第87回3000字小説バトル

エントリ 作品 作者 文字数
1ザンマごんぱち3000
2シー・ジィー エー・ディーるるるぶ☆どっぐちゃん3000


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エントリ1 ザンマ ごんぱち


「いたぞ!」
 一番若い勢子である雄視の怒鳴り声が、拡声器に乗って山中に響き渡る。
 刺又を担いだ雄視の後を追うのは、巨大な松茸だった。突然変異か、遺伝子汚染か、体長二メートルに達する松茸は、人の血肉を喰らおうと、己の菌糸をほぐして触手のように蠢かせながら迫る。
 斜面を下りながら、雄視は方向を変え刺又を繰り出そうとする。だが、一瞬にして松茸の菌糸が刺又に巻き付き、へし折る。
「っ!」
 丸腰になった雄視を、菌糸が貫こうとした時。
「雄視!」
「大丈夫か!」
 他の勢子達が追い付いた。
 その数七人。素早い動きで、全周囲から刺又を繰り出す。
 松茸はそれらに同時に反応し、菌糸を複数伸ばす。刺又が三本折れ、四本が辛うじて菌糸をかいくぐり、松茸を捉える。だが、四人程度の腕力で松茸を抑え切る事は出来ない。
 刺又が折れそうにしなる。
「――待たせた」
 木々の間から、打ち手の黒沢期河が駆け出して来た。
 白髪交じり中年過ぎの男。その肩には、一振りの巨大な刀を担いでいる。
 『斬松茸 定兼』。
 刃渡り五尺二寸、柄も二尺はある、抜き身の長巻。先端の宇宙鋼と強化セラミックを素材に、日本刀の鍛冶技術を用いて職人が鍛え上げた、松茸を狩る為に作られた猟具だった。
 期河は、兼定を脇構えに、足を肩幅より少し狭め、後ろに引いた左踵を僅かに浮かせ、腰を落とす。
 『杉陰流』二の構え。
 十七存在する対松茸戦術内で攻撃的と称される『杉陰流』において、回避にも攻撃にも転じられる、唯一の構え。使いこなせる松茸狩人は、歴史上期河ただ一人。
 松茸が期河に反応した。
 空中と地中から、同時に菌糸が飛び出す。
 一瞬早く、期河は左足のみを蹴って飛び出す。
 菌糸がそれを追って期河を貫こうとした刹那。
 右足の鋭い踏み込みが方向を変えた。
 真っ直ぐ進んでいれば当然期河が通過したであろう空間を、菌糸が通り過ぎる。
 すれ違いざま、期河は兼定を斬り上げ、そのまま斬り抜ける。
 松茸は菌糸を伸ばしたまま固まり、そして、上半分がずるりとずれ、静かに地面に落ちた。
「やりましたね、期河さん!」
 勢子達が、駆け寄ろうとした瞬間。
 期河の足元の地中、完全に兼定の間合いの内側の地中から。
 菌糸が、期河の顔面に向け真っ直ぐ伸び出した。
「二体目!?」
 一瞬の判断。
 期河は兼定を捨て、仰向けに転がり避けつつ。
「逃げろ!」
 怒鳴った。

 松茸は地力を奪い、生物を狩り、莫大な活動力を維持する。
 その為、一部例外を除いては、近い位置に二体が共存する事は、ほとんどあり得ない。
「――遭難者でも喰われてやがったか!?」
 つまり。
 二体を相手にする事は、想定されていない。
「二番小屋方面だ」
 期河が怒鳴る。
 雄視達勢子も、刺又を捨てほとんどタイムラグなく逃げ始めていた。
 逃げる事は、松茸狩人の基本中の基本。斜度六〇度の斜面までなら、全力疾走出来る。
 だが、松茸は速い。菌糸を足代わりに、圧倒的安定感で突進して来る。
「追い付かれる!」
 勢子の誰かが叫ぶ。
「泣くヒマがあったら、息吸って走れ!」
 山道沿いの電気柵と、扉が見えて来た。
 勢子のうちの何人かは、既に逃げ込んでいる。
「早く!」
 スイッチに手をかけた勢子が怒鳴る。
 松茸の繰り出した菌糸が期河の背中にめりこむ。
 期河は。
 ニヤリと笑った。
 攻撃の為に菌糸を繰り出した反動は、一瞬松茸のスピードを落とした。それは、期河達が電気柵の内側に滑り込むのに充分な間だった。
 遅れて繰り出された松茸の菌糸が、高圧電流に爆ぜた。

