第80回 1000字小説バトル

参加作品
1 3月のオイラン サヌキマオ1000
2 ひとり勝ちの論理 小笠原寿夫1000
3 ぼくが力を隠すわけ1 エルツェナ999
4 冥婚 緋川コナツ1000
5 春よこい 深神椥1000
6 神おわすなら ごんぱち1000
7 一条の詭弁 横光利一888

掲載時に起きた問題を除き、作品内容の訂正・修正はバトル開始から終了まで基本的に受け付けません。掲載時の不備などがございましたら、ご連絡ください。

QBOOKSではどのバトルにおきましても、原則的には作品に校正を加えません。明らかな誤字脱字がございましても、そのまま掲載しておりますことをご了承ください。

バトル結果発表
※投票受付は終了しました。
3月のオイラン
サヌキマオ

「博士! どうしてこういうことになったんですか!」
「……間違えたんだ!」
 もともと電熱器を熱電器と書いてみたり二酸化炭素を二炭化酸素と書いてしまったりする人でしたが、クローンを創るべきホラアナライオンをホラアナオイランと書いてしまうほどとは研究員、誰も思わなかったのです。で、誰も疑問を抱かぬまま作業は進み、二年と二か月が過ぎました。出来るはずのものは、多摩丘陵に横穴を掘って棲んでいたといわれる、絶滅種のホラアナライオンでありました。だがしかし、オイランは研究室の檻の中で、妙にしなを作って獲物が来るのを待ち受けているのです。
「とりあえず服を着せましょう」
「こんなこともあろうかとエチゴヤ-デパートメントに打ち掛けを作らせておいてよかったわい」
 仕立ての代金で研究所の年間予算がすっ飛んだと噂の鮮やかな着物が着せられます。ショッキングピンクに金糸の青海波の刺繍がされていて、いかにも力強く華やか。
「う、美しい」
「本来のオイランもこんな感じだったんですかねえ」
「きっとそうに違いないさ」博士の顔は興奮に紅潮していました。「この艶やかな装飾で獲物をおびき寄せて捕食していたのだろう」
 しかしどうしたことでしょう。オイランは餌を取るどころか悲しげに身をよじらせるばかりで、どんどん弱っていきました。
「そもそも、オイランって何を食べるんでしょうねえ」
「古いデータによると『馬や鶏の生肉を与えている』とあるんだが」
「食べませんねえ」
「体の模様で獲物をおびき寄せる以前に、馬とではあまりにも体格が違いすぎるしな」
「生きた鶏にも怯えてましたし」
 このようなものを創ったとあっては研究所の名前に傷がついてしまいます。こうなったら秘密裏に殺処分してしまうしかない、と炭酸ガスの準備をしていると、お偉いさんが研究室を訪れました。研究室に多額の出資をしてくださっている富豪の紳士です。
「ずいぶん暗い研究室だな。こうやったら明るくなるんじゃないか」
 と、懐の札束に火を点ける豪快な人物ですが、殺処分用のガラスケースに入ったオイランを見ると目を輝かせました。
「言い値で買おう」
「ありがとうございます」
 こうしてオイランは富豪に身請けされて横丁のお妾さんに落ち着きました。ときおり屋敷の角を通りかかる御用聞きや牛乳屋、新聞配達などが捕食されてやや問題となりましたが、おおむね幸せに暮らしたそうです。
 時は三月、花の頃の話です。

