからうちゃたんさんの会話の現実にありそうな感じが非常に羨ましい。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
一度決めてからまた迷い始めてしまって、気になった作品を全部読み直してみる。

エントリ03  「終わりの会」    小笠原寿夫さん
先生の発言から、みんながどうしたら良かったのか、分からなかった。悪かったことは悪かったことで言わないといけないだろうし。先生1人で良い人ぶってるような感じにも思える。オチは、おおっと思わされた。面白かった。

エントリ07  ぎざぎざな西瓜    ごんぱちさん
初めは面白いのに、だんだんと冗長な印象が強まってしまう。オチも、ストレート過ぎた感が。でも、たったこれだけのことを1000字でやろうという心意気は買い。オチ以外は楽しめたし。

エントリ08  ハーフの女    のぼりんさん
話している相手の横顔しか見えないって不自然に思わないのだろうか。そこさえ気にならなければ、よくできた話なのだが。

エントリ11  プルシャに会いに行く    るるるぶ☆どっぐちゃんさん
作者独特の魅力がよく出ているし、タイトルも良いと思う。取り立ててどこが良くないとも思わないのはこの作品だけなのだが、細かいところでいろいろと気になった。

エントリ12  星に願いを    マリコさん
全体的に形だけで書いている感じがするし、数字が漢字だったり算用だったり、統一感がない。でも、物語の破綻の無さにホッとさせられた。

エントリ16  魚の腹から携帯電話    アナトー・シキソさん
掲示板にも書いたとおり、今回は乱れていたのが気になった。

エントリ17  繭    越冬こあらさん
主人公と夫人の言う「D」は同じ意味だろうか。駄洒落のDだとするにはちょっと無理があるように感じた。一行空けを多用しすぎて散漫になってしまったような気もする。ラストの空気はとても良いと思った。ラストだけで言えば、今回一番かもしれない。

エントリ18  ありえないこと    うちゃたんさん
はっきりと好きなのか、それとも恋愛対象として意識しているという程度なのか。ラストにきて、実はいとこ、という展開では微妙なニュアンスが合わない気がする。でも、うちゃたんさんの作品としては一番良くできていると思う。特にラストは良かった。

るるちゃん、こあらさん、うちゃたんさんが最終的に残った。で、やっぱ、るるちゃんかな、と。すんなりと投票する気になれないのは全体的に粗いせい。この勢いで、しかも丁寧さが感じられたら迷わず投票すると思うけど。(日向さち)
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
軽すぎず、重すぎず心地よかったのでこれにしました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
花も、プルシャも、全て消えても、そこにあったという事実だけは消えない。そんなもの残っても仕様がないのに。
作者の方の真意は測れなかったのですが、勝手に自分で解釈してシンクロして勝手にとても悲しくなってしまいました。

娘が父親に蝶(炎)を見せようとする場面が、鮮烈に心に残りました。
投票者: このバトルへの参加作者

魚の腹から携帯電話
アナトー・シキソさん

感想:
アナトーさんに投票するの、初めてかも……。
でも、釣った魚から出てきた携帯ってのが、今回は一番魅力的に感じたので。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
面白かったなあ。読んで良かったと本当に思えました。
投票者: その他の作者

感想:
久々のストーリー性のある作品にちょっと感動しながら読ませて頂いた。短い言葉が十分に生かされている雰囲気作りはおみごと。最後のなんとも言えない終り方も小憎らしく裏切られたようでなんとも心地よい。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
今期はあんまり良くなかった。アナトーさんもちょっとどうかな、と思ったけれど、これ以外にはちょっと考えられなかったので。
投票者: このバトルへの参加作者

越冬こあらさん

感想:
「ふたりの笑顔」 君島恒星
 小気味よい話で楽しめました。1000字という枠にぴったりの作品だなと思いました。題はやや凡庸に思えました。

「プルシャに会いに行く」 るるるぶ☆どっぐちゃん
 プルシャはインド神話で世界の始祖となる存在ですね。哲学的、宗教的な象徴が散りばめられているように思います。それらの象徴を一つずつ説明することは私にはできませんが。しかし言葉の意味を理解することを求められているのではありません。そもそも哲学や宗教とはそういう情報伝達の方法をとるものでしょう。言葉とは説明すればするほど真理から遠ざかるものですから。小説としてはとても興味深く官能的で楽しい作品でした。

