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第50回詩人バトル


エントリ作品作者文字数
1友達永久子(1005)238
2きっと…岸野 雅也178
3無邪気ゆふな さき118
4季節からの手紙藤原75
5目覚め影法師94
6詩い人街歌 結夢403
7『地獄』創造香月朔夜589
8薄明かりの方へ相川拓也180
9混雑には気をつけて歩道橋を使います歌羽深空912
10コンテンポラリーな禅大覚アキラ316
11あいなきせかいヨケマキル574
12頽廃ニルヴァーナ望月 迴149
13笑えない 笑うしかない柳戒人※データ無
14波打ち際にて日出野テルミ179
15部屋岡崎龍夫※データ無
16故郷有機機械655
17(作者要望により掲載終了しました)  
18ながしろばんり114
19釣 人早透 影160
20プリン讃歌影山影司610
21ラストぶるぶる☆どっぐちゃん217
22 サイレン イグチユウイチ 208
23 「胸に点る」 佐藤yuupopic 175
 
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エントリ1  友達   永久子(1005)


じゃけぇ…あたしのセリフを あんたが横取り
どうやら これが あたしの口癖らしい
こいつに 真似されて あたしは初めて気づく

ちゃうねん…今度は あたしが横取り

(クククっ)ほんの少しの笑い

あたしは あんたのパンツの釦をつけながら
あんたとの 未来を 少し 考える
 
あんたは あたしの横で メールしてる

また 女??

今なら まだ聞ける

あたしは あんたのパンツのファスナーを直しながら
あんたの 彼女になれたらな って考える

あんたは あたしの横で メールしてる

また 女???

もう 聞けない…





エントリ2  きっと…   岸野 雅也


地上(ここ)から見る空は広く
自分達の住むこの世界はとても小さく思える
だけどそれは きっと違う
空から見ればこの地上だって
ずっとずっと広く果てしないはず
狭く思えてならないのは
自分が動かないから
1歩踏み出す勇気が無いから