ひとり勝ちの論理
小笠原寿夫

「ひとり勝ちの論理」というものがあります。経済学の論理ですが、集団の中に於いて、常に勝つのは、ひとりだけ、というものです。

極論かもしれません。実際にそうなんです。経済に関わらず、世の中は、ひとりの天才が、全人類を導き、救い出してきた。そういった歴史がある訳です。

独裁ではなく、あくまで、勝者はいます。

マイクを通して、教室中を流れる音声を聴き、私は、ひとつあくびをした。

「今日は、マグロ山かけ丼にしよう。」

そう心に決めていた。マグロ山かけ丼のメニューは、他のメニューの追随を許さなかった。何よりも私は、それを愛し、食した。

要するに、食べた。

それを胃で消化し、腸で消化し、血液に変わる、そのエネルギーを、学問ではなく、面白作文に使った。

要するに、食って寝て、いちびった。

ところで、先ほどの「ひとり勝ちの論理」。あながち間違いではない。

枝雀落語の枕にこういうのがある。
「お金は寂しがり屋なんやそうでございます。ある所へある所へと、飛んで行こうとする訳でございますね。ですから、お金を貯めようと思いますれば、まずお金を貯めなければなりません。」
私は、それを聴いて、笑った。

脱論理が論理に変わった時、人は、納得する。誤解もする。

お金を貯めようとすれば、お金を貯めなければならない。
貯めるには、どうするか。
貯めようと思うことである。

「お金を貯めるには、お金を貯めようと思うことです。」

それを持って回って言うから、可笑しい。そういった笑いの構造を知りたくて、学問ではなく、そちらに目がいった。

天才落語家、桂枝雀は、私の鬱と同時期に鬱で亡くなった。

私が、落語に没頭し始めたのは、のちのことである。
私が、長者番付に載るのは、さきのことである。

「なんの因果か、それが現実になるんやからしょうがないやん。」
私は、続ける。
「其れで笑ったり、其れで泣いたりしたということは、其れに心を打たれたからでしょう。」
私は、しつこく続ける。
「ということは、其れは真実ではありませんか。」
斯く言いし我が単位落つべしや。餓鬼となりし我が庭に。イザイザイザ打ち連れて。進むは今ぞ。すすきのの宿。夜昼越えて。友たれ永く友たれ。
「どうも冴えねぇと思った。お前のせいか。」
「お前の頭は俺で出来てんのかよ。」
「ちげーよバカ。」
雪音鳴り止まぬ極寒の地で、温まるのは、人の声であり、北国を温めているのは、ひとり勝ちや金ではなく、酒と語らいそのものだった。

※作者付記:
以前にも書いた文章かもしれませんが、一読して頂ければ幸いです。

ぼくが力を隠すわけ1
エルツェナ

 雨の心配をしながら大学へと愛用の変速機付き自転車で向かう道すがら、曲がるつもりの交差点近辺から女性の悲鳴が聞こえた。 引ったくりが起きたようだ。

 丁度自転車に乗っているので、一気に踏み込んで加速しながら、引ったくり犯と思しき相手の逃げた方向に車体を傾けつつハンドルを微妙に操り、無理矢理に曲がる。 曲がりきって前を見れば、ちょっとしたスクーターに二人乗りして、ハンドバッグと思しきモノを片手に持った犯人と思しき二人組を見つけた。
 その片方が、ぼくを見て加速を訴えたようだ。

 させるか、と、一気にギアを最高速手前まで変速させ、チェーンが移動し終わるまで軽く漕いで待つ。 軽い音を立てて切り替わる間がもどかしいが、2秒待てば更なる加速が出来るのでそれを待ってから、逃げるスクーターの真後ろに着けると同時に上半身を前に倒し、一気に自慢の脚力でがんがんペダルを踏んでいく。

 どんどんと音が大きくなってくるスクーターの排気音ににやりと微笑むと、二人乗りの後ろ側がこちらに気付いて驚愕した。 普通ならスクーターは自転車を追い抜けるけど、乗り手と自転車によっては逆にちょっとしたバイクさえ追い抜けることは案外知られていない。
 そのままわざと追い抜かずに5m程の距離を保って数分全力で逃げさせる。 すると突然、スクーターの下側から低く鋭い音がして急減速。 ぼくはそのまま右から追い抜く際に左へスクーターを蹴飛ばし、二人を宙に飛ばした。

