第10回チャンピオンofチャンピオンバトル1000字小説部門結果
おめでとうございます!
チャンピオン作品は、
作品エントリー7 です。
みなさま多くの感想票をお寄せくださいまして、ありがとうございました。
これからもQBOOKSをよろしくお願いいたします。
エントリ | 作品 | 作者 | 得票 |
07 | (本作品は掲載を終了しています) | ウーティスさん | 4 |
|
03 | 「まみちゃんが蛹になった訳」 | ようこさん。 | 3 |
|
10 | 遅延二十分、日照雨 | とむOK | 3 |
|
04 | 河童狩り | 越冬こあら | 2 |
|
01 | 鬼灯 | ながしろばんり | 1 |
|
05 | 落下 | ぼんより | 1 |
|
06 | 5548 | イグチユウイチ | 1 |
|
08 | 粘膜 | 千希 | 1 |
|
感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。
推薦作品と感想
■エントリー7 ウーティスさん
感想:
どうも全体的に大味なんだよなぁ。
結局1000字を埋めることを目標にすると、筋で追っちゃうから結果として中身が粗くなってくる。その一方で、ディテールに気を配っている人もいて、それはそれで面白いけれども、でも掌編という点では物足りない。ここは成立させて欲しい。
CoCも10回になって、じゃあQの作家の傾向は、おおむねこの二つに集約されるように思います。ここで落ち着いているように思うのです。落ち着いているということは、それ以上進展が無いということでもあります。
昔にくらべると潮目が緩やかだから、色々な魚が棲むようになりました。
あらためて見てみると、状況が作品群にでるなぁ、と思うのであります。
マジョリティ不在ちゅか、いまはそんなところなんだろう。
とすると、自分の作品で読者をどうにかしてやろう、という手合いには退屈なのかもしれないなぁ、と総括めいたことを書いてみるわけですが。
まぁ、今は、この味、この空気、なんだね。それはそれでそう。
で、投票ですが、鳥野作品がこの中で一番ニュートラルなんじゃないかな、と思うのです。わかりやすいし。CoCからQの作品代表して外に一個出せ、といえばこれかなぁ、と思ったので、これにします。(M)
投票者: このバトルへの参加作者
感想:
ながしろさんの作品は冒頭部分はすごく引き込まれて傑作の予感がありましたが鬼が出てきてからなぜか読む方の熱が冷めてしまいました。
イグチさんの作品はすごくおもしろかった。オチももちろん笑いましたが、
それだけでなく数字の記憶に憑かれるというのがおもしろかったです。
最後まで投票を悩みましたがチャンピオンofチャンピオンとなると個人的に何か違うような気がして、最終的には鳥野さんのせつない作品に入れました。
日常に起こる小さな奇跡。と言ってしまえば簡単ですが、それを書こうと思うとなかなかありがちになってしまって書けない。この作品には何か心を感じました。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:
表現や話の内容はとても素朴なのに、読む人をひっぱりこむ力がいちばん強かったように思います。
話のしめかたも、きれいでした。
こあらさんの作品もひきこむ力が強く、おもしろく読めました。
だいぶ悩んだのですが、個性がより出ていた鳥野さんに一票投じます。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:
とてもシンプルな文章なのに、一番ぐっときました。
長い物語にはない、1000字ならではの美しい小説だと思います。
一票贈ります。
投票者: このバトルへの参加作者
■「まみちゃんが蛹になった訳」 ようこさん。さん
感想:
シュールな展開の中に現代が良く描けていると思いました。文章に空間があったのも、今回私の中でポイント高かったです。
次点は、ながしろさんと千希さんの2作品。どちらも作者の個性が生かされた作品に感じられました。
ぼんよりさんも印象に残りました。
投票者: その他のQBOOKS参加作者
感想:
うわぁぁ〜!そうだったのか、隣のワンルームマンション静かだなと思ってたけど、びっしり蛹が並んでたりして...蛾が出てくとやだな。