地図を広げたって 空の場所は載ってないけど
確かに繋がっている 地平線のむこう
大地と空とが重なり合う場所へ
果てしない旅の1歩を 僕は今日踏み出す





エントリ3  無邪気    ゆふな さき


 『かわいい』と言われて笑う
 カバンは赤くひかる
 (おばちゃん、わたしが好きでしょ?)
 彼女はそう信じ、
 疑わぬ無神経さ

 「ああ、戻りたい」
 送り出した女は男にそう言い、
 男は悪い男だから笑みを浮かべ、
 無理だと知りながら言う、
 「こっちに来なさい」





エントリ4  季節からの手紙
   藤原


その枝先が

ほのあかく ゆっくり膨らんで



小さなかたまりが

ほぐれ ほぐれ



あわく やさしい花びらは

解き放たれたように 舞いあがります



あなたに春を届けるために





エントリ5  目覚め    影法師



とめどなき雨は

深く沈んだ雪を溶かし

吹きすさぶ風は

眠り続ける鼓動を揺らす

この大地の

生きとし生けるものの

目覚めのときはきた


新たなる息吹は

はるか天をめざし

小さき生命は

地上を覆い尽くす




再びの季節





エントリ6  詩い人   街歌 結夢


陽が たとえ 僕を 拒んでも
闇が たとえ 僕を 蝕んでも
ずっと 描き続けよう
ささいな ちっぽけな 
僕だけども

この星 夜空 見上げて
愛を 語る人も 居るだろう
ある人は 絵でも かいてぃるだろう
また 在る人は 唄でも 口ずさんでいて

そんなときでも 机に向かって
僕は 詩(うた)でも 書こうではないか

たとえ 世界に 取り残されても
たとえ 誰もが そっぽを向いても
僕は 描き続けよう
誰かの為に 自分の為に

もしも キミが 唄えなく なったら
代わりに 僕が
詩い続けて あげる
涙も 笑い声も その瞳も 全部
ただ キミだけの 為に

うまく 言い表せない 事だって
ありきたりな 言葉だって
独りでも 恐くないさ
僕は 小さな
詩い人だけど

誰が 認めてくれなくても
誰に 知られて いなくても
僕は 描き続けよう
言葉に 詰める 想い出も
文字に 込める お気持ちも
全て
何時も いつまでも

味方が どこにも 居なくても
僕は 小さな 詩い人 だから





エントリ7  『地獄』創造   香月朔夜


もし神がいると仮定するならば
神はこの地に『地獄』を築こうとしている


一度目は 恐竜が跋扈した白亜紀―――

そこでは壮絶な生存争いが繰り広げられていた
過酷で容赦ない死闘
平穏など何処を探してもなく
常に恐怖と焦燥が付き纏う
ただ ひたすら生きるために血を流す

しかし 彼らは遺恨を残しながら死んでいったが、絶望はしていなかった
達成感 使命感 満足感
いずれかの感情を抱いて逝ったからだ

彼らは自らの生と死に意味を見出した

それはある種、幸せな一生を終えたといえるだろう


ゆえに、神は己の間違いを知った
外部からでは潰し切れない

そして思った
今度は内部から破壊してみよう

その為には世界を一変させる必要があった
物理的障害、急激な温度差、土地の荒廃、
あらゆる手段を用いて生態系を侵した


そして二度目―――
人間を中心とした計画で、今のところその試みは成功しつつある

世界は、より邪悪な心とより卑劣な能力に秀でたものが生き残るシステムを形成し始めた

毒された環境へと向かう中、生物たちの大半は孤独と絶望の中で消えていった

気づいた者もいたようだが、救いの手は間に合わないだろう
             嘆きの渦は消せないだろう

立ち上がった者もいたようだが、流れを留めることはできないだろう
               歪みを浄化することはできないだろう



さあ、もうすぐ完成する

神の望んだ『地獄』が。



――――――絶望とともに。





エントリ8  薄明かりの方へ    相川拓也


眠れなくて
歩道橋の上に立っている
生温い闇の中で信号が放心している
遠くまで
壮観じゃないか
果たしてこの大通りは
どこで終わるのだろう
よく通る道だったが
ついに終わりを知ることはなかった

走り過ぎる自動車の
後尾灯は遠くへ消えて――

明るくなってくる
薄明の中で信号が息を吹き返す
次々と
たやすく
楽でいいな
果たして今日日
飛び降りなど流行らない
結局今日もまた
何もできずに階段を降りた





エントリ9  混雑には気をつけて歩道橋を使います    歌羽深空


風吹き飛んで 電線の上に カラスが立ち往生
なごり雪を蹴飛ばして もうすぐ桃色 あいつがやってくる
吹き飛ばした奴はシュンと切ってブロロと歪んで まるで紙飛行機のスピードで
見上げる先はくるりと泳いで まるでブルース・リーの再来で
わたしはただただボケェっと シュンとくるりの間に立って
横断歩道の白いところだけ 白いところだけ
踏みつけ踏みつけ 潜り込んでいくの マンホール
3月には海開きですか そうですか
わたしたちはまだまだ ああ ああ まだまだ イルカに乗って
イルカのしっぽにつかまって 水しぶきをなごり雪みたいにして
北海道へ一目散に逃避行 鳥じゃないのでアトは濁し濁しゆきます
(そんな駆け抜けてゆく水曜日はサラダの日と父は笑います)

4月末には来て下さいね 
丁寧に言っても 腹の底ドロドロ まるで雪解け水の泥のよう
きっとミンナ待ってるの
伝説の猛者 チンチンアイスが再来して、
にごった茶色のチョコレートと、下にこびり付いて目が痛くなるストロベリーは
あわないだろう、あわないだろうって
笑うの 大きく笑って 小さく手を叩くの
そういうのを待ってるの
けれど現実は辛くって そういう日はもう来ないって、あの映画は歌う
(悪いわね、世界は日々回ってるのよ)

私知ってるの ニュートンさんは林檎を落としたわけじゃないの
落ちてきただけなの。ストンといったの
それはもう、日本の打ち首獄門のスピードで
(そうよ、だから日本に風は吹いたの)

新しい単位は余裕シャクシャクと グラム、キロ、トンの次はと急かしてゆく
ニュートン? そんなの知らない 音速さえあればいいです はい
知らない知らない 2543 知らない見えない 2026
カーナンバーが赤い目に敵わないわたしをすぎてゆく
赤い目は少しの番号と見えないものをごまかす力をくれるのです
(えへん)

ほぉら三叉路にとうとうあいつがやって来た

首の肩こりおっつけて 桜の花びら春を呼び
ガッツポーズは 川底へゆき ブクブク着膨れしてしまいます
白鳥さっさと帰ったあとで カモがネギしょい ゆうゆう泳いだ
白鳥の色は、横断歩道の白色だって もしくはシュー生地の色だったって
桜の前ではそう言うのよ あの子枯れるの 早いんだから
(ね?)





