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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第67回バトル結果

おめでとうございます!

今回のバトルは、叶冬姫さん『バレンタイン前線接近中』がチャンピオン作品と決まりました。
なお今回はお二人の方より全作品への感想をいただいております。ぜひお読みください。
みなさま投票、感想ありがとうございました。

投票結果
得票数 
1
麻津さく
1
2
叶冬姫
8
3
サヌキマオ
1
4
深神椥
2
5
ごんぱち
1
6
高得点句
石川順一

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

バレンタイン前線接近中
叶冬姫さん

感想:
ごんぱちさんのキツネと葡萄の作品もいいと思ったのですがこの作品で。やはり手作りだし、ザッハトルテとかいいですね、私も食べてみたいと思わせる物がこの小説にはありました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
ほんわかした。段落頭の一字下げなどの文章作法ミスが気になる。
投票者: 純粋読者

感想:
オチがわかりにくかったでので、読み返しました。
2度目で、あぁ、ここが彼の気持ちかとわかりましたが。
くされ縁な幼馴染みは好物です。
投票者: 純粋読者

感想:
にやにやが止まらない…
投票者: 純粋読者

感想:
読み口の気持ちよさ
読者の想像力を最後広げてくれる展開
よかったです
投票者: 純粋読者

感想:
バレンタイン当日ではなく、バレンタイン前というのが面白いと思いました。
ラブコメディがちゃんとコメディになっていて、
思い込みが強い女の子が可愛いらしく描けているのが好感がもてたし、幼なじみという関係も無理なく表現できてると思いました。
投票者: 純粋読者

感想:
お母さん偉い!!
バレンタインまでみんながんばって!!
投票者: 純粋読者

感想:
起承転結を1,000文字で書ききることは相応の難易度が伴うでしょう。しかし、一般的な1,000文字小説にあるような窮屈さを感じず、話としてどれが一番うまく完結出来ているかということで選ばせてもらいました。
投票者: 純粋読者

いつかのその日まで
深神椥さん

感想:
 黒い羽というと烏天狗辺りを想像したけれど、よく考えるとバットマンのパターンもある。
 何はともあれ、概ねヒーローは飛ぶもので、ごはんですよは食べ物だから、それはそれで充分。飛ばないヒーローがいたとしても、いずれパワーアップイベントで飛ぶものだから早急な判断は止めるが吉。高射砲で撃たれ消息を絶ち、語る者がいなくなったとて、模造品の頭部を持つ不死身の超人として復活する可能性もある。そこに理由はない、敢えて言うならば、それがヒーローなのだ。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
いつかのその日まで 深神椥さん
「また、いつか」
困ってる人を助けてるおじさんがそう言ってくれてのなら、
他の噂なんて「助けられた彼女」には関係ないと思えるのかな?
とすごく、読後がすっきりしていて、好きなお話です。
でも、もし、知らないおじさんが黒い羽広げてきたら怖いかも?
とかも思いました。
知ってるおじさんで良かった。
でも、こんなおじさんはみんな誰か知り合いにいるような気もして、
そのあたりもいいなぁと思いました。


いざなう森 麻津さくさん
最後まで携帯を握りしめていたのに、連絡する相手がいない。
すごく切ない話だと思いました。
森はいつかどこにでもそばにあって、それこそふとした心の隙間に
手を伸ばしてくるんだな思いました。


追儺 サヌキマオさん
追儺からはじまってと最後の会話のテンポまですごく面白かったです。
土地勘がない人にこの文字数で、場所を明確に書き上げてるのはすごいと思いました。


キツネと葡萄と悪魔 ごんぱちさん
童話をモチーフに書かれていて、
知っている話からなので話には入りやすいと思いました。
でも、最後の何故「獣の魂は重さが少なくて箱詰めが大変」「何と比べて」なのか、少しわかりにくかったです。
多分「人間と比べて?」なのかなと想像しましたが。
想像の範囲を残した書き方という取り方もあるでしょうが、
私には少しわかりにくく感じました。


高得点句 石川順一さん
この作風でずっと続けられてるらっしゃるようですが、
面白いと思いました。
私がもっと季語(?)とかに詳しいと
さらに楽しめるのかなと思いました。
ただ、1000文字超えてしまってるのが残念です。
投票者: このバトルへの参加作者

いざなう森
麻津さくさん

感想:
今回は正直、これというものがなかったのですが、その中でもこの作品はミステリアスな感じが良かったかなと。
投票者: このバトルへの参加作者

追儺
サヌキマオさん

感想:
時事ネタを取り入れた軽妙な会話と()の中身にくすっと来ました。
投票者: このバトルへの参加作者

キツネと葡萄と悪魔
ごんぱちさん

感想:
「いざなう森」
 一人称による語りは結句心象風景となりがちであります(今回自分もそうだけど)。作者自身がどっかで歯止めをかけないと「なんでもあり」となってしまうからで、俺ルールに赤の他人であるところの読者が理解したり共感したりするのが難しくなったりするわけであります。
 はたから見ると「なんか辛いことがあったんでずっと泣いてんのも恥ずかしいし電車を降りたら自暴自棄的にわけわかんなくなっちゃったっす」ということでしかない。駅さんサイドからしたら「なんかガン泣きの人物(男女どちらかは判断できない)が電車から出てきたで」であり、外界はこういう人間を何処かへ「いざなって」はくれない。となると「いざなっているのだ」というのも語り手である私の脳内ルールなわけで、ほなこれでどないせいうね、となるわけですが果たして。

「バレンタイン前線接近中」
「いや、どう見ても前線接近中じゃなくて本編蹂躙中だろ。これは」と作中の台詞を借りて突っ込んでしまうのじゃが、まあまあちゃんとオチも付いてラブコメしてるなーって思えた。
 ただまー。漫画だなぁ。漫画にしたほうが面白いだろうなぁ。4ページくらいで。

「追儺」
 季節モノを狙ったぶん無理矢理感が出たことをお詫びいたします。

「いつかのその日まで」
 このタイトルでこの内容というのがシュールです。斬新だなぁと思いました。
 たまたまこうなったのか狙ってこうなったのかわからないあたりが惜しい感じです。しかし、向こうが車だったら走って逃げたほうがいいよな、このご時世。
 轢かれてもつまんないし。

「キツネと葡萄と悪魔」
 あ、いい。オチも効いてる。いい仕事だと思います。
 たまに聞くけど、魂を半分取られるとどうなるんだろうな。そもそも分けられるものなのか、というあたりからすでに怪しいわけですが。

「高得点句」
>小さき嘘ひとつ書き足す賀状かな<>介錯の切っ先鈍る海鼠かな<>薄氷を踏んで少女の人嫌い<このあたりがいい句だと思いました。

 「キツネと葡萄と悪魔」文句なしでし。
投票者: このバトルへの参加作者