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3000字小説バトル

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3000字小説バトル
第49回バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、
伊勢 湊さん作『新しい一日は日の出と共に始まる』
ごんぱちさん作『黒い橋』の2作品です。
伊勢湊さんは、初代トリプルグランドチャンピオンとなります!

投票結果
得票数 
1
伊勢 湊
3
2
るるるぶ☆どっぐちゃん
2
3
ケムリ~私の五年前の告げ口に関する記述
ゆふな さき
4
眼科医院の災難
のぼりん
5
ごんぱち
3
6
長田一葉
1
7
木魚の中はうつろ
イシヅカレン
8
ウーティスさん
1

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

推薦作品と感想

新しい一日は日の出と共に始まる
伊勢 湊さん

感想:
三千字はこのところ良いですね。とてもおもしろい。なんでみなさんプロにならないんだろう。この作者の方は、つまらないときはとてもつまらないけれど、面白いときは、がつん、とくる。
今回はがつんときた。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
なんていうか、良い雰囲気だった。
引き込まれた。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 動物を持って来るとは悪辣な。
 でも良いです。
 にゃんまげにとびつこぉ(なんじゃそりゃ)。

 後、『桃』も題材と話の筋はなかなかですが、一人称的に崩した三人称がモタモタし過ぎの印象です。
 「殺したくないなぁ、でもそういう訳にも行かないしなぁ、うじうじうじ」と、ラストシーンまで剣を抜かない話ならともかく、アクションが入るのですから、刃のぶつかる音のような鋭く冷たい、飾り気のない文章の方がしっくり来るのではないでしょうか。
 珍しく語ったので記名にしときやす。
(ごんぱち)
投票者: このバトルへの参加作者

黒い橋
ごんぱちさん

感想:
リアルさに押された。だいたいこういう事実(事実?というかまあ生態)から目をそらしがちだがもしかしたら実際ってこんな感じなのかなぁ、って思ったら怖くなった。単純にその新鮮さが心地よかったので。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 流石の兵蟻の大群も大自然の前には30秒はいらぬ。恨みを知る者とその実体験のない若者と……。
 台詞主体のリズムをも超えた女王蟻の狂気の執念、ポリシーではない書くことの使命感のようなものを感じました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
たかが蟻、されど蟻。
人間の歴史もこんなかんじだよなぁと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者

千夜一夜物語
るるるぶ☆どっぐちゃんさん

感想:
 るるるぶさんの作品はいつも世界がちょっと違う。この世界を目で見て、頭で処理する時に何らかの常人では計り知れぬフィルターがかかっているのではないか、と邪推したくなるくらい。何というか、文章が作り上げる映像の色が違うんだな。原色だったり、グラデェーションがかかったり。
 今回はその個性に加えてシンシアがすごく人間として、魅力的だった。
 ふうう、違う世界に連れて行って貰ったという満足感で一杯。

 その他も好きな作品は多かったけど、今回はこれかな。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
読んでて泣きそうになりました。
『こんな日が来るとは思わなかった』以降の男の独白が、とても痛かったです。
「どうしてこんな言葉を言ってしまうんだろう」って後悔するのが分かっているのに、言わずにいられない。きっと許してくれるとおもっている自分が嫌なのに、そうなってしまっている自分に泣きたくなる。
好きな相手に「好き」と言うのができなくて、相手の強さにただ甘えている。
……いつも逃げいていた気持ちをずばりと言い当てられた気分です。
たぶんこの先、この作品を忘れることはないと思います。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

伊藤循環器内科診療所の人々~長沢タキの場合~
長田一葉さん

感想:
 6、7、8、どれも佳作でちょっと迷ったが、6のおばあさんが実に魅力的。ハウル見たけどあのばあさんも真の意味ではばあさんじゃないので、不満が残ったところにいいばあさんが見られて満足しました。
 ばあさんという意味ではハウルを超えたね。ようござんした。(M)
投票者: その他のQBOOKS参加作者

ウーティスさん

感想:
「新しい一日は日の出と共に始まる」 伊勢 湊
喋るパンダという設定が面白い。よくある別れの情景だが心地よい雰囲気を楽しめた。3連目文頭のダブルスペースは単なるミスだろう。

「千夜一夜物語」るるるぶ☆どっぐちゃん
まさに現代の千夜一夜物語。続編を期待してしまう。

「眼科医院の災難」のぼりん
たこ焼きのくだりはスパイスが効いていてよい。文字数にこだわる私には残念。

「黒い橋」ごんぱち
戦争や疑心暗鬼、あるいは安全神話の危うさなど風刺して○。あえて難を言えば同じシチュエーションの繰り返しがやや冗長か。次点とさせて頂く。

「桃」鳥野 新
時代物の苦手な私だが楽しませてもらった。天皇は替え玉、道鏡が暗躍しているという歴史ミステリ的な味付けも良。始めと終わりに桃が効果的に使われていた。今回はこれを推したい。

(たかぼ)
投票者: その他のQBOOKS参加作者