第8回乱取バトル結果


おめでとうございます!

恐怖の戦いを勝ち抜いた栄えあるホラーマスターは、
白骨義母女(ようこさん。)さん、黄泉魂恵 (鳥野 新)の2名です。
ほら〜。
エントリ作品作者得票
04実話「生霊と書いてお義母さまととく場合」白骨義母女 (ようこさん。)3
09僕のご主人様黄泉魂恵 (鳥野 新)3
02カウントダウンヒサルキ (橘内 潤)2
03葬列高野聖 (やす泰)2
07迷宮Qデュッセルドルフの怪物 (ヨケマキル)2
06リンク(連鎖)すすぎ光子 (太郎丸)1
    
01ショーウィンドウ不視澤眼汲 (ごんぱち)0
05そこつな兄貴皿屋敷かさね (蛮人S)0
08鏡よ鏡芥子 (沙汰)0
10肋骨が震えるような音でピアノが鳴っている磐田団栗 (とむOK)0


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。

推薦作品と感想

■実話「生霊と書いてお義母さまととく場合」  白骨義母女さん

感想:
呪いに 親しみを持つ 業。
人の想いが 周辺に連鎖するよう。くわばらくわばら。
投票者: 純粋読者

感想:
本当にどこにでもあるような怖い話です。
投票者: 純粋読者

感想:
 ホラーを1000字で書くというのは、非常に難しいことだと思います。単に「恐怖をテーマにする」だけではなく、本来は、どうしたらその恐怖を読者に伝えることができるか、読者を怖がらせることができるかを命題にしなければならないはずです。だとしたら、その方法を考えなければならないのですが、そこまでできた作品は無かったように思います。ホラー小説に対する認識の甘さが目立ちます。
 ただ、バトル参加者のルールとして何か一篇を推薦しなければらならないので、この作品を推します。「郵便物から這い出す黒い物は部屋の隅でまるまりながら一瞬きらきらと輝く」というイメージが、面白いなと思いました。
 しかし、せっかくそのような感性で、いいものを描きながらも、すぐに「呪いの癖に輝くなんて笑止だが、送られ慣れると呪いにも親しみを感じるものだ」と、読者の中にせっかく作ったイメージを自分ですぐにぶち壊しているのはどうしたものでしょうか。
 同じように、「説明なしに苦しいほどに憎らしい」などどいうフレーズを不用意に書くと、作者が自分でもわかっていないか、あるいは、それを説明するのを拒否していると受け取られてしまいます。このように、デリカシーに欠ける筆致が頻出すると、とても完成された作品にはなりません。
 さらに、憎い、憎くて、憎しみ、憎らしいと同じような言葉が何度も繰り返されて、阿呆陀羅経のお題目のようです。「憎いということを描写すると、どういうことになるか」というのが小説に求められているのであって、こういう場合、いくら繰り返してもそれ以上の進展にはなりません。特に、1000字しか使えないところでは、このようなボキャ貧は致命的なロスになります。
 また、この作品をわかりにくくしているのは、主人公の内的な思いと、人間の関係が説明だけに終始して、隣家の嫁さんがまったく描写されていない点にあります。嫁さんの像が読者の頭の中で浮かばなければ、憎いといわれたところで、何の共感もなしえないし、説得力も無いわけです。
 最後に「お義母さまの消息をお尋ねすることも出来ないが、これ程長期に渡り(14年間)生霊をとばし続けたお義母はつつがなくお暮らしなのだろうか、郵便物を開くたびお義母さまの面影が今日もよぎる私である」というエンディングですが、まず結びの「……の私である」というのは、下手なエッセイの見本に使われるフレーズですね。これは、笑いを取ろうとしたのでしょうか?あと、驚いたのですが、(14年間)という、文の流れを断ち切ってまで括弧を使って十四年に限定した理由は何なのでしょうか?ものすごく違和感を感じました。
 欠点ばかりをあげつらいましたが、せっかくキラリ光るセンスがあるだけに、この文章の書き方だけは惜しいと思います。特に、1000字の文章、文体というものは、一度真剣に考えないといけないと思います。あと、言い忘れましたが、ホラー作品とするなら、タイトルは最悪です。
投票者: このバトルへの参加作者

