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3000字小説バトル

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3000字小説バトル
第16回バトル結果

おめでとうございます

第16回3000字バトルチャンピオンは、オキャーマ君さん作『消滅トリック』に決定しました。おめでとうございます!
感想票をお寄せいただいた読者の皆様、ありがとうございました。

投票結果
得票数 
1
風の祠
弥栄 工
2
オキャーマ君
2
3
恋しいという言葉
佐賀 優子
4
春には桜も咲くというのに
岡野義高
5
STAY
toc
6
ケンタの墓
香山かちた
7
とし
1
8
アザ
蒼井 空
9
My rib hurts me
やす泰
10
忘れ者
11
旅人よ、慈悲あらば能う限りの呪詛と祝福を
Ame
12
親知ラズ
海坂他人
13
羽那沖権八
1
14
伊勢 湊
1
15
ALUCARD
太郎丸
16
有馬次郎
1
17
るるるぶ☆どっぐちゃん
1

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

消滅トリック
オキャーマ君さん

感想:
 MはマギーのM。そう決まった、今決まった!
 ――失敬。

 トリックというかネタの部分は、無理極まりないですが、全体的に流れる馬鹿馬鹿しさが良いです。
 叙情的とか悲劇的とか、そういう話は何となく格調高そうに、それなりに書けている様に見えるのですが、実の所数が多く内容も似たり寄ったりで食傷気味なのです。
投票者: 

感想:
今回の3000字は悩んだ。悩んだ作品は以下の3作品
『消滅トリック』オキャーマ君さん
ラストでの展開がびっくり。これは面白い。
『旅人よ、慈悲あらば能う限りの呪詛と祝福を』Ameさん
これは文句なく面白い。ハードボイルドタッチなのも嬉しい。
『マイ・フレンド(昨日からの手紙)』有馬次郎さん
悲しい話は好きじゃないんですが、胸に染みてきます。ショパンの「別れの曲」も効果的でいい。

で悩んだけど、お笑いが好きな私としては、「消滅トリック」にします。
投票者: 

アロマテラピー
としさん

感想:
字数も少ないし、テクニックというだけなら他にもっと上を行く作品があろうかと思うが、持って回った挙げ句救いのない作品が多い中で、一個の人間に対する暖かい肯定的な気分を評価した。
他には『STAY』が印象に残った。痛いなりに執念をこめて描いた迫力が伝わって来る。しかしやや細部が曇りが残っているかと思われ(女主人公と少年の会話など)、減点せざるを得なかった。
投票者: 

冬と机と角瓶と
羽那沖権八さん

感想:
『冬と机と角瓶と』を推薦します。
こういう、大学生のモラトリアム感というのは全国共通なのでしょうか?
状況から察するに全く自分の通った大学とは違うはずなのに
とにかく郷愁をそそられました。人の心を動かせる作品だと思います。
(私のいたクラブでは、角瓶ではなく薩摩白浪でしたが)

次点は『消滅トリック』。
状況設定も構成もオチも素晴らしかったです。
ただ、1ヶ所<オーディション→オークション>としか思えない部分があったのが残念です。
気にならない方は気にならないのでしょうか、
私には作品を理解する上で致命的だったように思われました。
これが無ければ、こちらの作品に1票入れていたかもしれません。
投票者: 

遠く耳の奥から
伊勢 湊さん

感想:
今回の3000字は出稿数も少なく、密度に欠けている。しかし新しいタイプのノベルパターンに若手のエネルギーがみなぎっている様にも感じられる。其の中にあって、やはり、安心して読める、作風が安定している、読後感がある作品が3作品ありました。伊勢さんの「遠く耳の奥から」、やす泰さんも「My rib hurts me」そして、るるるぶさんの「うつりにけりないたずらに」がそれです。3作品個性の主張があります。1000字と3000字は違うのだよと訴えています。皆、作品が堂々と、そこに、在る。そして、この三者はきっと出て来るだろう。「第三回新世紀」に。で、余すことなく暴れまわる予感がする。私は、どきどき、してしまう。
投票者: 

マイ・フレンド(昨日からの手紙)
有馬次郎さん

感想:
要はどれだけ心に深く響くかだと思う。ジャンルとかは関係ないし、
1000字ほど好みやインパクトがその重さを持ちもしない。
そういう意味で(自己を含め)今回はちと弱いか?
その中に於いて今回はさほど迷わずにこれに決定。
木造校舎の時代を過ごした方々はあの日を思い出したのでは?
投票者: 

うつりにけりな いたづらに
るるるぶ☆どっぐちゃんさん

感想:
 血の匂いのする浮遊感と云うのでしょうか、そういう感覚が非常に好きな作品でした。
 血や(多分カラフルな)傘には妙に冷めている癖に、「花」なんていうものを大切に思っている主人公のアンバランスさというかスキゾっぷりが、良かったんじゃ無いでしょうか。多分(「志津子さん」との会話も含めて)普段は前者しか押し出していない癖に、実は後者の側面も持ち合わせて居て、それで良さんに恋をしてしまったんでしょうかね、などと。
 花の色彩と、もう会う事のない(この主人公は死後の世界なんて「馬鹿馬鹿しい」と鼻で笑って退けるだろうから)恋人どうしとに、捧げる一票です。
投票者: