七里ガ浜のアマルフィで食事をして眼前に広がる海を見ながらネ子と食後のコーヒーを楽しむブラックコーヒーに垂らしたミルクは今日交わした会話の様に一度沈み込み再び浮き上がりカップの中で拡散するネ子は海岸でひろった貝殻を耳に押し当てじっとその音に耳を澄ましている波の音が聞こえるかいと僕は訊いたいいえ聞こえないわこれはセックスの声よ……本当に男ってふしだらねとネ子は囁いた