第4回 チャンピオン of チャンピオン
詩人部門



   結果発表

 詩人部門チャンピオン作品は、佐藤yuupopicさんの「リリック」と決まりました。おめでとうございます!
(2004/8/5)
エントリ作品作者得票
7リリック佐藤yuupopic 6
4業火檸檬4
2アンタのバラード大覚アキラ3
6どこか惑星詠理3


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。


推薦作品と感想

リリック  佐藤yuupopic さん
 
感想:詩を感情を吐露することであると、考えたならば、私はこの作品に一票いれたいと、思います。何がいいたくて、どういうことなのか、おぼろげだけれども、確実な色濃さは、つまり圧倒的なのでして…。普段、詩を書くことも、読むこともない、私に語れるのはここまでであります。
票者:その他のQBOOKS作者



感想:正直に言って、すごく悩んだ。
しかも、この作品は、あまり好きではない。
すごい、とは思う。
あくまでも好きか嫌いか、でいうならば、
あまり、好きではない。

しかし、好き嫌いを超えて、
作者の思いが、
物凄い重みとスピードを伴って伝わってくる。

残留思念。というオカルティックな言葉を口走りたくなるほどに、
この詩には、作者の思い、作者の念、が封じ込められている。
怖い。
だから、あまり好きではないのだ。この詩が。
票者:このバトルへの参加作者



感想:>わたしの詩で、あなたやわたしやそれ以外の誰かの感覚を再現する装置、
になりたいな

というフレーズが素敵です 
読者と作者の能動的な行為と受動的な行為を巧みな言い回しで、反転させながらフラットな関係にしその境界線上を微妙に行き来することで、あたかも
自分の感覚として詩を読んでいる感覚にさせられ、幸せな気分になるのは不思議。

>聴いてくれてありがとう
全体に聴覚的な軽さのある世界を感じた

票者:純粋読者



感想:私はもう詩人にほとほと愛想が尽きてしまったのだけど。
 (だって、あんまり狭い水槽の中で水のかけあいっこをしてる人がとても多かったから)
こういう詩は良いと思った。
票者:このバトルへの参加作者



感想:詩は読まれるために書くというよりは、書く事自体に意義がある気がしていたんですが、読んでいて自分の感性にあった作品に出会うと、やっぱり読んでナンボ、評価されてナンボという気もしてしまいます。何だか他の作品と比べると大上段に構えていないんだけれども、作者をそんなに知ってはいないけれども、作者の今の自分が素直に出ている感じがしてこの作品に投票します。
票者:このバトルへの参加作者



感想:まあ本当に、なんていうかベストアルバム、いや、それとはちょっと違うか、リミックス盤というか、ライブのエンディング曲的というか、ファンにはたまらんっ、って感じです。ところでわたしは映画監督が出てくる映画とか、楽屋落ち的な奴が大好きなんだけれど、佐藤さんも本当は大好きなんじゃあないかな、と思ってみたりする。
票者:このバトルへの参加作者



業火  檸檬さん
 
感想:赤いイメージの広がり、凝縮された言葉たちの力を感じました。
おおー燃えてます。燃えてます。
記憶が蘇ってきそうですよ。

票者:その他のQBOOKS作者


感想:お世話になっております。エントリ7「リリック」の佐藤です。
詩人部門だけで恐縮ですが、全感想、を投票に代えさせて頂きます。

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エントリ1「歌に似たもの」ヨケマキルさん

家族の食器を洗いながら、思う、と云う、非常に、内的ではありながら開かれた詩。皿を洗う、か。好い。取り上げられたテーマが「少年衝動」オーソドックスですが、それをカンジさせないので、いや、違う。この詩はオーソドックスなテーマだからこそ、好い。そうじゃあなくちゃ。だからきっとワタクシは、好きです。

>ねえ君
>なぜ人を殺しちゃいけないんだろうねえ
>それは自分が死にたくないからだよ
>ふふふん

それでも好いな。そんな答えでも構わないな、て思いました。ヨケさんご本人はもしや本作をご自分の真骨頂じゃないと思ってらっしゃるやもですが、ワタクシ、タイトル含め好きです。

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エントリ2「アンタのバラード」大覚アキラさん

天然のムラサキ色がかったフィルタを通して、未だ濡れた髪、きらきらり。アンタが駆け抜けて往く。愛しい詩。ワタクシは鼻が悪いけど、詩のアタマから、沈丁花が鮮やかに香って読み終わっても、まるで、洋服に、髪にしみついたように、残ります。氷の溶けきった、アイスコーヒー、薄まった味。残った欠片、ガリガリ、子供みたく齧って、舌がかじかんで、上手く喋れなくなる。アンタが好き。片仮名ってこんなにも美しいのだな、と再認識させられる一篇。

