第163回詩人バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオンは「秋づく」石川順一さんに決定です。
石川順一さんは、これでダブルグランドチャンピオンにリーチがかかりました。

エントリ 作品 作者 得票
3 秋づく 石川順一さん 4
5 drop90% 凛々椿 3
4 喪失 大覚アキラ 1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



 推薦作品と感想


■秋づく  石川順一さん
 
感想:正直、今回はいずれもちょっと微妙。
ネガティブな感情を昇華しきれておらず、すっきりしない印象のものばかり。
消去法的に選ぶなら、これか。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:季節感のみを伝えて、多くを語らない所が良かったです
投票者:このバトルへの参加作者



感想:詩って、むずかしいよね。詩かなあ、と思うと、どれも詩じゃなくなっていきますね。
秋の気難しい感じを選びました。
投票者:このバトルへの参加作者



感想:「雁風呂」まで出たらそれこそ素晴らしかったのですが、そこまでではないようです。
投票者:その他のQBOOKS参加作者


■drop90%  凛々椿さん
 
感想: 雨の中でずぶ濡れというと、ネスカフェCMの小田和正が真っ先に思い浮かぶ。
 高校生ぐらいの頃は、よく雨に濡れた。あのCMと同じぐらいの時期だったろうか。
 合羽も何も使わずに自転車に乗って、びしょ濡れになって、着てれば乾くとばかりにそのままでいたものだ。その後に風邪をひいたというようなオチもなかった。
 雨に濡れる事はカタルシスをもたらす。
 全部洗い流すという意味だけではなく、秩序の崩壊、非日常への移行、そんな感じ、丁度ハロウィンのオバケの仮装のようなもの。

 ……じゃあ、犬にも吠えられるな。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想: 映像で言うと1分30秒くらいの風景を観るのと、5分位のミニストーリーを観るのとくらいの作品が集まった感じ。前者が「秋づく」「喪失」で、後者が「小さな酒」「(Entry 2)」「drop90%」。
 こういう場合、長いんだけどちゃんと魅せる方に軍配を上げたくなり、かつ、えーと、面倒くさいな。一個ずつ書く。

「小さな酒」
 詩である必要をあんまり感じない。散文でいい。
(Entry 2)
 歌詞のようにフォームにはめたばっかりに窮屈になっているところがありゃあしめえか。曲つけて歌うならまだしも。
「秋づく」
 詩寄りの石川節だ。体感と思考(語彙)の撹拌。いいのです。詩の生まれる局面。
「喪失」
 マイペース。好きな感覚を丁寧に書いてるなーって毎度感心するんだ。
「drop90%」
 ちゃんと外界を自分の中に取り入れて、一つ一つを言葉に置き換える作業に脂が乗ってる感。技術に勢いが、勢いに技術がちゃんと噛み合ってる感。いいなぁ。

 というわけで、瞬間最大風速的に「drop90%」、よろしいのではないでしょうか。
投票者:その他のQBOOKS参加作者



感想:降水確率90パーセント言う意味でしょうか。ひたすら傘や雨に対する恨み節と言った感じかもしれませんが、そのモノローグが見事に詩になって居る様な気がしました。二回繰り返される天気予報のメッセージ部分も、ちょっとはモノローグ的ないやらしさを緩和して居るでしょうね。
投票者:このバトルへの参加作者


■喪失  大覚アキラさん
 
感想:いろんな事柄に年齢を感じてしまう感じ、感性も感受性も年老いていく。
投票者:このバトルへの参加作者