「口吻」 日向さち
 随筆と小説とはどこが違うかというのは難しい問題ですが、随筆として楽しめました。小児期の官能的な夢体験はインパクトのあるもので、それがカラオケのデュエットへの違和感の下敷きになっているというのではないかという考察が興味深いものでした。1000字でなくもっと長い作品で読んでみたいと思いました。

「魚の腹から携帯電話」 アナトー・シキソ
 アイデアが素晴らしく、最後のオチではゾッとさせられました。好きです。

「繭」 越冬こあら
 ショートショートの正道のような作品ですね。アイデア自体は珍しいものではありません。しかし説明しすぎないことで適度な不条理感を出しておられる。コミカルな味付けも効いてますね。文章の巧さにうなります。

(たかぼ)
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 蛹になった上司が繭の中から呼びかけるナンセンスぶりが楽しかったです。「D」というトンチンカンな断片も効果的に配置されていたと思います。脱皮しても取り乱さず、茶色い声で「疲れるわ」とだけ感想をもらす様が面白かったです。ところで脱皮した抜け殻はどうしたんでしょう?

 その他の作品で印象に残ったものを。

■ごんぱちさんの「ぎざぎざな西瓜」

 ぼろぼろな駝鳥、ですね。それはそれとして。ラストが弱いような気がしました。「ここまで読ませておいてコレ?」と思ってしまったのが正直なところです。一読者としては、もう少しアッと言わせる展開を期待していました。決して面白くないわけではないのです。「片えくぼ」という感じです。


■るるるぶ☆どっぐちゃんの「プルシャに会いに行く」

 独特の世界観が魅力的ですね。でも、小説として読むと何か違うような。全体が感覚的なイメージの積み重ねから成り立っているように感じられ、ストーリーとして流れや意味を読み取ろうとするには少々骨の折れる作品、という印象です。主人公の頭の中で語られる物語だからでしょうか。散文詩としてならアリかもしれません。


■早透 光さんの「雪に感じた……」

 不思議な老人と少年Mの物語、引き込まれました。読後感も良かったです。


■日向さちさんの「口吻」

 狐のイメージを取り入れた不気味な雰囲気が良かったです。子供が見たものを歪めて理解する過程がうまく表現されていたと思います。最終段落はちょっと説明的すぎる気がするのですが、どうでしょうか。最後まで奇怪な雰囲気で終わっても良かったのでは。


■アナトー・シキソさんの「魚の腹から携帯電話」

 奇抜なアイデアでストーリー展開は楽しめました。しかし、携帯電話を呑み込めるほど大きな魚がずいぶん簡単に釣れるんだなあ、と些細なところで引っかかりました。また、根本的な問題として他人の携帯を無断(&無料)で使い、メールまで読んでしまうという行為自体に、まるで良心の痛みを感じていないらしい主人公に少々違和感が。通話可能な電話なら携帯会社に連絡するなり届けるなりしないものでしょうか、普通。


■村松 木耳さんの「隠し物」

 とぼけた彼と、ていちゃんのやりとりか可愛らしかったです。特にトランクスをはくところ。想像して笑ってしまいました。


■スナ2号さんの「それは、煙のように形のないものだけれど」

 爽やかなストーリーでした。「口の中に、小さな虫が入って我に返り」のくだりはリアルですね。


 辛口な評が並んでしまって申し訳ないですが、「もう少し書けるのでは」という思いからです。ご容赦ください。
 今回は内容・文章・字数を総合して越冬こあらさんに投票したいと思います。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
駄洒落オチが気に入りました(笑
投票者: その他のQBOOKS参加作者

