第35回3000字バトル結果

おめでとうございます! あなたが栄光のチャンピオンです!

『笑い壺』 中川きよみさん
『家庭用ロボットの変遷』 ごんぱちさん



推薦作品と感想

○推薦作:笑い壺
 オヤジの描写がユーモラスでいい。
 もっとも、ガラス割っちゃ犯罪者だけど。
 今度はでっかい爆弾岩でも拾って来たんでしょうかね。

 後は、伊勢さんの『町灯り』も結構良かったけれど、カタルシスとかがないのが今ひとつ。これは好みのお話。
 橘内さんの『人形世界』は興味をそそられる話なのですが、3000字に収まっていない(1000字のを足してもまだ)印象を受けてしまいました。残念。
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○推薦作:笑い壺
なかなか面白かった。
オヤジ好きだけどなぁ。
ビートたけしがやってたオヤジ思い出した。ほんとに隣だったらいやだなぁ。壺よりオヤジが印象濃すぎてマイナスw
・QBOOKS登録作者



○推薦作:笑い壺
完成度から言って、これ。

三千字も、盛り上がって参りましたねえ。
・QBOOKS登録作者




○推薦作:家庭用ロボットの変遷
おもしろく、かつ上手に書けていると思いました。ただ、開発者の掛け合いはおもしろいというよりも、上手だなと感じただけで、笑えはしませんでした。それは自分に問題があるのかもしれませんが。
以前のコミックキューのドラえもん特集を思い出しました。
・QBOOKS登録作者



○推薦作: 家庭用ロボットの変遷
ごんぱちさん今回は絶好調のナンセンスギャグでした。猫型ロボットという言葉が出たところで思わず嬉しくなりました。 やや強引な感じもする所はありましたが、オチが決まっていました。読後感:ニヤニヤ。
・QBOOKS登録作者



○推薦作: 家庭用ロボットの変遷
笑ったので、これです。楽しかった。
・QBOOKS登録作者




○推薦作:ある老夫婦の一日
 前回の3000字の感想票にあんまりなコトを書いてらっしゃった人がいてプンプンであったが、でも、そうかもな、と思わない節もないではない。作る側の立場としては盲目になってしまうところもあるかと思うが、じゃあ、なにが駄作じゃなくてなにが愚作じゃないかって云ったら、結局、世代を超える感覚にまで行き着くか否か、ということ、つまりは実感に即した作品かどうか、ということなんだろう、と。
 で、なんでまたそういうことをグダグダ書き始めたかといえば、今回の投票作・立花聡「ある老夫婦の一日」がまさに、そんな思いを起こさせたからに他ならない。老人二人が訥々と毎日を送っているのであるが、ただ、これを高校生のアベック(死語)の感覚に当てはめてみても、男女の「情」という点では変わらない部分なのだろうな、と思ったのである。これと同じような感覚を覚えた作品に伊藤桂一の「八十歳の周辺」(『文学'99』というアンソロジーで読めたはず)という作品を思い出した。伊藤桂一自身が傘寿を迎えた上での作品であったが、でも、これが「二十五歳の周辺」でも通用すべきエネルギーを持っているのである。いや、本作はQ作品で久しぶりに感動させてもらった。もう、3000字全部読んだけれども、はやく読み終えて早く投票したいくらいの感動であった。いやはや、もうネタ勝負もノスタルジーも飽きた。これからは実感である! くわー!
 以上を踏まえて、次点は中川きよみ「笑い壺」で。この作品も、対比のさせ方だとか読ませ方でぐっときた。今後に激しく期待。(M)
・QBOOKS登録作者



○推薦作:ある老夫婦の一日
しみじみと、一生懸命で善良な人物像が浮かび上がってきました。会話が丁寧に描かれて、テレビ小説を見ているようでした。
・QBOOKS登録作者




○推薦作:アルジェリア
あー、そうそう、いいなぁ。作品そのものの中に矛盾性を内包しているのもなにげに好きだけど、今作のタフさが好きだなぁ。僕も芸術を語る人は苦手である。もっとハッキリ言うと、嫌いである。だってなんか大衆をバカにしてるみたいなんだもん。あと、なんか『分かる人だけ』世界を作り過ぎるし。クラブDJ仲間とかさ。なんか引きこもりと精神構造が変わらない。
でも、そーだよねー、アダルトビデオに芸術性なんてないよねー、っていうかあったら迷惑。でもたぶん高尚なタイトルがついた前衛芸術の映像集より売れてるね。
まあ、僕の話はともかく、この作品は僕的にはがんがん深みが見いだせて面白い。
・QBOOKS登録作者



○推薦作:クッキー、アンド、クリーム、チョコレート
ネタ勝負はあっさりネタがばれてしまうと全然オチなくて、つらいな――と、ごんぱちさんのを読んで思いました。
で、佐藤さんの文章のテンポ、好きだなぁ、と。……たまに「、」が多くて辟易しますが。
・QBOOKS登録作者




○推薦作:シボレー
エントリ5満峰貴久さんの「シボレー」を推薦します。
人のよさそうな二人の会話の間合いに何度も笑いました。
貧乏っぽい二人が何とも普通で好きです。
3000字は投稿される方がとても少ないですが、
かなり毎回面白い作品が読めるので好きです。
・QBOOKS登録作者




○推薦作:なし
 残念ながら、今回もチャンピオン作品を選ぶことができなかった。 

 文章の上手な作品はある。オチが面白い作品もある。が、どの作品を読んでも、作者の創作に対する情熱のようなものが、まるで感じられないのだ。読者や他の作者の厳しい目の前に、自分の作品を曝す「覚悟」が見えてこないのだ。

 昔からの純粋読者としては、Q書房が「仲良し良い子ちゃん倶楽部」になっているのではないか、と心配である。「稽古板」なるものを設置していながら、参加者がほとんどいない現状が、サイトの「馴れ合い体質」を物語っているように思える。

「バトルがバトルになっていない」、これが私の一番の不満である。

 この感想票を置きみやげに、Q書房とは決別することにした。今後、感想を書くことも、作品を読むことも二度とないが、サイトのさらなる飛躍を陰ながら祈る。
・純粋読者






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