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第160回詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1二人の孤独駄々83
2植物たちよ石川順一299
3夏非凛々椿271
4流れ星降り注ぐ静かな夜に革命がはじまる大覚アキラ446
5Complete EndingYamaRyoh450




 


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詩人バトル読書会
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エントリ1  二人の孤独    駄々


はじめから心など通じあってはいなかったけれど
それを一人で浮き彫りにして
一人で苦しむあなたに
私はどうすればいいのですか
私から離れて泣くあなたに
私はどうすればいいのですか





エントリ2  植物たちよ    石川順一


パンジーの花期は長い
シクラメンの花期が長いのと同様に
長く咲き誇って居る

四月頃から咲き始め
初夏を経てまだ咲いて居るパンジー。
クリスマスの贈り物にもされるが
花期が長い為に
原則春の季語となって居るシクラメンとの類似性を
強く思う
違う事と言ったら花期のずれであろうか
どちらも春の季語だが
冬季から頻繁に見られるシクラメンに対して
春に登場して夏に及ぶパンジー

少なくとも我が家ではそうだった
庭と玄関の下駄箱と言う環境の違いはあるが
庭ではパンジーが
玄関の下駄箱の上では鉢植えのシクラメンが
序でに言うと下駄箱の上では
鉢植えのカーネーションがあっと言う間に枯れて
庭に放置される様になったのが6月初め頃だったような気がする






エントリ3  夏非    凛々椿


どぉ ん 
演習の大砲は
拍動を揺るがす違和への口火
冴え擦る木の葉
雨上がりの(霄の)においは
知らないはずの陸戦を思い出させた

涼風はとうに春を諦めている
雪をあしらった峰を入道雲が頬張るさまは
まるで氷菓をねだる子のように微笑ましく
けだもののように直線的で
裾野の軍墓群は
その咀嚼を見つめている
それは静かな、そう、
とても、とても、静かだ、
地に沈み
不可避の歴史を食み続ける

散り、散りと撥ねる陽射しはおなごの色艶にも似て
等しくひと夏を恋う
いつか、死者は照らされるだろうか
新たな地獄を、数えるだろうか
私たちはいつだって瓦落苦多のように嘆くばかり
鳥は
鳴くばかりだ





エントリ4  流れ星降り注ぐ静かな夜に革命がはじまる    大覚アキラ


地球のてっぺんから
百万発のロケット花火を飛ばして
高原でバーベキューなんかやってるような
さわやかな連中を追っ払ってやりたい
乱暴な音楽が流れ始めたら
ちぎれるほどめちゃくちゃに頭を振って
不恰好な鈍器みたいに
自分の手足を思いっきり振り回しながら
ジェットコースターになったつもりで
全速力で地球のてっぺんから駆け下りる
すれちがうかわいい女の子には
一人残らず通り魔みたいにキスをして
バースデーパーティーに乱入して
ケーキの上のイチゴだけを食い散らかして
ホストクラブの馬鹿騒ぎの
シャンパンタワーに回し蹴りを喰らわせて
チャペルで誓いのキスをする花嫁の
純白のウエディングドレスをめくって
クリスマスプレゼントの箱を
馬鹿でかいハンマーで叩き潰して
この星の上で生きているすべての人間どもが
くだらない馬鹿騒ぎをおしまいにして
洒落たBGMなんかなくても
気の利いた料理や旨い酒がなくても
静かな夜に誰かと手を繋いで
真っ暗な夜空を見上げて

あ、流れ星

って
小さな声でつぶやくまで
徹底的にやるんだ

あ、流れ星

さあ
手を繋いで
革命をはじめよう





エントリ5  Complete Ending    YamaRyoh


声を君に届けたい
君の声を貰いたい
その思いが大切になれば
分け与えることが出来るの?

僕は夢を与えたい
夢を私に与えて欲しい
幻想で済まされる事
知っているから

もう知らない筈がない
こんなに頭抱えている事
何も言わなくても感じた
君とまた光が重なる
こんな事また見てみたい気がする

そっと僕は気付くよ
君が私に囁くように
その幻影帰還する場所は
いつでも感じているの?

僕はそこで悩んでいた
いつでも君が忘れられる
いつの日も青空の雲探して
君と話してたな

もう語る術のない
人形息を吹き込んでみる
無駄だと充分承知してるよ
君ともう喜びが見えない
星空にいつまでも嘆く気がする

そう… ちょっとまえから
ずっと覚悟は出来ていたのに
瞬間に全身で感じる哀愁感覚

まだもう少しだけと
新月に語りかけている愚かさ…
何時までも持つ物か
それが慰めにならない
私はもう気付いてしまってる

せめて今と共に眠ろう…

いつか…また…

君と僕が青空と
白い雲が見える海岸沿いで
微笑み抱き合ってる姿を見る
きっと君も共に願っている
暗雲が消えても尚祈るよ…



だから…これで終わろうとは知らない