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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第70回バトル結果

おめでとうございます!

今回のバトルは、叶冬姫さん『黒猫』がチャンピオン作品と決まりました。投票、感想ありがとうございました。

今回、お二方より全感想をいただきました。また掲示板の方でも青野岬さんのご感想をいただいております。あわせてお読みいただければと思います。

投票結果
得票数 
1
夜桜心中
青野 岬
2
関節クイズ
小笠原寿夫
3
叶冬姫
9
4
サヌキマオ
2
5
高得点の坊主
石川順一
6
ごんぱち
2
7
アレシア・モード
2
8
心配
宮本百合子

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

黒猫
叶冬姫さん


感想:
とても不思議な世界。
投票者: 純粋読者

感想:
ミステリーとかホラーが好きです。
黒猫の餌はいろいろな場所にあって
ここ以外の場所では何が起こってるだろう
と思わせる最後が良いと思いました。

2 関節クイズ
つまらない。
投票者: 純粋読者

感想:
もぐもぐもぐもぐっ
ご馳走様でした☆
投票者: 純粋読者

感想:
いろいろな想像ができて怖くて、おもしろかったです
投票者: 純粋読者

感想:
いつもと全く違う雰囲気に驚きましたが、推敲を重ねて後は読者の想像に任せた作品だと受け取りました。想像が広がり何度も読めると思いました。それでも少ない文章の中でストッキングを履き替えているのくだりで、女性のプライドの高さが、同僚に嫌われても仕方ない部分も垣間見えたりしているのがやはり上手いと思いました。
黒猫はただ歩いて餌を食べてるだけなのに、ナニを食べてるかな、他ではナニが手に入るのかな…
黒猫可愛いです。
投票者: 純粋読者

感想:
余程、第68回の参考出展に出ていた夢野久作を見て悔しかったと見えますが…w
どこまで小さくするかに挑戦したのかなと。

もう少しわかりやすい起承転結、特に結がもう少しわかりやすくかけるとより良かったですが、その挑戦を買いましょう。
投票者: 純粋読者

感想:
個人的に好きな作品です
投票者: 純粋読者

感想:
ブラックでいいんだけど、どうやって餌になってるのかがちょっと気になった。
投票者: 純粋読者

感想:
かなり文字数を残して説明不足のままでさっさと終わってしまう辺り、いろいろ少し余裕が無かったのかなとは感じさせます。せめて最後の会話が誰と誰なのかくらいは仄めかして欲しかったのですが(どっちも猫仲間なのか? それなら「黒猫たち」とでも書けば済むけれど)、それでも込められた意図は良いところを行ってると思われたのでこれからの期待も込めて1票です。
投票者: このバトルへの参加作者

インラ
サヌキマオさん


感想:
アレシア・モードさんの「これはこの世の事ならず」と迷ったのですが
今回はサヌキマオさんの「インラ」に投票させていただきます。。
とても密度の濃い1000文字を、愉しく読ませていただきました。
おめでとうございます。ありがとうございます。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
おめでとうございます。ありがとうございます。
という文章がすごく好きです。
サヌキマオさんの文章はいつも音が想像できて好きなのですが、
今回はあまり音が感じられなくて残念でした。

1 夜桜心中
桜、月、そして梶井基次郎ときて幻想的。雰囲気はあって、とても綺麗です。故に二人の逢瀬はもっと現実的な方が良かったように思います。心中というタイトルなのにどちらも互いに殺すほどの情熱が感じられませんでした。刹那の恋に浮かされている感じはよく出ていると思います。

2 関節クイズ
関西人だからって誰でも突込みが得意なわけではありません!
(あ、私が関西人って知らないか)
ボケとツッコミはいわゆる「ナマモノ」なので、だれると面白くありません。

3 黒猫
?のあとのスペース空けなどのミスをしてしまいした。
こういったミスを減らしていきたいと思っています。

5 高得点の坊主
1000字バトルです。
1000字以内が投稿規定です。
ルールというものがある以上、私の性格上それを破ってるものは評価の対象外になります。
申し訳ありません。

6 孫兵衛と赤子
戦で疲弊してる時に働き手でもない赤子が売れるでしょうか。
「……帰りの路銀の足しぐらいには、なるじゃろ」というのに違和感を感じます。
普通に赤子が可哀相で助けるではダメだったのでしょうか。

7 これはこの世の事ならず
読んだ直後、某アニメにもなった漫画の2次創作かと思いました。
テーマ・設定が似ていれば、仕方がないことですよね。
地獄・賽の河原は面白いテーマですし。
個人的には前向きも鬱病の前兆なので、アレシアねーさんお仕事はほどほどに息抜きもと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者

