第9回チャンピオンofチャンピオンバトル1000字小説部門結果


おめでとうございます!

チャンピオン作品は、越冬こあらさん『緊急事態』です。
越冬こあらさんは2連続、4回目の優勝です。おめでとうございます。


エントリ作品作者得票
08緊急事態越冬こあら4
01「小さい人劇場 松〜鶴」ようこさん。3
07夕立ぼんより3
03君の淹れるコーヒーが飲みたいんだけど…とむOK2
05フェティシズム千希2
02麻婆CurrySquall1
04約束の青い土地鳥野 新1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。

推薦作品と感想

■緊急事態  越冬こあらさん

感想:
ああああ、ジャミラ大好き。
でも、このストーリーを1000字でテンポ良く快調に進めて最後にばばっ、と落としてまとめきれるのはこあらさんぐらいではなかろうか。短距離を全力疾走して、最後ゴールとともにマンホールに落ちるような快感(?)がある。さすが、「わざ師」こあら。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
ラストがちょっと惜しいけど。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
 オチと言えば、御屋敷ロボが出た時点ですっかりオチている訳で。
 ザンボット3一家が、壊滅してなかったら充分ありそうな状況。
 何はともあれ、アホらしい、アホらしいよこあらさん!

 あと、フェティシズムも良かった。
 映画『ロリータ』のオープニングみたいで。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
おもしろかったので、投票。
あと、ジャミラが可愛そうな怪獣なので。
投票者: 純粋読者

■「小さい人劇場 松〜鶴」  ようこさん。さん

感想:
次から次へと畳み掛ける展開に追いついてゆく楽しさ。余韻もなんとも惹かれます。
投票者: 純粋読者

感想:
果たして預かりの身のあとはどーなるのか?興味津々なのだ
投票者: 純粋読者

感想:
「小さい人劇場 松〜鶴」
 このシリーズ、独特の文体で十把ひとからげにしちゃうのはもったいなくて、ちゃんと身のあるメタモルフォーゼをしているではありましぇんか(長新太風)。辺名校列伝が冗長なイメージを読者に与えてしまったのか、小さい人劇場は非常に感触がいい。思い切りもいい。

「麻婆Curry」
 筆致が確実で、書いていけばいい書き手になるだろうなぁ、という片鱗は見えるけれども、いかんせん文章に関する作者なりの美学が見えてこない。つまりは読書量が少ないんじゃないかなぁと思うのです。書くために読む、多岐に取り入れるという意味でである。
 この話を書くにあたって、なにを「いい」とおもったかが見えてこない。目的が見えてこないのが惜しいところだけれども、底力はある。

「君の淹れるコーヒーが飲みたいんだけど…」
 最近の作品の中では白眉。「オクトパスガーデン」も頭に道路標識の生えるやつも、生活に一つ特異なものを放り込んで、それをうまいこと処理できているのが最大の強みなのであろう。このやり方も、ちゃんとした日常が書けた上で、特異性が活きるのであるよ。とむさんのいい部分が出たと思う。

「約束の青い土地」
 まいど鳥野作品を見るたびに思うけれども、1000字や3000字でSFをやろうというのは非常に勇気の要ることだと思う。なぜならば、そのFictionがもっている世界観を、じつに限られた字数で読者にインストールせにゃならんからです。もしくはそこまで読者に求めずに書くということもできる。
 で、本作ですが、実はあえてSFにする必要は無いのです。青い花を土地の家畜、土地をアメリカ西海岸にしてしまえば急に西部劇です。開拓者たちの物語。
 まぁ、SFつてもモチーフとしてはこれでいいのかもなぁ。
 一つ引っかかったのは青い花の危険性に対して、非常にガードが緩い点。
 これは「書きたかった」ちゅのはわかるけれども、世界の作りこみが甘いのではないかしら。

「フェティシズム」
 「フェティシズム」というタイトルがあまりにも広くてちょっといただけないのだけれども、読んでみればフェティシズムが確固たる解釈でモノにできている。うまいもんだ。
 フェティシズムはどうしても性的な趣向を挟まずにはいられない分野ではあるけれども、一通り足を愛玩したあとで、ふと気づくと足以外の全身に意識がいく、というのはどちらかというと男性のそれで、欲求が満たされることによってその他の部分が、全体を思い出すといったあわいの構図が、よく書けています。
 でもこれ、たまたまかなぁ。ちゃんと意識して書いたならたいしたものです。
 気まぐれにじゃなくて、作品をかさねてみると真価が露れることでしょう。

