夜の散歩道
るるるぶ☆どっぐちゃんさん
感想: コクがあるのに、キレがある。文芸においてはある程度、コクというか、誰にも判りやすい普遍的な感動のツボを押さえないと、独りよがり、幼稚、無味乾燥で飲めた代物ではないが、逆にその作者なりのキレがないと、何もかもがどこかで読んだ話になってしまって、生命感が感じられない。
この作品は所々にやや俗っぽい言い回しや設定もあったように思われるが、作全体に生命感が溢れていて、うまくバランスが取れていた。今回の参加作品中では一段、柄が大きかったように思う。
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感想:今回、特に気になった作品は「煩わしい恋」「蠅薬」「夜の散歩道」の3編です。
で、迷わず「夜の散歩道」を今回の一席に推します。
作品の完成度(文章のキレイさとか、構成とか)は、他の二作品の方が上かも、と思うのですが、とにかく推薦作に感動してしまったのです。
読み終わって、自分が何処にいるのか一瞬わからなかったほどです。
これは、ひとえにこの作品に喚起された記憶があったため、
(猫の友達、夜の徘徊等々...)
アンド、主人公の現在が自分の現在とオーバーラップしたためです。
質(ってよくわからないけど)の高い作品は確かに面白い。
でも、人の心を動かすのは、それだけでは足りなくて。
そこら辺を制御することは書き手には不可能なのだな、と、今回思いました。
人の心を動かすために書き手にできることといったら、
自分がよいと思うものをにかく書いて、
とにかく読んでもらう、それだけなのですねきっと....。
うーん。精進します。
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感想:子供の頃にあっても、大きくなりながら色んな事でなくなっていく不思議な力とか夢というのは、よく言われるけれども、その表現にこういう形式を持ってくるというのが好きです。
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