■僕のご主人様  黄泉魂恵さん

感想:
ぞくりと来る感覚が、一番でした。
少ない言葉で、ここまで秀逸している作品はなかなかないなあと。

「気味の悪い」作品はつくれます。が、「怖い」作品はなかなかないので。

後ろを向くと、「ほらぁ〜」って感覚がなんともいえませんでした。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

感想:
 候補は2作品、エントリ03『葬列』の心霊体験談風なリアリティ、丁寧に描写された質感。対して、逆にフィクションとしての魅力、アイデアを前に出したエントリ09『僕のご主人様』、どちらもとても良いと感じられ、困ったのですが、1000字小説というジャンルにおける評価として『僕のご主人様』に一票を投じたいと思います。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
人間の視点からでないからこそ、人間の恐ろしさが判るという展開が面白かったです。
投票者: このバトルへの参加作者

■カウントダウン  ヒサルキさん

感想:
 はらはらしながら読みました。面白かったです。最後も良い具合に恐怖を感じました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
これですかね。
シンプルで、まあ、それほど驚きは無いんだけど、
なかなかしゃれてるなあと思いました。

投票者: このバトルへの参加作者

■葬列  高野聖さん

感想:
感想を入れるために全員の作品を午前中にさらりと読んで、夕方にもう一度読んで、だいたい好みの作品を絞り込み、選びきれずにあれこれ迷いながら就寝した。眠りにつくのは毎夜あっという間、寝つかれないことなどめったに無い私なのに、今日に限って、眠りへいざなう階段をことりことりと踏み外す。目を閉じて出来た暗闇に葬列が現れる、打ち消す、打ち消す、だって怖いもん。いったいどうしたんだ私の脳。葬列は次第に細部までくっきり見えてきて。「怖くて眠れない」と、ついには夫の布団にもぐりこむ。
万一我が家に家族が増えるようなことになったらQBOOKS1000字バトル100回記念の子として養育費の全てをQBOOKSと高野聖さんバトルマスターやアドバイザーの皆さんでお願いね。なにとぞよしなに。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
何と言っても語りが秀逸でした。物語としては物足りない気がしますが、静かな恐怖へと読者をいざなう描写は一歩抜きん出ていたと思います。
投票者: このバトルへの参加作者

■迷宮Q  デュッセルドルフの怪物さん

感想:
根底にあるものの意味不明さがいちばん際立っていた。
決定的なところで投げっぱされて気持ちいいのが、ホラーとミステリーの差だと思う。

自作『カウントダウン』について少々。
あと二十分辺りから、もう一行か二行ほど夜道の描写をして煽ればよかったなとも思った。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
ホラーバトル、という観点で読むと、
正直「これ、ホラー?」といった作品がやけに多かった。
というか、ほとんどホラーじゃなかった。
ぞくぞくしなきゃホラーじゃないんです。怨恨話はホラーじゃない。

文章だとうまい作品は何作品かあったのですが、
その根本的な「ホラー」というところで削ると、一作品しか残りませんでした。

Nは迷宮から脱出し、「僕」は?
という想像をかき立てる終わり方もいいし、不気味さがなお良かった。
迷宮Qってなんだろ、という、それだけでも十分いい。
現実と妄想をうまく使い分けていると思いました。

でも、ホラーって難しいんだな、っと。

投票者: その他のQBOOKS参加作者

■リンク(連鎖)  すすぎ光子さん

感想:
 短いせいもあるでしょうが、意外とパターンが似てしまうものですなぁ。
 或いは、ホラーは細部が大事なのかも知れない。

 で、猫を捻り殺す辺りのシーンがイヤーな感じだったこの話に一票。

投票者: このバトルへの参加作者