エントリ10  コンテンポラリーな禅    大覚アキラ


ブッダに会っては
ブッダを殺し

キリストに会っては
キリストを殺し

総理大臣に会っては
総理大臣を殺し

大統領に会っては
大統領を殺し

王に会っては
王を殺し

乞食に会っては
乞食を殺し

先生に会っては
先生を殺し

詩人に会っては
詩人を殺し

ポチに会っては
ポチを殺し

ミケに会っては
ミケを殺し

パパに会っては
パパを殺し

ママに会っては
ママを殺し

ミミに会っては
ミミを殺し

ムムに会っては
ムムを殺し

メメに会っては
メメを殺し

モモに会っては
モモを殺し

モモンガに会っては
モモンガを殺し

桃井望に会っては
桃井望を殺し

ノドンに会っては
ノドンを殺し

テポドンに会っては
テポドンを殺し

親子丼に会っては
親子丼を殺し

ヘネメゲレに会っては
ヘネメゲレを殺し

ドビンチョーレに会っては
ドビンチョーレを殺し





エントリ11  あいなきせかい     ヨケマキル


TOKYO.OSAKA
SEOUL


頭に包丁が突き刺さった生後11ヶ月の赤子が


MELBOURNE
SYDNEY.GUAM


百貨店の子供広場で


AUCKLAND


「この世界はもう大丈夫だよ」と


MIDWAY


笑った

HONOLULU
ANCHORAGE


あいなきせかい------ヨケマキル



VANCOUVER
SAN FRAN CISCO
LOS ANGELS


忘れていく
世界中の人々が記憶喪失になり
忘れていく

DENVER


9.11以降
もう何が起きてもおかしくない世の中なんだと
インターネットで誰かが言ってた


MEXICO CITY
CHICAGO
NEW ORLEANS


それなら

TORONTO
WASHINGTON
NEW YORK
BOGOTA.LIMA


誰がどこで死のうとも
誰がどこで生まれようとも

SANTIAGO


もう泣いたり笑ったりしなくていいね


BUENOSAIRES
RIO DE JANEIRO
SAO PAULO


日本各地で
動物による農作物の被害

AZORES


烏だって猿だって鹿だって熊だって
腹が減りゃアなんだってするさ


CAPEVERDE


邪魔だというのなら


LONDON
ICELAND


殺せ


AMSTERDAM
PARIS.MADORID
BERLIN.ROME


容赦なく殺せ


CAIRO.TRIPOLI
ATHENS


哀れみや情けなどかけるなよ


MOSCOW
KUWAIT


絶滅させろ


TEHERAN


ラジオからは誰かの歌
「出会った奇跡に感謝しよう」


KARACHI


誰も感謝などしないよ


NEWDELHI
BONBAY
CALCUTTA


するのは
自分が得をした時だけだ


JAKARTA
BANGKOK


生意気だからという理由で
脳みそがはみ出るまで殴られ蹴られた
ある身体障害者の死


KUALALUMPUR
SINGAPORE


その死も


今は横浜市立中央図書館の


本棚の隅の小さな古い新聞記事



HONGKONG
TAIPEI
MANILA
BEIJING





エントリ12  頽廃ニルヴァーナ    望月 迴


其は湿り気を帯びた記憶を抱いて

遺された影を包んだまま

退廃的な美しさで私たちを

今でも

ひっそりと

待ち続けている



崩壊しゆく旋律が聴こえないか?