 路面に叩き付けられた引ったくり犯二人は、逃げることも出来ず通報で警察に御用となった…けど。
 やたらと、ぼくに対して何人もが、何度も同じことを聞いてくる。 それは、どちらも本当なのか、と。

 その片方が、自転車でバイクを追い上げたこと。 自転車を見ればかなり速度を出せる構成なのは分かるのでいいとして、もう片方がどうしても我慢ならなかった。
 曰く、身分証に偽造の可能性があるから確認させろ、と。

「そこまで言うなら、誤りが一切なかったら大学まで自転車もろとも送ってよ!?」
 不満を顔全面に出し、自転車のフレームを片手で持つとパトカーの後部座席に苛立ちが見える態度で座る。

「はい、確かに我が大学の三回生です」
 かくして1時間後、大学の事務室で全ての書類を確認して貰い、やっと疑いは晴れた。 助手に変な疑いを掛けられ、教授も怒ってなければいいけど、と思っていたら、なんと大笑いしていた。

※作者付記:
ストックが切れましたので、ここからまた夜業よなべして書いています。
その関係で、過去にご指摘頂きました部分の推敲漏れによる再発等御座いましたら、またお教え下さいませ。

冥婚
緋川コナツ

 目を開けると、俺の隣に見知らぬ女の姿があった。
 文金高島田に結い上げた髪、おしろいで白く塗られた肌、紅を差した赤い唇。そして豪華な色打掛に身を包んだその姿は、昔ながらの日本の花嫁そのものだった。
「あの……」
 俺は思い切って女に問いかけた。
「はい?」
「どうして、そんな恰好でここにいるんですか」
 すると女は唇の端で小さく笑って、恥ずかしそうに目を伏せた。
「どうして、って……わたしたち結婚するのですよ」
「結婚? 俺と?」
 俺は驚いて、つい上ずった声を出してしまった。
「俺たち初対面ですよね? それなのに、いきなり結婚なんてあり得ないでしょう」
 女は何も答えない。もしかしたら頭がおかしいのだろうか。そうだとしたら、こんな所に長居は無用だ。俺は、これ見よがしに大きなため息をついた。
「悪いけど俺、帰るわ」
 そこへ何人かの人が小声で話しながら、こちらに向かっている気配がした。
 
 ……健司……バイクが……嫁さん……交差点の……事故……

 途切れ途切れに聴こえる言葉の断片を咀嚼する。すると自分の身に起きた出来事が、ゆっくりと甦ってきた。

 雨の夜、俺はバイクで国道を走っていた。つい対向車のライトに気を取られ、道路上の障害物に気づかずに横転した。
 俺の体は濡れたアスファルトの上に投げ出された。すぐに起き上がろうとしたけれど、体が動かない。そこへトラックが、大きなクラクションとブレーキ音を響かせながら突っ込んできた。

「健司、今日はあなたの結婚式よ……おめでとう」
 そう言いながら部屋に入ってきたのは、おふくろだった。
「おふくろ!」 
 力の限り叫んでみたけれど、それがおふくろの耳に届かないことはわかっていた。俺は死んだのだ。トラックに跳ねられ、二十二歳という若さで。
「綺麗な嫁さんで良かったなぁ。一緒になって、冥土で幸せになるんだぞ」
 そう言って涙を拭ったのは、白髪が増えて、すっかり小さくなってしまった親父だった。
 俺は親父に触れようとして手を伸ばした。けれども硬質な気配に阻まれて、思わず目を凝らした。
 間違いない。俺はガラスケースの中に閉じ込められている。
 母の生まれた土地では、未婚のまま若くして死んだ魂を慰めるために一対の婚礼人形を寺に奉納する風習がある、と、かつて聴かされたことがある。
 ああ、そうだったのか。俺は、すべてを理解した。
 俺の隣に寄り添う花嫁は何も語らず、ただ静かに微笑んでいた。