それは、煙のように形のないものだけれど
スナ2号さん

感想:
最後に思わずニヤリとしてしまいました。センス良いと思います。
投票者: 純粋読者

感想:
これ、この感じ、すごく好き。童話みたいで、私もこんな風に書けたらなぁって、ちょっと嫉妬しちゃったo(^-^)o
「冬銀杏」伊勢湊さんもよかったな。「ここが」とかじゃなくて、全体の雰囲気に惹かれた。(ノドカより)
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
「ワン」「トゥー」「ドリーム」がすっかり癖になってしまいました。
文句なしの一等賞です。
投票者: このバトルへの参加作者

小窓
立花聡さん

感想:
今回は「これ!」と思える作品が正直、見当たりませんでした。
その中で気になった作品は以下の3作です。

4.「小窓」
民家の小窓の影から想像を廻らせていく。誰でも一度は考えたことがあるんではないでしょうか。日常の何気ない1コマを魅せれる技量がすごいなと思います。情景描写が細やかで、とても丁寧な作品。

16.「魚の腹から携帯電話」
段々、アナトーさんワールドにはまっていく自分がいます(笑)
多分、理解できていないんだろうけど、何故か引き込まれてしまうから不思議。

21.「それは、煙のように形のないものだけれど」
作品の構成も登場人物のキャラも確立していて、国語の教科書に載っていてもおかしくないくらい、よく書けています。児童文学好きの私にはたまらない作品。

この3作品で迷った結果、「小窓」に決めました。他の2作も良かったのですが、この作品は私が苦手とする系統にも関わらず、すんなりと読むことができた点が決め手です。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
今月は、作者と読者の掲示板に、面白くないと思ったものがなかったと
書いたけど、「面白い」と肯定的にとらえられた作品は少なくて、
その中でもっとも印象的だったのがこの作品でした。

他によかったのは、「ふたりの笑顔」「プルシャに会いに行く」。
「ありえないこと」も、ストーリーは好き。

(霜)
投票者: このバトルへの参加作者

ふたりの笑顔
君島恒星さん

感想:
 このサラサラと入ってくる文章で、エピソードを盛り込んだ長いものを読まされたら(幸せになれるんだけれどなー)と、思ってしまった。
 1000字ってのはほんとに難しいですね。
                       一票入れます。
投票者: このバトルへの参加作者

「終わりの会」
小笠原寿夫さん

感想:
「終わりの会」
 爆笑、ああすごいインパクト。ひーひーいいながら笑いました。いいねえ、単純でペーソスあって、爆発力あって。最高です。
 懐かしいなあ終わりの会。小さい頃って、このような今考えると相当笑えるシチュエーションが平然と行われていたりしましたねえ。他にも良い作品はたくさんありましたが、もう私的にはこれ以外考えられない。投票!
 初笑い、ありがとうございます。

その他のお気に入り

13 冬銀杏 伊勢 湊 :しっとりしていていいなあ。普通の恋愛の話なのに伊勢さんが書くと切ない旋律がバックに流れるんだよなあ。憎いねえ。

15 口吻 日向さち:ああ、これも良い。子供の鈍感でいて、なぜかそういう方面に独特な勘が働くその微妙な心の表現がうまい。すばらしい。下手すると陳腐だが、この人が書くから描ける世界って気がするな。

16 魚の腹から携帯電話 アナトー・シキソ:発想がいつもすごい。プロよりおもしろいと思う。しかし毎回、毎回良くこのクオリティを保てるなあ。この話も、アナトーさんの文章のリズムだからまた生き生きするんだろうなあ。

17 繭 越冬こあら:会社人間、宮仕えの身の切なさを描かせれば天下一品。「わかる、わかるぜその気持ち」とつぶやきながら読んでしまった。正月明けは私も繭を作りたかったよ。

