3000字バトル結果

第36回3000字バトル結果

おめでとうございます！　あなたが栄光のチャンピオンです！

『月』　松田めぐみさん
『ミッドナイト・リーディング』　橘内　潤さん

推薦作品と感想

○推薦作『月』松田めぐみ
　何となく良かった。
　読みやすさとか、情景とか、良いです。

　太郎丸さんのサンタの話は1000字とリンクしておるのですな。ふむふむ。
　ただ、1000字の方がよく出来てると思います。
　あっちが良い話系ですし、こっちはコメディ路線を突き詰めた方が良かったかも。
▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『月』松田めぐみ
この年末にもう少し楽しい話でも、と思いもしたけど、この痛切さが逆に暖房の効き過ぎた部屋で心地よかった。（この話に対しては心地よいというのは適切な言葉じゃないかもしれないけど）
▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『月』松田めぐみ
些細な表現で女性の心の動きがとてもリアルに描かれていて、私自身も女ですのでのめり込んで読むことができる作品でした。
▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『ミッドナイト・リーディング』橘内　潤
不思議の国のアリス風で面白かった。手を洗ったけれど、足は洗っていないアライグマがすごく好きです。
ただ、字数が足りないこと、誤字があることが惜しく、かなり迷いました。
▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『ミッドナイト・リーディング』橘内　潤
　全体的に今ひとつピンとこず。ああ、うまいじゃん、だとか面白いじゃん、と思っても、一歩引いてみて考えれば「これだったら同じネタで誰が書いても同じだよな」と思ったり、「なんだ、いつものアレか」と思ってしまったり。
　別に全体的に駄目！　なのではなくて、ピンとこなかった、のである。

　という中でも、今回の票は完全な趣味として『ミッドナイトリーディング』に捧げたい。実に図書館の冒険だとか、色々なレトリックだったりとか、非常に魅力的な部分は多かったが、3000字という字数の所為で、急にぶったぎっておわってしまったような感じがあって非常に残念なことになったと思う。

　次点は松田めぐみ「月」。愛憎劇としては誰にでも書ける粋を出ていない気がするが、うさぎの様子だとかアメリカンなポーズだとか、妙なディテールが面白いと思った。（Ｍ）

▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『ミッドナイトリーディング』橘内　潤
不思議の国のアリスのごとき図書館での出来事という発想が面白い。他の作品との色彩が妙に際立っていたので、今回はこれにします。

▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『うつしみ』佐藤yuu×popmusic
おもしろかったです。最後のくくりが良かったですね。
▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『うつしみ』佐藤yuu×popmusic
「レンズの向こう」と「うつしみ」で迷う。
でも……「レンズの向こう」は三千字の尺で窮屈そうにしてる気がするので、「うつしみ」に一票。

▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『レンズの向こう』ごんぱち
最後までどうなるんだろうと言う、スリルと、まったくオチが読めなかった意外性に感動しました。
戦争をテーマにしているのも、どこか自分好みで好きです。
▽投票者：QBOOKS登録作者

○推薦作『SANTA CLOTH』太郎丸
メリークリスマース。いやあ、今年のクリスマスはまったくもって奇妙奇天烈なことになってました。というわけで太郎丸さんに一票。トナカイがくるとこの描写がよかった。わたしの個人的な体験に、なんだか非常にリンクしてました。
▽投票者：QBOOKS登録作者

○『ブルー』るるるぶ☆どっぐちゃん
ファンキーでグルービーでピチカートでファイヴ（？）で過去でハッピーサッドで嘘っぱちが気持ちイ世界。
いつでも、この世の中にとっては全部既に終わってしまった、もしくは決して始まることのない物語。
でも、これが、るるるぶ☆世界におけるリアリティに思う。
いるんだよね、この人たち。あるんだよね、この町。
たぶん一生出逢うことはないだろうけど、確かに何処かで生きていて、酒樽を蹴飛ばしたり、抱き合ってキスしたり、そんなふうに暮らして死んでゆくんだろう。何度も、何度でも。
『どうせつくなら大きな嘘を。どうせだますなら激しく』
これからも上手に騙し続けて下さい。

次点はごんぱちさんの『レンズの向こう』上手だなあ。本当にサスガだなあ。よどみなく、一点も変な意識の引っかかりがなく読んでしまった。設定やエピソードに真新しいものなどは見あたらねど、文章の巧みさに惹かれる。

橘内さんの『ミッドナイト・リーディング』は、アライグマの足の裏が汚れているところが好きだった。ちゃんとおうちに帰れるところも。でも、字数少ない……残念だ。
▽投票者：QBOOKS登録作者