「藪医者と名医」
 今回、駄目ェー。惨たるものです。
 これは、勝負を投げているんでないかい。
 読者もこれで面白がっちゃ不可ないと思うよ。工夫が見えないもの。

「夕立」
 ナンダカヨクワカンナイ。
 わからないものをわかったふりはしません。犬と私、犬と現実の境がなんでこうなっているのか、それについて読み取ることが出来ませんでした。
 あとまぁ、夕立ったら夏なんぢゃないかと思うの。冬だったら時雨なんだと思うの。

「緊急事態」
 国連に現れずして何がジャミラか!
 という冗談はさておき、しょうがないなぁ。「アタシ」の人格がよくわからないつくりになっている。それを面白がれといえば面白がれるが、例えば2007年の話だったらジャミラを知っているおまえはいくつなんだ! だし、リアルタイムの話だったら「子供の見るようなものを見ている娘」だし「ファイト一発玉の輿」もなかっただろう。
 これを「絶妙なバランス」と見るか、「やけくそで撃ったら弾丸が五円玉の穴を通っちゃった」と見るかは難しいところ。
 めづらしく安定感の無い仕事だった。

 と、ここまで感想しまして、まぐれでも「巧い」のが「フェティシズム」。安定しているのが「君の淹れるコーヒーが飲みたいんだけど…」。今一番勢いに乗っているのは「小さい人劇場 松〜鶴」。QBOOKS史に残るCoCとしましては、06年はようこさん。の年だったんじゃないかなぁ、と思います。
 めくるめくインパクト。こんな時代もあったねえ、というのは特記すべきことだと思うので、ここはようこさん。に一票とします。
 あと二人の時代は、これからぢゃよね。(M)
投票者: その他のQBOOKS参加作者

■夕立  ぼんよりさん

感想:
犬や主人公の背負っているものを感じさせ、この作品が一番気に入りました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
一番不安定で一番まとまりが無くて一番ひっかかったのでこの作品に1票。
ごんぱちさんのは落語のようでおもしろかった。
こあらさんのは怪獣をオリジナルにしたらもっとおもしろかった。
ジャミラは水に弱い。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
時間の感覚が狂うような、
奇妙な空気感に強く惹かれた。

投票者: このバトルへの参加作者

■君の淹れるコーヒーが飲みたいんだけど…  とむOKさん

感想:
うへ〜〜いいじゃん。貧乏くさくて、ロココ好きなあたしとは無縁の世界だけど。。。たまに、こんなやけた畳やゆがんだ窓ガラス。。。いいなって思ったりする。お姫様出身のあたしには無理だって、わかってるけどさ。と、思った。
投票者: このバトルへの参加作者

■君の淹れるコーヒーが飲みたいんだけど…  とむOK

感想:
最後の一言が効いてますね
いいなあ、すごく好き。
投票者: このバトルへの参加作者

■フェティシズム  千希さん

感想:
 出だしが好き。結びが好き。文体が好き。ものすごく一点集中なのに広がりがある。
 ようこさん。の作品もぶっ飛び方が面白くて迷ったのだが、千希さんの小説世界のほうが好みなのでこちらに一票。いろんなものがそぎ落とされて文章に磨きがかかってきたように思う。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
すごく丁寧な描写が生々しくて、でも気持ち悪さをまったく感じませんでした。面白かったです。

他、とむさん、鳥野さんの作品が優しくてよかったです。特にフラッシュ版だとより優しくなってよかった。
(ぼん)
投票者: このバトルへの参加作者

■麻婆Curry  Squallさん

感想:
 兄も妹もそんなに凄くヘンじゃないところが微妙なんだが、その辺のグズグズ具合と頭の中に広がる「マーボーカレー」の味と香りが「投票せよ」と告げているので、この作品に投票します。
 次点は鳥野新さんの『約束の青い土地』このテーストもタマリマセンでした。
投票者: このバトルへの参加作者

■約束の青い土地  鳥野 新さん

感想:
美しく切ない物語ですね。
青い花にできるのは、時間を操ることだけではないのでしょう。
青い花の見せた風景は、青い花の願いなのだと思いました。
投票者: このバトルへの参加作者