ただ、大覚さんの新作を常に楽しみにしている身として、以前ご本人のサイトで拝見したことのある作品だったのが、ちょっぴし残念で。……初めて読む詩で圧倒されたいと云う、一読者の贅沢で身勝手な思い。嗚呼、図々しいワタクシなのでした。

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エントリ3「ロデオ ドライブ シンドローム」イグチユウイチさん

辛口と思われたら申し訳ないです(初めからお詫びしつつ)アタマの一行から「この詩、別段イグチさんが描かなくても好いのでは?」と当初疑問を抱きつつ、、ラストまで、首を捻りながら、連を読み下ろして往ったのですが、「あれ、ワタクシ、大切な一行を素通りしてないか?」と、気づき、五連目に、ヒュン、と視点戻る。

「その日を夢見て、今日も五時起きで頑張ってます。」を、置いたコトで、ああ、やっぱりこれは、他ならぬイグチさんの詩だなあ、と、強くカンジました。未だ不安定なカンジもお見受けしながらも、これから何かきっとやってくれるんだろうと、期待感を持ちつつ。でも、きっとこんなもんじゃないんでしょう? これから見せて下さるイグチビジョンは。

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エントリ4「業火」檸檬さん

怖い、この詩。一緒に居てはいけなかったのに、居たかったから、
一緒にいて、痛かった。ごめんなんて、どうか云わないで。わたしも云わないから。夢なら醒めれば好いのに、なんてとうに超えて。

檸檬さんの今回の詩は、すごく曖昧で、意地悪で、真実を何にも教えてくれないし、話す気も毛頭ないんだろう。でも、ビジョンが、鮮やかに波間に浮かぶ。強く惹かれる。「灰になった道標、海に撒き」なんて鮮烈で、灰色なのに、濃すぎて、血よりも深い朱。海が、海が、染まってく。熱い。酷く熱い。業火、全てを焼き尽くせ。この身よ、この世界よ、永遠に止まれ。

先程、小説の方で中川さんの作品を詩人も含めて一等好き、とコメント描いたばかりだけど、本作を読み返したら、優劣つけられなくなった。今回は、好きとか、の次元を超えて、檸檬さんに感服。

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エントリ5「今、気付いた」紺野なつ さん

またも辛口と思われたら申し訳ないです(初めからお詫びしつつ)初々しくて、淡い水色でやさしいピンク。そんな作品で、愛らしいなあ、と思いましたが、それ以上でも以下でもなかったです。本当に申し訳ないです!

今回、前回のCoCより、詩のレベルが高いと個人的には思え、歌詞的な印象でくると、少しイメージが弱いように思えてしまって残念でした。ワタクシは、歌詞と詩は、あきらかに、完全に違うと思っているのですが、(自分でも作詞作曲をするので、なおも思ってしまいます。ワタクシは詩と歌詞では
制作時脳みその異なった部分をあきらかに使用しています)でも、稀に、楽曲のための歌詞なのに、純然たる詩、として存在する、作品もあり、それらは、楽曲と一体になることで、恐ろしい程立体的に、挑みかかってくるので、圧倒されてしまいます。そのレベルの歌詞的イメージの作品でないと、今回は他の作品が強い分、苦しかったのではないでしょうか。

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エントリ6「どこか惑星」詠理 さん

作品のロングさでは、ワタクシ、詠理さんにはつねにタメを張らせて頂いている印象があります。今回は、長さでは勝ちましたが。なんて、そんなどうでも好いことを描いてみたりして。

夢ではないけれど、見たことがない場所に迷い込んで、ただ、ただ、何の疑問もなく、何かに向かって、何を目指しているとかも知らないのに、何故か微塵の不安もなく、月に向かってるのやもしれない。ただただ、歩いて、通過して往く。ヒトは傍からその行為を見たら、それを「旅」と名づけるやも知れない。でも、歩いている本人は、それを全く意識していないし、足が向かう方向に、ただただ、自己内と、そこにあるもの、歩く先に、不意に現れては消えてゆくもの、そんなもの達と出会っては別れ、それを惜しむでもなく、通過して往く。ラストが、すごい。月を目指すとなく、指標に、なんとなく歩いてきたのではなかったのか? わたしは?  (あれは月ではなかった!) だって。いつも驚かせられる。あらためて、この作者、本当すごいや。

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エントリ7「リリック」佐藤yuupopic

拙作。’04年七月七日までに出来る全てを出し尽くしました。今現在のワタクシではもう、描くことのない作品。この、素晴らしい、栄誉あるバトルに参加させて下さった全ての方々に心より、アリガトウございます。