あの酷く魅惑的な

ある種のカタルシスを含んでいる

僕たちの

望んだ

忘却の果て



こうして私たちは此処へ還ってくる

愛しい壊れかけの廃屋

堆積する闇色の寂寥

仄かに薫る

死への

跳躍





エントリ13  笑えない 笑うしかない    柳戒人


私と世界の間で
すべてに意味をくれた
あなたがいないと
灰色な世界

でもそれも笑うしかない
だってまさかの事態でしょ
面白すぎるって

そう 面白すぎる





エントリ14  波打ち際にて    日出野テルミ


ピアノの中には
閉じた海が眠っています
あなたがキィに触れるとき
弦におどるハンマーはポロポロと
夜明けを迎える渚です
浜辺にいくども
おだやかに打ちよせられるのは
波に遊ぶやどかり
時折もつれる潮のリズムに
やどかりの微笑みは
こぽこぽと。

沖へ
沖へと
広がりゆく波紋を追って
なめらかに海は境界をこえ
あふれ出し満たし満たしやがて
ピアニッシモの余韻ひとつ
目を閉じるように
凪いでゆく






エントリ15  部屋    岡崎龍夫


死骸の冷たさ黒電話
灰皿悪臭嘔吐感
ラジオ幻聴闇眩み
眩暈眩暈螺旋巻き壁の孔
読み手のいない新聞紙
喘息足掻いて綿埃
隣人女の喘ぎ声
寝具の只管軋む音
神様お日様影日陰

この部屋に瑠璃びいどろの花瓶と
それに生ける赤い花を買った

死骸の冷たさ黒電話
灰皿悪臭嘔吐感
ラジオ幻聴闇眩み
眩暈眩暈螺旋巻き壁の孔
読み手のいない新聞紙
喘息足掻いて綿埃
隣人女の喘ぎ声
寝具の只管軋む音
神様お日様影日陰

この部屋に瑠璃びいどろの花瓶と
それに生ける赤い花を買った





エントリ16  故郷    有機機械


久し振りの故郷
都会に住んでいる時の習慣で僕はジョギングに出かける
流れる景色が10年以上前のことを昨日のことのように思い出させる
今でも変わらぬものや、すっかり変わってしまったものが僕の心を揺さぶる
ふと顔を上げると僕の手の届きそうなところに緑の山々が晴れわたる
僕の住む都会でもそこから一歩踏み出すと見知らぬ世界が広がり
それが僕の好奇心をくすぐるけれども
僕が知り尽くしたと思っていたこの小さな町にもまだ
僕の見るべきもの、知るべきこと、冒険の喜びが溢れていて
憧れていた「世界」の美しさがここにも存在することを今更ながら僕に感じさせてくれる
どんなに僕の存在や僕の人生がちっぽけでとるに足らないものだとしても
どこにだって僕の見るべきもの、知るべきこと、冒険の喜びが溢れていて
どんな時だって僕のちっぽけな存在や人生に輝きを与えてくれる
その喜びを僕は僕のまだ見ぬ子ども達に伝えたいと思う
この世界は美しく素晴らしいんだよと伝えたいと思う
それは僕の自己満足にしか過ぎなくて
本当はこの世界は醜く残酷なのだとしても
この世界のどこかで意味のない憎しみや悲しみを生み出している人達でさえも
その景色、その喜び、その想いを完全に葬り去ることはできないから
この世界はいつか本当に美しく素晴らしい世界に近づいていくだろう
そしてすべての人が本当に美しく素晴らしいのは力やお金や欲望ではなく
このひとつながりの世界そのものだと気付かなくてはならないだろう
こんな小さなさびれた町にだってちゃんと時間は流れていて
ちゃんと人々の暮らしや命は廻っているのだから





