感想: かろみとペーソスがちょうどうまい具合に混ざり合って、言質しがたい雰囲気を出すことに成功しています。というと雰囲気だけですが、実は傍からみているとシュールなのです。でも、そこにあるドラマゆえにシュールになってる。
会心の仕事だと思います。本当によかった。(M)
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感想:とむOKさんの作品は相変わらず描写が素晴らしいのだけれど、長い作品の一部というのはこのバトルの趣旨としてどうかなという疑問があり敢えて外しました。鳥野さんの「透明な日々」は、老人介護にまつわる家族の微妙な心の葛藤をよく描けていると思います。
投票者: このバトルへの参加作者
感想: やっぱしこれだろうなぁ。
こういうタイプのシステムが開発されたとして、眠らせておくのは人権的に無理だとしても、脳内物質のコントロールの一つもして、白昼夢か何かを見せておく方向にするかも知れない。
科学が介護を解決する事があるとして、人権とバランスが一番取れて現実的なのはいわゆるヒューマノイド型の介護ロボットとかなんだろうなぁ。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:非常に空虚な老後の世界を描いていて、機械に尊厳を奪われる辺見庸の「自動起床装置」を思い出しました。
ただ、最後の一言はない方がよい気がしました。孤独に老いるなら機械に篭る、という息子の独白の続くラストの部分では、父親への感謝という感覚がなかったので、やや唐突に思えました。
投票者: このバトルへの参加作者