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詩人倶楽部

第3回詩人バトル
poem16

盲目詩人

作者 : 白鴉 [シロカラス]
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壁の中から手を伸ばして
夢中になって宙を掻く
何も掴めやしないのに
酷くあやふやな僕の心は
やがてオーロラに溶けてしまうだろう

深く不可視の海の笑顔は
時として荘厳で繊細な恐怖
孤独の意味なんて知らないから
切なく小さな僕の心は
きっと一瞬の波に呑まれてしまうだろう

無限の宇宙にたった一つ
どうしようもなく泣き叫ぶ僕の心は
あまりにも無力な涙の波紋は
途方も無い時を経て
いつか全ての生物の心に届くだろう






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