第2回6000字小説バトル結果

第2回6000字バトルチャンピオンは、ラディッシュ・大森さん作『珍味』に決定しました。
ラディッシュ・大森さん、3000字チャンピオンおめでとうございます!
感想票をお寄せいただいた読者の皆様、ありがとうございました。

読者に読んでほしいと本気で思うなら、参加作者は投票しましょう。読んでほしくないと思う人は参加の意味がありません。
※なお投票いただいたにもかかわらず、こちらに感想が掲載されていない場合は、至急ご連絡ください。

結果一覧

#題名作者得票数
1Freedom School牧田悠花
2友情試験のぼりん1
3珍味ラディッシュ・大森4
4夢無き街、不思議の国フォニックス1
5Rabbit Time森岡拓也
6最後の意地悪MOKA
7植木鉢Ehi1
8少年は剣を持つ村玉
9Thirty-six.楽太郎2
10理久
11その明け方をおよぐひとAme
12ひと夏だけの楽園青野 岬
13暗殺者羽那沖権八
14十枚目の絵葉書津島修一2
15答えの無い問い保田典子
16デニッシュの事G-gem1
17ウェンストンホテルの夏るるるぶ☆どっぐちゃん1
18なみだみち伊勢 湊1

感想票

  • 珍味/ラディッシュ・大森さん作
    全体的に不思議な雰囲気で、おおげさな感じもありましたが、根ざしているものが非常に面白くて気に入りました。

  • 珍味/ラディッシュ・大森さん作
     一瞬金を払ってもいいと、思ってしまって。いえ、かさぶたにではなくこの作品に。
     以上。

  • 珍味/ラディッシュ・大森さん作
     「少年は剣を持つ」は、騎士様が魅力的なキャラでかなり惹かれたけれど、某少女マンガを彷彿とさせました。なので、一際奇抜な「珍味」を選びます。思わず眉をひそめ、口を引きつらせてしまう場面もありましたが、それでも読んでしまえる何かがあったので…。

  • 珍味/ラディッシュ・大森さん作
     全体的に鬱々とした作品が多い中、ラディッシュ・大森さんの「珍味」は何よりも「面白い」小説だったように思います。
     他のある作品を読んでいて思ったのですが、辛い記憶を持っているのはその作者だけではなく、誰もが同じことではないでしょうか。それを「自分だけが苦しんでいる。」とでも言うかのように小説として書いても、読者はついてこないように思います。一見「泣ける話」に見えても、その奥にはただの「甘え」しか感じられませんでした。おそらく作者も無自覚なだけに余計に気になりました。
     推薦作の「珍味」は、そういった甘えや屈折した感情を、どこか突き抜けた作品に思えます。面白かったです。

  • Thirty-six./楽太郎さん作
    「しみじみ」という言葉があてはまる作品が多かったように思います。
    他に「良いんじゃない?」と思った作品は、MOKAさんの『最後の意地悪』、青野 岬さんの『ひと夏だけの楽園』です。
    のぼりんさんと羽那沖権八さんは、お二方とも独特の世界観を持っていらっしゃいま すね。作品の中に変わった(あるいは良い意味で異質な)空気が流れていると感じま した。
     ラディッシュ・大森さんの『珍味』も、目の付け所がおもしろいと思いました。で も、かさぶたってそんなにおいしいですかね?

  • Thirty-six./楽太郎さん作
     派手ではないし、どこかで読んだ気もするのですが、それでもなんとなくしみ込んできます。
     他に、もっと激しく揺さぶる作品があったのですが(僕はその二作の作者の個人的なファンでもあるのだが。だから、敢えて作品名はかかないけど)今回は、しみじみしみ込むこれにします。
     『大きく』書かれた『小さな』文字のがんばれはうん、いいです。

  • 十枚目のはがき/津島修一さん作
    これは読者を置いてきぼりにして、自分だけうっとりしている小説でない。
    読んだ後余韻に浸りました。

  • 十枚目の絵葉書/津島修一さん作
     津島さんの「十枚目の絵葉書」に投票します。最初のかき出しと最後の終わり方がちぐはぐなのですが、それを気にさせないほど、深刻な内容が綴られており、読後感はかなり悪いです。かなり悪いということは、すごく良いということです。
     ラディッシュ・大森さんの「珍味」が二番目に良かったです。おバカな感じが好きです。全体に流れる、のほほんの空気が六千字という長さを感じさせません。

  • 夢無き街、不思議の国/フォニックスさん作
    今回はとても悩みました。私がよいと思った作品は「友情試験」「珍味」「夢無きまし、不思議の国」「十枚の絵葉書」でした。
    書き方もうまかったし、内容も悪くはなかった。けれどあまり抜きん出ている作品は ないように感じられました。
    「最後の意地悪」と「ひと夏だけの楽園」と「暗殺者」もよかったです。

  • なみだみち/伊勢湊さん作
     親としての立場と、子供の頃に戻ってと、自分の中で視点を変えながら読ませていただきました。安永くんがラスト、悔しいと言って泣くシーンは、昔を思い出して 胸が苦しくなりました。
     文章も手慣れており、とても読みやすかったです。ただ、ちょっとタイトルが・・・。内容と不釣り合いなような気もするし、なんか演歌みたいで。(すみません)違うタイトルの方が、より良かったような気がします。
    次点として、楽太郎さんの「Thirty-six」も良かったのですが、文字数が規定数に達していなかったので、伊勢さんの作品に決めました。

  • デニッシュの事/G-gemさん作
     少女小説ですよね。でも、一応、書きたかったことは伝わって来ました。食べ続けてしまう悲しさと、満腹感がもたらす幸福は、結構共感を得るのではないか、と思います。食欲の秋だしなぁ。誰もが心の中に知美先輩を住まわせてるかも。

  • ウェンストンホテルの夏/るるるぶ☆どっぐちゃんさん作
    「クロトンボ」の使い方にとにかく、降参しました。
     ストーリー的には「無茶するなあ」という感慨もなくはないのですが、それもこれも恐らくは全て夏の所為だと言う事で、その終わった夏に。

  • 友情試験/のぼりんさん作
     『友情試験』『珍味』の両天秤。ハナ差。
     『友情試験』はそこに語られている友情論にはさっぱり共感出来ないしそんな方舟なんぞこっちから願い下げだと思うし、『珍味』は生理的嫌悪感という狙いともミスとも取れる部分があって、絶賛とは行かない。が、良く出来た作品である事は確か。
     で、形と構造が綺麗なので、友情試験に一票。
     活字になっているならともかく、パソコンの画面で6000字となると、読む気になる限界の量に近い。勢いで読み終われる1000字とはそこが根本的に違う。
     そこで「読ませる仕掛け」が必要になる。次の展開に期待させるべく謎を残し、読み疲れない様な山谷を作るべき。それを怠っている作品も、多少目に付いた。

  • 植木鉢/Ehiさん作
     なかなか面白かったです。こういうのって何歳ぐらいの人が書くんでしょうか?

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