春よこい
深神椥

「六百円のお返しです」
 小刻みに震える手でおつりを受け取る。
 一瞬触れた指が温かくてドキッとした。
私はその人の顔も見ずに、いや、見られずに、出口へと向かった。
外に出て、半分だけ顔を覆った。
外は雪が舞い、凍える寒さだが、顔は、身体は、とても熱かった。
 こんな気持ち何年振りだろう。
 大学、いや、高校の時以来かもしれない。
「恋」とはこういうものだと、すっかり忘れていた。
「恋」とは、こんなにも嬉しくて楽しいものだとすっかり忘れていた。
「恋」はいい。素晴らしいものだと改めて実感した。
 長らく、恋とか愛とか、正直どうでもいいと思っていた。
それよりも楽しいことは沢山あるし、もう自分には縁がないと避けてきた。
 でも、こんなに毎日楽しくて、その人のことを想うだけで笑顔になれるなんて、ドキドキワクワクできるなんて、恋をしない手はない。
いつもそんなことを思いながら、来た道を戻って行く――。
 よく行くお店の店員だが、最初は何とも思っていなかった。
姿が見えない時は、「今日はあの人居ないんだ」くらいの気持ちだった。
 でも、ある時、久しぶりにその人を見かけて、急に嬉しくなった。
 そして、「また会いたい」と思うようになっていた。
今では、その人が居るであろう曜日に合わせてお店に行くようになった。
「恋は盲目」とはよく言ったものだ。
思えば高校時代、好きな人の家がどこか知りたくて、あちこち探し回ったりしていた。結局見つけられなかったが――。
周りから見れば、ただの不審者かもしれないが、私は至って真剣だった。
 きっと、「恋」とはそういうものなんだと思う。
理性を奪い、周りを見えなくさせる――。
他の人はどうか分からないが、少なくとも私はそうだ。
 その人とどうなりたいなんて今は思っていない。
ただ、姿を見られれば、レジでほんの少しでも会話を交わせれば、それでいいと今は思っている。
 もし、その人に恋人がいても、結婚していたとしても、それはそれで仕方ない。
 誰かを想うのは自由だ。皆に与えられた権利。
友人からは「彼氏いらないなんて勿体ない」と言われるが、私にはそれで充分だ。
 ただ、次にお店で会う時は、ちゃんとその人の顔を、目を見よう。
 きっとその人は、私に笑顔で接してくれるはずだ。
それは勿論、店員としてだが、私にはそれが何よりも嬉しい。
 なんて言って「やっぱり付き合いたい」と思ってしまうのが「人間」なのかもしれないけど。 

神おわすなら
ごんぱち

「ハッピバースディ、トゥーユー」
 老人ホームの居室の中に、豊島通子と夫の幸太、娘の珠利の声が響く。
 母の秋野トシは、上半身を二十度ほど起こした介護ベッドに背を預けながら、ぼんやりと窓の外を眺めている、ように見える。
「ハッピバースディ、ディア、おばあちゃん、ハッピバースディ、トゥー、ユー」
(ハッピーの符割が上手くないと、躓いた歌い方になるんだな)
 通子はぼんやりと考えながら、火のない細い蝋燭が一本立てられたモンブランを、トシの顔に少し近づける。
「七十五歳、おめでとう」
「おめでとう、お義母さん」
「おめでとー、おばーちゃん」
 トシの視線が僅かに動くが、それだけだった。
(歌のレッスンさせたら、上手になるかな……)
 通子は蝋燭をモンブランから抜き、サイドテーブルに置く。
(このテーブルって、レンタルだっけ? それは前にいたところだったっけ)
 通子は付属のプラスチックのスプーンで、モンブランをトシの口に運ぶ。
「おいしいですか? お義母さん?」
「おばあちゃん食べてる!」
 ほほえみかける夫と娘を見ながら、通子はもう一口、二口と食べさせる。
(この時間はなんなんだろう)
 通子の顔には笑みが浮かんでいる。
(介護で苦しんでいるっていうのは違うけど……でも、去年考えてたのとも、違う)
 笑みは、浮かんでいる。
(久々に母に会ったら、認知症になってて。その翌週には施設が見つかって)
 モンブランが半分ほどなくなったところで、トシの口の動きは鈍る。
(日曜なんだし、少し寝坊したかった。今日はそれだけ。この後に行く映画の上映を待つ時間が少し減るだけ)
「おばあちゃん、ごちそうさま?」
 珠利が声をかける。少し遠慮がちで、けれど、期待に満ちた声。
「ありがとうしなさいね」
 通子は珠利にモンブランの残った皿を差し出す。
「ありがとう、おばあちゃん、いただきます!」
 祖母が口を付けた事を気にする様子もなく、珠利は無邪気な笑みを浮かべモンブランを頬張っている。
(痛みはないけど……かゆい)
 通子は蝋燭に目を向けた。
(昔話だったかしら)
 蝋燭の芯は新しく白く、紡がれた糸の形がはっきりと見えた。
通子は蝋燭を手に取ると、ポケットから青いイムコロナのライターを取り出す。点火された蝋燭の芯は、黄色い炎を上げ始める。
「通子! ケアさんに火は使わないようにって」
 幸太の言葉が終わる前に、通子は蝋燭の火に息を吹きかけた。
「あぁ、消える……」

