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第154回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1さよならの日に凛々椿632
2ヨケマキルの文章ヨケマキル500
3かくれんぼ待子あかね240
4あずみ石川順一154




 


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詩人バトル読書会
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エントリ1  さよならの日に    凛々椿


夜明けを失ったネオン街の
交差点
理髪店のテレビモニターにそっと映される
無人攻撃機の視線と
閃光
子供たちの 消えた道
かわいそうね
退屈な声が風に歌う
長く生きられなかっただけだよ
気のない答えが赤信号を無視してゆく
鳴り急ぐサイレン
しんと冷えた空気に僕は
白い息を


君にいつか
父の話をしたかった
とても大きな存在を失った父が
僕と海に飛び込んで
死んでしまった 僕以外のだれも
知らない本当の話を
家に戻ると君が 
明日で3才になる娘と安らかな寝息で部屋を編む
そんな夢を見る


冷え切った部屋にひたひたと這う夜間飛行の音は
上空に向けて湧く数百の命の音
君はその音を愛していた


穏やかでいられなかった僕の
足りない隙間を埋めてくれた君たちへ
ごめんね
ありがとう
僕はもう大丈夫
心配しなくていいよ
届くかな
届くといいな だから
おやすみ
夜が遠くなればきっと
黒がオレンジを淵に滲ませて
目のくらむような青に導いてくれるんだ
そしたら
あの時の公園で落ち葉をかき集めて遊ぼうよ
周りの子供たちと混じって
いっぱい笑って いっぱい泣いて
たとえそれがことなる秒針の音の重なりで
姿はなくとも
僕は眺めるだろう
首筋から冷気が入り交じって
僕が僕でなくなる日までやむことなく
君たちの気配をずっと
いつまでも


今はおやすみ 
しあわせたちよ
もし明日があったならば 
僕は惜しみなく心臓を捧げただろう
そんな愚かな願いを
どうか気にせず 馬鹿だなあって笑ってほしいんだ 
贅沢かな?


おやすみ おやすみ 
どうか良い夢を
願うよ
いつかまた きっと会えるよ
さよならの日に









エントリ2  ヨケマキルの文章    ヨケマキル


どもりのニュースキャスターはいないよな?
いるわけないよな?
テレビでもラジオでもなんでも
ちょっとでも言葉をつっかえた日にゃあ
ああ噛んだー
だのなんだの言うもんな
あからさまに差別出来ないもんだから
そういう時には寄ってたかって襲いかかるよな

ヘタな事言うと
ちょっとでもヘタな事言うと
あいつら襲いかかってくるよね
だからビクビクビクビクしてさあ
言いたい事もはっきり言えないで
この人いい事言うなあ 
っていう言葉を必死でさがしてね
そんでなにか被害にあったらおおげさに騒ぎ立ててさあ
こんな目にあいましたー
こんな酷い人にこんな酷い目にあいましたー
私はこの人のせいでこんなになりましたーー
わかるわかるー
許せねえだの
そいつ殺せだの
賛同しないやつは敵だとか

いやあ
この詩人バトルもさあ
好き嫌いで言われるのはいいけど
意義がどうのとか言われてもね

くだらないことになったねえ


っていう「ヨケマキルの文章」っていうタイトルのヨケマキルの文章でした

このサイトの意義とかまったく考えてないけどね
知らねえよそんなもん
詩とか詩じゃないとか誰が決めたんだよ

あなたの燃える手でー
私を抱きしめてー
生命のかぎリーーー
アーメン死ねーー

いや、ほんとにくだらねえ









エントリ3  かくれんぼ    待子あかね


だいすきだよとくりかえしているから
なんにもかくれていませんね
だいきらいと声に出さずにくりかえしているから
かくれてばかりいるのだね

冬は夜空がきれいだね
冬は輝く星がきれいだね

もっと ほしいものを吸い込んで
もっと いらないものを吐き出して

だいすきだよとくりかえしていても
かくれていることはあるからね
どこにいる 
早く出ておいで

早く 出ておいで


もうちょっとだけ 顔を上げてみようか

昨日 見えなかった景色がみえる
昨日 知らなかったことがみつかる

かくれてばかりいたら さびしいよ

早く 出ておいで





エントリ4  あずみ    石川順一


焼肉を待つ間に
あずみは一人抜け出し
原子爆弾を落としながら
チラシを配り行く
特に犬には念入りに落とさねば
あずみの心はまるで
椅子のマットがブラックダリアのであるかのように
心の中が浄化されて行く
超特急修正器の様に動きながら
わさわさ言って居る渋柿の様に
修正しては電子空間でせきとめられながら
校正の怖さを知ったのであった