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今回、個人的には、コメント中でも述べましたが、詩人部門、密度濃く、参加出来て本当に好かったなあ、と思いました。そんな、感謝の念を込めて、投票に乗じ、全感想させて頂きました。どうか、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

(佐藤yuupopic 拝)
票者:このバトルへの参加作者



感想: 詩人でもないのに、あるいは詩人でもないがゆえに、勝手な観点より好みを語らせていただけるならば、詩は高度に純化された言葉による意識の記述である。意識は常にリアルタイムであって延々と言葉を展開する物理的余裕がないのと同様、私にとっては詩にもそれ相応のスピードと、それを実現する純粋な言葉が欲しいのだ。その結果、読者がなにかしらの誤解を招いても、それはそういうものかと思う。私は詩に思考を求めません。檸檬さんに1票。
票者:このバトルへの参加作者



感想:ビビッと脳髄にきました。
圧倒的な夕日の赤のイメージ。
タイトルも力強くて素敵です。
票者:このバトルへの参加作者



アンタのバラード  大覚アキラさん
 
感想:ストンと入ってくる感じに好感が持てました。
「アンタ」と同時に語っている「自分」のイメージが湧いてきます。
ちょっと斜に構えた雰囲気が世良さんなのか、アンタのバラード……古色蒼然としていて、タイトルだけがやや難。
票者:このバトルへの参加作者



感想:消極的な意味で、投票に迷う、バトルだったと思う。

でも、大覚さんの詩は、いつもながらのよさが感じられた。

”いつもながら”それ以上に、よい、と思う詩がなかった。

これから変革期を迎えそうな、その先の作品に期待しつつ、

この1票を投じます。

票者:このバトルへの参加作者



感想:登場人物がだらしなくって、どうしようもないんだけど、そこに描かれている世界は美しいってところがレオス・カラックスの映画みたいだと感じました。
票者:このバトルへの参加作者



どこか惑星  詠理さん
 
感想: yupoさん、ホメロス以上。

 いや、この一言だけ書いて送信しようと思ったのです。だがしかし駄菓子仮死駄我志可師、後になって効いてきたのは詠理であり檸檬さんだったのです。yupoさんの場合は、檸檬さん票にあるとおり、<『まるごと“佐藤yuupopic”入ってます』というケーキ>なんです。だから詩を読めばいつでも、ああ、yupoさんお久しぶりです、という感触。でも、読み終わってしばらく離れてると、良くも悪くも、ああ、yupoさんだな、なのです。なんだかよくわからなくなってきましたが、あまりにも写し身で、読者のものにならない、とでも説明すればいいかしらん。そう、yupoさんに逢いたくなったらあの詩を読めばいいや、みたいな。でも、神のお告げをどうこう、なんていうホメロスやソロモン王より、やっていることは凄いと思うのです。
 さてと。ヨケさんは、どうしても町田町蔵(現・町田康)の同様の作品のインパクトを知っていると、ちょっと弱い。紺野さん「今、気付いた」は正統派で好きなのだけれども、あまり競合向けではない詩なのではないでしょうか。大覚さんとイグチさんは別の視点から、自分のヒーロー像を追いかけているように思えます。「あんたが好きだ、というオレってカッコイイ」(大覚さん)「リボルバー から 花 は咲かねぇんだ」(イグチさん)という最後のフォロー、どちらもヒーローです。
 檸檬さん。勝つんじゃないかなぁ。ただ、もっと尖鋭化できる可能性はある気がする。
 で、詠理だ。何がよかったってねぇ。書き初めからだんだんと力が抜けていくのがいい。それはあたかも、詩を書くことによってどんどん色々なガードが解けていくような、書くことによって浄化されていくような、創作のカタルシスが読めるのですよ。六連目以降、うっかり萌えた。(←現代用語)
 とかなんとか、美しかった。で、コレ。
票者:その他の作者



感想:言葉を追い込んで凝縮したらもっともっとチャーミングな作品になったのではないか、という思いはあるものの今回の中では一番心に来るものがありました。
票者:このバトルへの参加作者



感想:長い! そして難しい。しかしはまる。(詩の理論みたいなものは良く分からないけど)難しいことを難しい言葉で語られたら(そして詩人の世界という中でそれを賞賛し合われたりしたら)僕にはたぶん「あー、そうなの。ふーん、偉いね」くらいにしか思わないだろうけど、この作品はなんか難しいんだけど言葉が跳ねてて自然で入りやすくて面白い。心地の良い音楽をiTuneのビジュアルイコライザをオンにして聞いている感じに似ていてエンジョイしました。
票者:その他のQBOOKS作者




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