「死ぬ、かと、思った」
 期河は荒い息をする。
 松茸は、地上地下共に菌糸を繰り出しては、電気柵に弾かれている。
「助かった」
「ふぅ、生きてる」
「まさか二体出るなんて……」
 勢子たちの顔に安堵の表情が浮かぶ。
「……おめーらが安心してる理由が分かんねーよ」
 期河は柵の向こうに捨てられたままになっている兼定を指す。
「兼定がなけりゃ、俺はただのイカしたナイスガイだ」
 皆の表情が凍り付く。
「だ、だったら、刺又で押さえ込んで、その隙に兼定を回収して」
「二番小屋に予備の刺又もあった筈です」
「いや、村に応援を」
「村ったって、斬松茸はあれ一振りしかないじゃないか」
「自衛隊なら、火器で焼き尽くしたり出来なかったっけ?」
「期河さん」
 雄視が進み出る。
「二番小屋には」
「――お前らが打ち手の真似事をする為にこっそり買い揃えた、玩具の事か?」
「玩具じゃないです」
 雄視は、そして、その後ろの勢子たちも、真っ直ぐ期河を見つめていた。
「四二式斬松茸は」

 四二式斬松茸を肩に担いだ期河は、電気柵の扉の前に立つ。
 刃渡り二メートル近い、片刃で、背は五ミリに達する肉厚チタン合金の――。
「鋸、か」
 安いチタン合金の土台に、ほんの先だけ宇宙鋼を使った歯と、そうでない歯が、びっしりと小さいネジでネジ留めされている。刃こぼれし、抜け落ちる事を想定して作られている、言うなればサメの歯。
 自衛隊装備として開発された工業製品。同型が既に二〇〇〇本も生産されたという、通販か、たまにホームセンターですら見かける商品。
「電気切ります!」
 勢子の声と共に、電源が切られ、扉が開かれる。
 期河は松茸へ突進する。後に、同じように各々四二式を担いだ勢子達が続く。
 松茸は期河へ菌糸を繰り出す。
 その菌糸を、隣を走っていた勢子が四二式で切り落とす。
「っっととおおお!」
 そのままバランスを崩して倒れる勢子は放っておいて、期河たちは走る。
 二撃目。
 三撃目。
 次々と繰り出される松茸の菌糸を、勢子たち一人づつの四二式の一撃がどうにか打ち払っていく。
 そしてついに、松茸本体を期河は射程に捉えた。
 後ろ足で蹴り出し、前足で制御する。勢いを全て乗せた四二式は、菌糸を迎撃しつつ松茸に食い込む。
「うおおおろあああああああ!」
 歯全面を挽き切った時、松茸は斜めに真っ二つになった。
 完全にバランスを崩した期河は、そのまま転がって地面に倒れる。
 と。
 その地面が盛り上がった。
 地中にはわせていた松茸の菌糸が最後の足掻きを――。
「だああああっ!」
 雄視の四二式が、地面を真一文字に切り裂く。地中の菌糸は断たれ、動かなくなった。

 村に運ばれた松茸が、解体され、業者に引き渡されていく。
「一度に二体とは、大手柄だな」
 先代の打ち手、西藤征甲が、ばしばしと期河を叩く。
「痛えよ」
 包帯だらけの期河は、じっと松茸を見つめる。
「なんだ、機嫌悪いな」
「あの偽物を使わされたからな」
 期河は唾を吐き捨てる。
「ダメか?」
「まず重たすぎる、切れ味が悪い、つか挽くのに死ぬほど力がいる、一度切ったら二十四カ所も歯が抜けやがった、抜け歯が松茸に残る可能性があって食べるとき怖い、柄が滑りやすい、峰が切りっぱなしだから担ぐと肩に食い込んで痛え、見た目が格好悪い、四二って数字も縁起が悪い」
 苦々しげに眉を寄せる。
「兼定の代わりにゃならねえが」
 雄視達は、熱心に狩りの様子を語っている。
「名字ありの連中の中には、抵抗ないヤツも出て来るかもな」
 無言で征甲は笑った。
「期河さん! 松茸斬った時の話して下さいよ!」
 雄視が期河に手を振って声をかける。村人達も、期待に満ちた目で期河を見つめている。
「おう聞きたいか、そうかそうか! たっぷり喋っちゃうぞ! サインは後でな!」
 ころりと表情を変え、期河は走って行った。