投票者: 純粋読者
感想:
ようこさんの作風が少し変わったように感じられて、新鮮でした。
普通になってるというか、地味になってるのかもしれないけれど、僕は好きな文章です。面白かったです! まだバージョン1といった感じに受け取れましたが、もっと面白がらせてもらうために、投票します。
でも今回は迷いました。さすがチャンピョンになった人たち。
イグチユウイチさんの作品は、ものすごく面白かったです。文章や話の流れもさすがですが、インターネットでしかできない表現に、びっくりしました。すごいです。思いつきませんでした。投票できなかったのは単なる好みです。笑いベースなら狂気が好きで、狂気ベースならシリアスが好きというややこしいこの……あの……自己中な……
鳥野新さんの作品は、序盤から泣きそうになりました。美しい文体でかなり切なかったです。投票しなかった理由は、その、細かいことかもしれませんが、何で最後のメッセージが消してもいないのに変わっていたのかという、その、かなり器の小さな理由です……でもその……その辺が作品の核のような気がして、気づけなかっただけかもしれないけれど……
千希さんの作品は、空気感が濃いというか、文章のセンスと技術に魅せられました。こういう文章、すごくうらやましいです。僕には一生無理のような気がします。投票しなかったのは、少し、ほんのちょっとですけど、自己完結的に思えたからです。人のことは言えないですけれど……悪いことじゃないですし……もっと長く字数のかかる作品のような……
とにかくもう、すごい作品たちだと思いました。単なる読者として単純に、面白いなーと感心しきりでした。葱
投票者: このバトルへの参加作者
■遅延二十分、日照雨 とむOKさん
感想:
とむOKさんのこういう作品が私は自分の書くものから最も遠い雰囲気、自分にはかけないなあ。とそれでいていいなあと思うのです。こういった出来事からも遠ざかって暮らしていますからね。いまさらうっとおしいと思いつつ。まあ、読むぶんにはいいかななんて思ったりして。それにしても、熱いなあ。この夏厳しいなあ。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:
ううううううううう〜、今回は特にスゴい!!面白い。
こんなの投票できないよ。難しい。
各々の個性が爆発してキラキラしてる〜〜。
もう、好みだな。
素人離れした、文章の美しさのとむさんに一票。
ラストシーンの傘の描写は技あり!!だったな。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:
いいなぁ……ほんとに(ぼん)
投票者: このバトルへの参加作者
■河童狩り 越冬こあらさん
感想:
訳も無く、泣けた。
千字に切り取られたその向こうにある、
数万字の物語を感じさせる。
投票者: このバトルへの参加作者
感想:
やり切れない最近の世相を反映しているような河童さんの世界。切ない、怖い気持ちになります。そんな気持ちにさせた「河童狩り」に一票。
投票者: 純粋読者
■鬼灯 ながしろばんりさん
感想:
とにかく全く理屈ではなく面白い。情景や怪物が矢鱈と切ない。そして、久々にオチも決まってる。満点作品だ。
投票者: その他のQBOOKS参加作者
■落下 ぼんよりさん
感想:
どす黒くコーティングされた美しい偽りの夜。こうして人は闇に囚われ、あるものは無差別な轢死体を生産する心理に至る。そら恐ろしい。
投票者: このバトルへの参加作者
■5548 イグチユウイチさん
感想:
ぶははは、アホらしい。
アホらしい上に、楽屋オチなワケですが、でも、ちょっとしたモノが頭に引っかかって残ってしまうというのは、実に共感出来たりして、そのバランスが良い感じです。
数字はあんまり残りませんけど、歌とか残りますね、頭に。しかも終わらなくて延々繰り返されて気持ち悪くなったりして。
他に、「祝福」も良いです。
携帯電話が人格を、というと、そんなギャルゲーもあったりしましたが、物語としてこちらの方が上手い。現代のお伽噺という風情で。
「天国のような」は――着てたのかよ! ととりあえずツッコミを。
投票者: このバトルへの参加作者
■粘膜 千希さん
感想:
詩的な文体が素敵です。
投票者: このバトルへの参加作者