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第17回詩人バトル Entry4

リアル



君はおぼえているだろうか
そっとそっとあのひとのくちからあふれてとけていったあのうたを
焼けた空の色
散っていく小さなあしあとたちにまぎれて、
二人手をつないで聞いたあのうたを
すぐ横で光った君の目と、
ただひとつつながった手の感触だけを、
ぼくはいまも、
何のきっかけも欲することなしに思い返すことが出来る

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