  エントリ2 シー・ジィー エー・ディー るるるぶ☆どっぐちゃん


 爆撃されるゲルニカの、コンピュータ・グラフィクッス。
 爆撃するモナリザの、コンピュータ・グラフィックス。

 モナリザのモデルが確定した、その日に。

 蛇。蛇が楽園に降り立つ。ヨーロッパ。歌。蛇。歌。歌。絵画。ビルディング絵画。ビル。サクラダ・ファミリア。絵画士の彫像。絵画史。蛇はするするとその無限の足でもって楽園を進む。歌。蛇。歌。花。色。蛇。ケーブル。詩。雑誌。八億個の雑誌の見出し。蛇はそれらの中を突き進み、白いドレスを着た少年の、体中に無数に取り付けられたXLRコンボジャックの中へとするりと滑り込む。
 楽園には時計が散乱していた。歌。蛇。爆撃弾の白く小さな明滅。色。蛇。新大陸。様々なものに繋がりながら、蛇は楽園の中で、ケーブル、少年のHI-Zコンボジャックの中に滑り込む。点を線に。線を点に。点を線に。線を罪に。
 大きな振り子時計。天球(天球とは良く言ったものね。確かに地上からは夜空は大きな天蓋に見える。小さな星。大きな星。色々な装飾を施した天蓋。天球とは良く言ったものだわ)。
 時計は全て止まっている。小さな金無垢金時計。懐中時計。ハンマーのような振り子時計。腕時計。壁掛け時計。全て違う時刻を指していて、全ては止まっている。様々な可能性(フラー理論)。様々な時刻。蛇はするすると少年をがんじがらめにして、楽園、グランドピアノの鍵盤の上に辿り着く。グランドピアノタイムマシン。バックミンスター・フラー。誰も居ないグランドピアノ。点が線で罪が。ピアノを弾いてよ。ピアノを弾いておくれよ。
「僕のために、絵を、描いておくれよ!」
 蛇は鍵盤の上で飛び跳ね、がちゃがちゃと音をさせながらそのように言う。
 もじゃもじゃとした縮れ毛、細身、サングラス、サッドという名の黒人の男が鍵盤に手を置き、がちゃん! 蛇を見つめる。
「僕のために、ホットな、絵を、描いておくれよ!」
 サッドは鍵盤から指を離して、巨大なイーゼルに架かった巨大なキャンバスに向かう。
 五線譜。
 譜面台に置かれた歴史年表。
 その歴史年表にはラインダンスの挿絵。モノクロームで、でもカラフルで。少女たちのラインダンスの挿絵。
花々をぶちぶちと引きちぎって、赤、青、黄色、黒、橙、藍、様々な色が弾けて、音を立てて弾けて、七色の指、サッドはビルのように巨大なキャンバスに向かう。歩き続ける。
 歩き続ける。

「タイムマシン開発者に聞く! その成功仕事術とは?!」

「理論自体はもう数十年も昔から出来ていたんです。ですからわたしがしたことは、だから、そこに言うなれば一筆、加えたに過ぎません」
 物腰柔らかくそう語る氏の目には、しかし過去、現在、そして未来までを見渡す、はっきりとした輝きが伺える。不可能を可能にした男の、毅然とした証明だ。

