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poem48
橘咲
ぶら さげられるもの

異空の胃空は大粒の胃酸と垂らしつづける 
理性の欠けた雌馬は涎を垂らしつづける 足下に埋まるパゾリ−ニの左手中指に
あかく煤けた頬を擦りあう南大東島の引退漁師
カサホロと落ちる白い粉を大口開け待つ老童
湿った前掛けを尚濡らし乳吸う髭生えしわが子
狂い行く道程を意識できた時あなたは何をみるのか
震える眼球あなたの顔
切り落とした手震えている
ぶらさがっている
自分でなく
Kuuがぶらさがっている







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