第77回詩人バトル結果

おめでとうございます!

Tsu-Yoさんの「考察〈海辺にて〉」がチャンピオンに決定です。
当バトル初参戦でチャンピオン獲得という快挙です!

エントリ 作品 作者 得票
5 考察〈海辺にて〉 Tsu-Yo 6
2 あかり 待子あかね 3
4 Annihilate poets! 大覚アキラ 2
8 ヒドラ皇帝 ヨケマキル 2
10 プロモーションビデオ ぶるぶる☆どっぐちゃん 2


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■考察〈海辺にて〉  Tsu-Yoさん
 
感想: 藤幹子さんの世界観は統一されていて非常に底力があるように感じました。でも、これだけの世界観において「かあさん」に意識を特化していくのはもったいない気がする。もっと世界のおくが書けるはづ。次回に期待。
 で、投票はTsu-yoさん。語彙は普通だけれども、その語彙を150%生かすディレクター的な才覚が垣間見える。米も炊き方でつやつやふっくらであります。
 ただ、2連目で急に失速してしまった。なんかこの、タイヤキ買ったけど地面に落としちまったので、泣く泣く泥のついてないところを食べてます。でも美味しい。といった按配。そう、でも美味しい。(M)
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:ヨケマキルさんに入れようかと思ったけれどほかの人が入れるので、ちょっとした佳作って感じに良いこの作品に。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:マキルさんもトノモトさんも、スプラッタだなあ。
嫌いじゃないけど。でも、今月はコレかな。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:美しいです。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:こないだの体感バトルの作品と全然違ってて、びっくりした。
こっちは表現が鮮やかで引き締まってる。

次点はぶるぶる☆どっぐちゃん。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:センスあるなぁ。
こういう輝きを、僕もほしいと思う。
ひとまず、ウェルカム票ということで。
ウェルカム・キューブックス!
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■あかり  待子あかねさん
 
感想:藤幹子さんの作品は、昭和初期のようなノスタルジックな風景を醸し出してはいるものの、その「世界観」のようなものに、いまひとつついてゆけませんでした。

千希さんの「恋」は、
>人形を買いました
>固く冷たいビスクドール
という同じ語句が何と5,6回も使われていて、正直ウンザリしました。
最後は青いビスクドールの瞳を持って町に出るなど、光るものがあると思いますが、前置きがくどすぎます。

ヨケマキルさんと、トノモトショウさんの詩は、これって、詩ですかね?
これでもかとばかりに、残酷なシーンを機関銃のように散弾して、そのあとに残るものは傲慢さと虚無感だけです。
バイオレンスゲームをやりたいなら、一人でやってくださいな。

今回は、これといって、いい詩が見つからなかったのですが、消去法で、
待子あかね さんの「あかりちゃん」に1票です。

>あかりのつかないあかりちゃん

あかりのつかない自転車に乗るのは、パパだけなんですよね。
深読みかもしれませんが、このパパは、離婚して奥さんにも子供にも逃げられて、ひとりぽっちなのかな?
そんな風にも読めました。
暗い夜道を灯りもつかない自転車で、ひとり風の中を走りながら、別れた子供や奥さんのことを懐かしく思い出している、でも、そんなに女々しい男ではない、そんなパパを想像してしましいました。
ユーモアのセンスはあると思います。




投票者:このバトルへの参加作者



感想:最初の1行の語呂の良さが好きです。
とっても素敵です!!

その語呂の良さが文章にリズムをつけてる。
時々「ん??」と止まってしまう所もあったけど、
語呂だけでスラスラ読ませない!っぽく感じて
良かったと思います。

ちょっと短いかも?
って思ったけど、ケーキみたいに
その位が良いのかもしれないなぁと思いました。



投票者:このバトルへの参加作者



感想:短いけれど、ぐっときました。
投票者:このバトルへの参加作者


■Annihilate poets!  大覚アキラさん
 
感想:とてもとても共感しました。古風なところと現代な感じが織り合わされていて、素敵でした。
西山海音
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:ぶるぶるさんの作品と迷ったけど、
言葉の強度と、隙のなさという点で大覚さんに一票。

詩を読まない人を引き付けるだけの、強さを持っているし、
詩を知っている人なら、なおさら楽しめるというギミックもお茶目。
欲を言えば、もう少し言葉のつながりに
必然性がほしいところですが・・・。
投票者:このバトルへの参加作者


■ヒドラ皇帝  ヨケマキルさん
 
感想:とても色濃いイメージを感じて、印象に残りました。
なんというか、「強い」と思います。
ので、一票。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:仮想世界の様に見える、けどこれはとても現実だと思う。
それをきれいな言葉で騙る人は多くいるけれど、飾らずより恐ろしい言葉で伝える人はなかなかいない。
それでいて、「雷が鳴ったらへそを隠しなさい」
どこかそんな暖かみも感じる。
彼がどんな視点で今生きているのか、見てみたいと切に思う今日この頃。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■プロモーションビデオ  ぶるぶる☆どっぐちゃんさん
 
感想:なにか得体の知れないせつなさが心に残った。
次点はトノモトさん。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:ぶるぶるさんの作品はいつも不思議だ。形容しがたいが、妙な説得力がある。ラスト5行がありえないくらいかっこいい。特に「忘れろ」だ。詩への冒涜だし、読者に対して無責任だ。だが、ああ忘れてやるよ、と意地をはっても残ってしまうエネルギーがある。なんか、もう、こわいくらい。

他、気になった作品。
藤幹子さん「聖五月」/全体的に整然と纏められているが、リズムの崩れるところがいくつかあって、それは作者の意図するところなのかも知れないが、読みにくさもある。
21CBさん「アイスコーヒー・イン・ザ・レッドストロー」/ブランキーみたいな音を想像する。シンプルだけどかっこいい。もう一捻りあれば良かった。
ヨケマキルさん「ヒドラ皇帝」/懐かしいと思うのはきっとオレだけだろうが、そういう懐かしさが評価の邪魔になってしまう。このテンションというか、異常な想像力(創造力)は誰にも真似できないが、今バトルでは浮いていた。さて、ビヨルギーダー博士の失敗作は何人いるのか。
投票者:このバトルへの参加作者