 お気に入りに上げない作品にもたくさん良いものが。
 ああ、おもしろかった。1000字も熱いねえ。
投票者: このバトルへの参加作者

病んでる私
霜月 剣さん

感想:
少し異常な印象も受けましたが、耳の記憶を題材に恋を表現されているこの作品に一票入れたいと思います。タイトルを見たとき、あまり読む気がしませんでしたが、嫌いな感じではないです。結婚を愚弄していると言ったら、言い過ぎかもしれませんが、少し小馬鹿にしているようで気持ち良かったです。今回は良い作品が多かったので、迷いましたが、あとで読み直して一番印象に残ったのが、こちらの作品でした。後半は知らない世界を見たようで、ゾクッとしました。
投票者: このバトルへの参加作者

ハーフの女
のぼりんさん

感想:
とっても面白かったのです。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

ひとりごと
ゆふな さきさん

感想:
単純に、一番興味がわきました。ちょっと疲れてるので、感想短くてすみません。
投票者: このバトルへの参加作者

星に願いを
マリコさん

感想:
元夫の人の気持ちがよくわかっていいなと思いました。
投票者: 純粋読者

冬銀杏
伊勢 湊さん

感想:
 気のせいか、恋物語系が多かったような気が。
 で、そういう流れになると、上手い人が強いのです。
 つーことで伊勢さんに一票。
投票者: このバトルへの参加作者

雪に感じた……
早透 光さん

感想:
「病んでる私」霜月 剣
確かに病んでますな。気持ち悪いけど、恋する心ってもんの、その「端からみた時の気持ち悪さ(気味悪さ)」が、こう、でろ~んと丸出しで、なかなかいいんじゃないかなあ。

「プルシャに会いに行く」るるるぶ☆どっぐちゃん
グロテスクなるるるぶワールドが全開で素晴らしい。
けど、今回は、誤字脱字の類いが目に付いたな。

「雪に感じた……」早透 光
これはいい。若干文章がぎこちないけど、しっとりして、ちょっとガサっとして、モチーフも分かりやすくて、いい話。

「ありえないこと」うちゃたん
いいねえ。かなりこっぱずかしい世界だけど、十代の世界は、あとから振り返ればみんなこっぱずかしいもんさ。

「それは、煙のように形のないものだけれど」スナ2号
ええ話やな。オトナが読んで、ああいいねって思える、でもオトナになりかけの子供にはいいねって思われない、子供向けの話みたいな良さ。


今回は早透光さんの「雪に感じた……」を。内容は、るるるぶ☆どっぐちゃんさんの「プルシャに会いに行く」が一番いいと思うけど、二か所くらい書き損じがあったみたいだし、いつも票を入れてるから、その次に良かった「雪に感じた……」を。

(アナトー)
投票者: このバトルへの参加作者

口吻
日向さちさん

感想:
 ぴかぷー。
03  「終わりの会」    小笠原寿夫
 まいどまいど、仰々しくないのが好みだ。このくらい自然にかけるといいんだよなぁ。アタシも。
 そして、形式的にこういうことやってるから、会社ちゅシステムが成り立つのかもしれん。とまれ、序破急、落とし方、どれをとってもなかなかの作品。

04  小窓    立花聡
 自分の葛藤を飽きさせずに読者に読ませるのは難しいな。自分の中を流れる言葉が、自分の脳裏を小説の文章としてコンバートできると、よくなる。
 というのも、やはり、二者をイコールで結ぶわけには行かないからなんだな。

06  病んでる私    霜月 剣
 要するに萌えだな。いいとも、萌えてくれよう。

08  ハーフの女    のぼりん
 何が「!」かをわきまえてる。えらい。面白い。

15  口吻    日向さち
 明朗だからわざわざ解説することもあるめえ、平易な語彙でこれだけ作品に厚みを持たせられるんだもの、よく出来ております。
 小説とエッセイは別だけれども、その境界はないといういい例ではないでせうか。

20  隠し物    村松 木耳
 定子が魅力的。小生、魅力的な人物描写に飢えてる。
+++
 さて、どうするもこうするもだ、今回は作品の厚みちゅ意味では「口吻」が頭一つ出たのんで迷わず投票。次点は「ハーフの女」「隠し物」の二点で。「終わりの会」は、どうしても、方向性に応じた演出が見てみたいや、ということなので次回に期待。でも好きよ。(M)
投票者: その他のQBOOKS参加作者