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第140回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1ゆびひく雨金河南245
2煙草はなもとあお51
3幸福の種Tsu-Yo195




 


 ■バトル結果発表
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詩人バトル読書会
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エントリ1  ゆびひく雨    金河南


午前三時レコードの針が静かに街へと降り注ぐ
軒先で脱いだコートをほろうと
肘さきから春が蒸れた

道路をはさんだ紫色のスナックネオン
ときおり乗用車が半音低くして過ぎる
タイヤにさらわれた細い反射光が
まるで
ラジオのノイズのように
「 き」だけ耳に
彼女の唇

どうしようもなく恋でした 恋でした

妻子が眠りゆびひく雨を
間違いなど 一つもおかしていないのに

眺めていた道路の向こうがわでは
彼女の傘が鈍色と沈み遠く遠くへいたたまれる
ガードレールの切れ目に街路樹が泣きそぼり
淡いタイトルを吹き消して 針とレコードを割った





エントリ2  煙草    はなもとあお


指でおぼえた
空のかたちに
のぼってゆくけむり
あの日の夢のように
ひとくち
吸えば
過去が未来に変わる気がした








エントリ3  幸福の種    Tsu-Yo


近所のホームセンターで、
“四つ葉のクローバーの種”
という商品を見つけたきみは、
ひどくがっかりしていた。

忙しなく暮れる日々の中で
小さな幸せを与えてくれるものは、
何処にでもありふれている
ごくごくつまらないものだったのだ。

けれど、本当にそうだろうか。

何処にでもありふれている
四つ葉のクローバーが、
しっかりと芽を出すために必要なこと。
それは、しっかりと水遣りをすること。
他の誰でもない、きみ自身が。