一条の詭弁
今月のゲスト: 横光利一

 その夫婦はもう十年も一緒に棲んで来た。良人(おっと)は生活に窶れ果てた醜い細君の容子(ようす)を眺める度に顔が曇った。
「いやだいやだ。もう倦き倦きした。あーあ」
 欠伸ばかりが梅雨時のようにいつも続いた。ヒステリカルな争いが時々茶碗の悲鳴と一緒に起った。
 或る日、良人の欠伸はその頂点に達した。彼は涙が浮んで来た。
「下らない。下らない。下らないッ! 何ぜこんな生活が続くのだッ!」
 彼は癇癪まぎれに拳を振って立ち上った。と、急に演説をするように出鱈目なことを叫び出した。
「これほども古く、かくも飽き飽きする程長らく共に棲んだが故に、飽きたと云う功績に対してさえも、放れることが不可能だと云うことは、」
 ここまで来ると、
「おやッ!」と思った。
 何か素敵なことを饒舌ったような感じがした。何と自分が云ったのか? 彼はもう一度同じことを繰り返えして云ってみた。
「これ程も古く、かくも飽き飽きする程長らく共に棲んだが故に、飽きたと云う功績に対してさえも放れることが不可能だ」
「成る程、」と彼は思った。微笑が彼の唇から浮んで来た。
「うまい!」と彼は思った。
 すると、急にその閃めいた詭弁を自身でうまいッと思った量に匹敵して、彼はその詭弁から詭弁としての実感を感じ出した。
 それから、彼は出逢う人毎にその詭弁を得意になって話し出した。恰もそれが人生の大いなる教訓であるかのように。勿論、人々は彼の詭弁に感歎した。
「うまい」
「うまい」
「うまい」
 彼は有頂天になり出した。益々その詭弁が猛烈に口をついた。そうして、彼は終にそれが一つの大きな嘘の詭弁だと実感されたときには、早やあれほども人々に吹聴し、あれほども感歎させ得た過去の自身の得意さの総量に対してさえも、今はその詭弁を詭弁として押し通して行くことが出来なかった。そこで、初めて彼の詭弁は一条の真理となって光り出した。つまり云い換えるならば、彼ら夫婦は二人とも永久に幸福であったと云う結果に落ちていった。
 今は二人の頭には白い毛がしきりと競いながら生えている。老齢と云う醜い肌が、丁度人生の床の間で渋っている二本の貴重な柱のように。

※作者付記:
・本作品は青空文庫収録版から1000字バトル向けの編集を加えています。
・ゲストの作品は投票の対象外となります。