孫兵衛と赤子
ごんぱちさん


感想:
ごんぱちさんのこういう正統派の千字が好きです。読後感が絶妙でした。
読み手を唸らせたら、天下一ですね。

気になった作品の感想も書かせていただきます。

夜桜心中 青野岬さん
官能的な文章を厭らしくなく書けるのは、才能だと思います。
小説家の力量を感じました。

インラ サヌキマオさん
夜桜心中とどことなく似ているのですが、全く違うことをされている作業がなんとも言えず素晴らしい。
わからないなりに読み応えがありました。

これはこの世の事ならず アレシア・モードさん
何か気になりました。
功徳だとか地蔵だとか、そういう世界観は嫌いじゃないです。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
いいですね、こんな小説私も書いて見たい。
投票者: このバトルへの参加作者

これはこの世の事ならず
アレシア・モードさん


感想:
「夜桜心中」
 エロは大歓迎で、実に読ませるなぁたぁ思いますが、もうカジーモトジローもシンジューもいいんじゃないですか、無理に引っ張ってこないでも。アレは桜が綺麗すぎて信じらんないから死体でも埋まってるに違いない、てぇんで、必死にエロのことを、相手の男のコトをだけ考えさしゃいいと思うんです。心中てぇほど切羽詰まった悲壮感も感じさせずにまぐわっとるしネ。

「関節クイズ」
>感想よりも的確なツッコミが欲しいです。
 的確に出来るかどうかは分からないけど。ポイントは2つ。

 1。これ、談志家元は「イリュージョン」って言ってたけど、要するに「裏コード」だと言い換えてもいいと思うんです。足のツボを押したのになぜか脇腹が痛痒くなったり、炊飯器のスイッチを入れたらフランシスコ(巨人)がインフィールドフライを落としたりとか。そういうコードを踏まえた笑いが出来るか否か。通常の笑いに飽きないとなかなか踏み込めない領域ではある。

 で、ポイント2。これ、ダウンタウンの昔の漫才であったな。「太郎くんがいます。さて、なんでしょう?」「なんやねん!」って。これ、文字列だけでも浜ちゃん松ちゃんのどっちがどっちだか判る。声が再現される。キャラクターが周知されてるからです。だから、会話だけでも脳内再現できる。
 きっと書き手の脳内では面白おかしいやりとりになってるんでしょーが、どうも読んでると、な。

「黒猫」
 短いとか内容がどうというのはこの際どうでもいい。脳内アニメーションを文章に変換しきってない。カタコトで、状況をくどくど説明しに出てくる語り手ァすっこんでろ、と思う。もっと言えば、誰が誰に、何故このシーンを物語ろうとしたのか。そこんところの意識がないから実に読み手としてはリアクションに困る。

「インラ」
 よりエロいものがあったので負けです

「高得点の坊主」
 もうタイトルだけで笑ってまう。
 が、最近ようやく見慣れてきた。この高得点坊主も犬も、高得点句群からさらに自分の好みをチョイスしているのでなくて、ただ、書いてあるものをアットランダムに並べているだけなのではないかしら。いや、犬は犬として見上げたものなので許すとしても、坊主、チョイスするならチョイスするでこの坊主なりの「好み」というのがあって然るべきなのじゃ。が、あまりにも呟く句に坊主の好みが、脈絡がなさすぎる。
 「日常に風流を解する世界」なのか「高得点句という権威に振り回される世界」なのか、そろそろ真価が問われてくる。

「孫兵衛と赤子」
 麓で最初の家がどのくらいのスケールなのかで話のテイストが全然違ってくる。丁寧に読めば、孫兵衛が拾ったこどもを「売れる」と判断した家のサイズだったわけで、ここに一人住まいというのはちょっと考えにくい。が、そういったことは本文中に何も書かれていない。ので、もしかするとそこそこ大きな家に男一人で住んでいたのかもしれない。この辺の情報は必要だと思うんですがね。あんまり貧乏だと子供なんか置いとくだけで負担だし、食べるわけにいかないし、腹が減っているとひたすらにうるさいし。

「これはこの世の事ならず」
 あぁ……うん。まぁ。手堅いと思います。とても手堅い。喜怒哀楽見せつつシュッとさせて終える。熟練工の手によるものです。
 今回はこれに入れるしかないなぁ。

「心配」
 この「何故連れてきた!」感がいいなぁ。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 やっぱり鬼は鬼なところが良い。
 鬼が人と共存のアマアマな話なんてぇのは、パロディの領域に過ぎないのであって、本質は鬼であるべき。
 鬼でも悪魔でも天使でも、なんだって人間に寄せたがるのか。悪魔の皮を被った人間だったら最初から人間で作れば良い。
 みんなちがって、みんないい。
 亡者で心がウキウキ、そんな鬼に幸はなくても良いけれど、まあ、なんかあれ。
投票者: このバトルへの参加作者