エントリ18       ながしろばんり


すづめを
木槌で追うのは
容易ではない

たとえうまいこと潰したとしても
あとの処理は誰がする
もって帰って、誰が食う

あとは、春だといっても
ヴィヴァルディの話くらいしか出来ない
君が退屈しているのはわかっているが
これくらいしか 思い浮かばない。





エントリ19  釣 人    早透 影


  
  切り立つ岩
  霧舞う川面
  己の鼓動を
  その姿に溶かす
  
  白く明け行くは東茜
  透明より自然に
  己の身体を委ねよ
  芯が揺らぐ中
  根の繋がりだけが
  己の存在
  
  風になり
  腕を振れ
  蒼き大地に
  白き川面に
  
  そして
  お前は知るだろう
  
  山の女神の存在を
  
  汚れ無き
  真の存在を





エントリ20  プリン讃歌    影山影司


 月が顔を赤らめた夜 愛に指を絡めた
 生贄 奉納 暗唱 礼拝 参拝 懺悔
 
 神様も仏様も長い月日ヒキこもってる
 だけど愛と信頼を獲得するには充分で
 愛と信頼に飢える人は常に彷徨うんだ

「貴方ったら嘘吐きだもの。信用できないわ」
 数千年前の他人を崇める娘
 現代時代の恋人は信じない

「貴方の車、音が喧しいから直して貰ったの」
 屑鉄屋に奉納されたマフラー
 小麦娘に贈答された宝石銀環
 値段御一緒ですヶよろCです力

 仏の顔も三度までだろ
 神様だって天罰を下す

 憤怒に任せて。車と彼女と俺で三位一体。
 空腹に喘いで。冷凍保存した感情を解凍。
 狂理に任せて。イエスは市中歩き回った。
 暗闇に喘いで。君で出来ないことも無い。

 夜中の疾走 理性は逸走 彼女は滑走

「お前の声、喧しいけど我慢するよ」
 毎日聖句を玩読した娘の声は甲高く
 10キロで懇願 20キロで悲願
 30キロで吶喊 40キロで言葉をヤめた
 どれだけ走れば人間をヤめるだろう

 暴風は颯爽 狂気へ脱走 怨念も一掃  

 さぁ教会へ行こう 愛を誓い結ばれよう
 さぁ彼処へ逝こう 色白美人になるまで
 傲慢な神がくれた試練は超ヘヴィ
   な君なら死して後已むハズだ

 君の断末魔は一切聴くけレド
 君の遺言書は合切捨てるかラ
 
 一層加速 高速街道 高速移動
 一切合切諸行無常の地獄涅槃へ

 土に還った君に言おう
 我に返った訳じゃない
 サイゴの言葉を贈答だ
「君の食べたプリン。アレは俺のおやつ」





エントリ21  ラスト     ぶるぶる☆どっぐちゃん


ラストダンスをあたしに
そして全てをやり直しましょう

もう本当にラストダンスをあたしに
全てをやり直したい

もう本当に、ラストダンスを全部あたしに
全てをやり直せるなら

踊りは好きなんだ
シルフィードだって全幕踊れるよ
身体が柔らかいから
どんな動きもできるよ
全てをやり直したい
裏町の娼婦通り
シャンデリア砕け散るオペラ座
どこでだって踊る
何処でだって踊ったから
ラスト
ラストダンスをあたしに
ラストダンスを全てあたしに
もう本当に、全てのラストダンスをあたしに
あなたの分まであたしに
砕け散るまで全部あたしに





エントリ22  サイレン     イグチユウイチ


こんなに 深い夜の中を
白い救急車、真っ赤なライトを振り回して
猛スピード、過ぎて行きました。

歪んだサイレン、ちょっと間抜けで、
それでも結構 必死みたいで、速くって、
見えなくなるまで 目で追ったけど、
カーブの向こうに 消えて行きました。

ねぇ、マリー。

どうやら 俺は、いつの間にか、
誰かの 誰かが 失われた夜に、
ひとり ほろ酔いで歩いていても
もう、心を痛めたりはしないような人間に
なっていたらしいぜ。

そうじゃないって、言ってくれ。





エントリ23  「胸に点る」     佐藤yuupopic


とうぜん、

には
誰もいなアあい、の

あめ、あがり
にじ、さんじゅウご、ふん

もちろん
昼間じゃナいよう

水銀灯
にじんで
みっツ、よっツ、イつーうツ

影影影
わたしの、
走る、
ついでに、
み、ず、たま、り
ピョン、と、こえるウ、
から、
いっしょに
ついてキテ、ね

銀で青イひかり
にじんで
むっツ、ナナあツ、
ここのツっ

どうってことない、
のに
さ、
こんなにも
美しい

にじ、さんじゅウご、ふん