 ラインダンスの会場。客席はすでに満員で、立ち見が出る程、足の踏み場も無い。撒き散らされたカラフルなポップコーン。零れ落ちたコカ・コーラ。楽屋では少女たちが着替えと化粧に忙しい。
「おーさーなーいーでー!」
「ふーんーでーるー!」
「それあーたーしーのー!」
 楽屋では少女たちが着替えと化粧に忙しい。ピンク。オレンジ。スカイブルーパープル。オレンジピンクピンクスクァッド。レモン。レモンイエロー。パウダーが舞う。ナチス・ドイツのアウシュビッツ、パウダーが舞いまくる。楽屋では少女たちが着替えと化粧に忙しい。猫と男とタイムマシンの残骸は、その光景を黙って見ている。
「あなた、新顔ね」
「ああ」
「新しく入る人ね。よろしく」
「ああ」
 男は答える。かたかたと回るアナログ・テープレコーダー。
「お名前は?」
 かたかたと回る映写機の音。かたかた、かたかた。かたかたかたかた。男と猫は映画館に居た。爆撃するアウシュビッツの映像が流されるスクリーン。
『みなさん! これは現実に起こっている光景です! 現実に起こっている、まさにいま起こっている光景です! 爆発! 爆弾! 明滅! 虹! 電気羊が、電気羊が!』
「あなた、お名前は?」
 少女は男と猫の手を取り、訓練された、いやそうでは無いのか、ともかく上目使いで、そう尋ねた。
「あなたはどんな夢を見るの?」
「夢なら見るよ」
「そう」
「ああ」
「ふうん」
「沢山」
「そう」
「沢山。沢山沢山沢山。本当に沢山。夢は沢山見るよ。本当に」
「へえ」
「本当に夢なんだ。本当に沢山見るんだ」
 かたかた。かたかたかたかた。回る映写機。スクリーンには虹と十字架と銃。
『アレキサンドロスは仲間たちを率いてペルシャへ向かいました。バイクと小さなバンにぎゅうぎゅうに乗り込んで。楽器を沢山積み込んで。機材を沢山積み込んで』
オーロラに照らされた、朽ち果てた北極に乗り捨てられたバン。バイク。
バンの天井には聖母子像。ピエタ。ヨカナーン。くちづけ、したよ、あなた、に。天使。
『くちづけ、したよ、あなた、に』
 退屈なロードムービー。
 ロードムービーに激突したハリウッド。
 ハリウッドハリウッドハリウッド。
 退屈なロードムービー。
 最新SFXロードムービー。
「夢なら見るよ沢山。本当に本当に沢山。沢山」
「かなしい、ゆめ、だね」
 爆発音。完全不響和音。
「完璧なサイン波だってノイズだ!」
 乾杯。
 かちんとグラスを合わせる音が聞こえる。かちん。爆発音。ノイズ。ハーモナイザー。少女たちのハーモニー。乾杯。乾杯。今日の良き日に。乾杯。
「乾杯」
 かたかたと回る映写機の音。爆撃機の細密画。爆撃機の細密なコンピュータ・グラフィックス。
 爆撃機と映写機の会話。映写機とコンピュータの会話。十字架型のコンピュータ。映画について、わたしたちについて、おれたちにおまえたちに、虹に空に、ついて、これからの、全ての映画について。十字架。
 十字架をたくさん積み上げて造られたコンピュータ。十字架をたくさん、たくさん、組み合わせ、モナリザ、モヘンジョ・ダロ、有機白色ELディスプレイ、積み上げ、巻きつけ、組み合わせ巻きつけ、積み上げて造られた、十字架型のコンピュータ。
「乾杯」
 タイムマシンの欠片が虹色に輝いていて。
 タイムマシンの欠片のような恐竜が、六億ポリゴンで構成された、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの右耳を、拾う。
 タイムマシンと恐竜とヴィンセント・ヴァン・ゴッホと十字架型のコンピュータの会話。
「乾杯」
 人は。
「乾杯」
 人は滅ぶべきなのか。
「乾杯」
 イエス。
「乾杯」
 人は。
「乾杯」
 人は生きながらえるべきなのか。
「乾杯」
 イエス。
 かちん。いつまでも鳴り響くシンセサイザーの完全協和音。完璧なサイン波。完全な闇。
 白。
 タイムマシンと恐竜とヴィンセント・ヴァン・ゴッホと十字架型のコンピュータの会話、の細密画。
 歴史年表。
 あたしが言いたいのね、爆撃の跡の残る図書館を通り抜け、辿り着いたビルの屋上からまっさかさまに落下すれば、その数秒、数年、数百年、数世紀、その間に、あなたは188分割にされた複眼を得ることが出来るの。
 188分割のヴィンセント・ヴァン・ゴッホの、ひまわり。
「乾杯」
「ところで、わたしは最近まぼろししか見ないなシャーロット・ランブリング。188分割の、君のおまんこしか、わたしは見ないよ」
「すべて、まぼろしね」
 188kbpsにエンコードされたウォルフガング・モーツァルト(今年はなんとちょうど生誕188周年記念だ)。
 188kbpsにエンコードされたラファエロの受胎告知(それはちょうど188年前に描かれていて)。
 188kbpsにエンコードされたまぼろし(海岸線。海。女の後姿。海。まぼろし)。
 188kbpsにエンコードされたトランプカード(一枚違いのロイヤル・ストレート・レインボー・フラッシュ)。
 188kbpsにエンコードされたあやまち(罪。「あ、やまち、って?」笑顔でそう尋ねるラインダンスの少女。蛇。罪と少年)。
「すまねえな」
 無名の絵描きが素早く絵筆を動かし、動かし、そして動かす。そして。
「すまねえな。これって、テンホーだろ?」
 無名の絵描きがそう言って、十五枚のラファエロの受胎告知の細密画を雀卓に倒す。
 天使ガブリエルが、ヨゼフの妻マリアに、受胎告知を十五連発で告げている。
『リデューユアスピード』
 爆撃機飛び交う米軍基地があるからだろうけれど、首都圏郊外幹線道路のカーブにはそのような看板があるのだけれどね、それがリデューの最後に「D」が消されている跡が見えて、恐らくは過去形が米軍基地的に「間違い」であり、それを直すことになったのだろうけれど、その件を色々想像するとかなりのうんざりであり、それが十五連発くらい続くので、うんざり度はかなりのものね。
 アレキサンドロスはそうぶつぶつ言っている。
 ピンクのタイトのレザーのミニスカートのアレキサンドロスはそうぶつぶつ言っている。
 ピンクのレザーのタイトなウィッグ。
 機材の詰め込まれたバンにはバイクにはトラックにはモーツァルトが響き渡っていて。まぼろし。まぼろし。まぼろしを見たの。
「ま、ぼろし、って?」
 そう笑顔で尋ねるピンクガーターベルトの少年。
「あなたが」
 スポットライト。
「あなたが大好き。本当だよ」
 暗転。爆発。

 ゆめ、ならみ。るよ。

 あなたが。だ、いすき。

 だ、いすき。

 だい。
 だい。

 DIE。