第7回 6000字小説バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、
鳥野 新さん『クレージー右京 −春が来た来た天原藩−』です。

エントリ作品作者得票
05クレージー右京 −春が来た来た天原藩−鳥野 新4
07丑の日ながしろばんり2
01料亭宇田川の茶懐石榎生 東1
02ICU鬱宮時間1
06長岡怨霊篇ごんぱち1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



推薦作品と感想

■クレージー右京 −春が来た来た天原藩−  鳥野 新さん
 
感想: 気楽に読めるのは力です、はい。
 タイトルはあんまし合ってないかも知れませんが。
 メイン三人の中で、右京一番影が薄いし。
票者:このバトルへの参加作者

感想:笑ろた。昔は楽しかったんだろうなあ……夢想。
票者:純粋読者

感想:江戸時代のドタバタな感じ、町娘も含めた登場人物たちの生き生きとした姿が楽しい。
ところどころに笑いを誘う仕掛けがあって、読んでいて飽きない。たとえばこんなくだり。

・さすがの左内も自分が知らず知らずのうちに横座りになって
・「物の怪よっ、誰か捕まえてっ」/さすが下町。勇気のある女達が突進して来た。/「どうにかしろっ右京、左内」/「こんな時に本名を呼ばないでくださいっ」

上に引用した町娘の台詞の前後だけで、その場や、江戸の女たちの様子が鮮やかに立ち現れるようだ。右京と左内の対極的なキャラクターにしても、小説というのは、やっぱり、人間が描けているかどうかにかかっているんだなぁと思う。
票者:このバトルへの参加作者

感想: なんとなく、『志村けんのバカ殿』を連想してしまいおもしろかったです。ストーリーは比較的ありふれたものでしたが、展開のしかたがおもしろかったです。特に会話文は状況がぱっと浮かびわかり易いし、落ちも良かったと思います。欲を言うなら、桃色の液体を飲んだ時の様子がわかる描写がもっと多ければますますおもしろさが伝わると思いました。
票者:このバトルへの参加作者


■丑の日  ながしろばんり
 
感想:隙がなくていいな。なんつか、四方に配慮が行き届いてる感じが好き。
眼が見えないからこそ出来る感覚の鋭さとか、感情の揺れとか、そういうのが上手に表現されていると思いました。


票者:純粋読者


感想:なんか難しかったけど面白いです。歴史っぽい感じが好みだし、これが一番好き。
票者:純粋読者


■料亭宇田川の茶懐石  榎生 東さん
 
感想: 「料亭宇田川の茶懐石」は、このシリーズで一番良いと思う。というか素直に面白いです。
 「長岡怨霊篇」も面白いのだけれど、どうにも6000じゃ描写が足りずに窮屈がっている印象が拭えないところが、いまひとつ。
 とすると「丑の日」なんかはバランス良いなと思うのだけど……うーん、迷う。
 描写、話運びの手慣れさでは「丑の日」だけど、全体の雰囲気というかストーリーの組み方への好みは「料亭宇田川の茶懐石」というところ。
 うーん……迷うところだけど、個人的な嗜好を優先でっ。
票者:このバトルへの参加作者


■ICU  鬱宮時間
 
感想: 得意なものを得意な文体で得意に描いた、という感じがしなくもないが、実際に読んでいてもっとも首を捻らなくて済んだのがこの作品、であった。ただ、ここまでかっちりはまって作品が書きあがるというのはめったにあることではないので、この感触を忘れずに書いていったら、きっと上達するだろうなぁ、とは思う。
 次点は鳥野さん。おバカ万歳。ぜひ、志村けんにやってもらいたい。で、女性のときは研ナオコでってそんな無茶な。(M)
票者:このバトルへの参加作者


■長岡怨霊篇  ごんぱちさん
 
感想: 丑の日か、長岡怨霊篇か。悩みに悩む。
 どちらも題材も文章の個性にぴったりで、その上時代を十分研究して書いてある。奈良時代と江戸時代に遊ばせてもらったような気分だ。
 長くてもこのテンションを保てるならほんとお二人ともまさにプロ。
 すごいなあ。
 で、悩んで悩んで悩んだすえに文章に迫力のあったこちらに投票。
 奈良時代(で、いいのかな?)ちょっとエキゾチックで好きだし。
 



票者:このバトルへの参加作者