第9回詩人バトル結果投稿受付───2001年8月31日迄(終了) |
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●チャンピオン決定 第9回詩人バトルチャンピオンは―――― 大覚アキラさん作「鎮魂歌」に決定です。 大覚アキラさんおめでとうございます! なお今回を持ちまして大覚アキラさんは―― 詩人バトル初代グランドチャンピオンに決定です!!!! おめでとうございます! 票をとれなかった方も、これから参加しようと思っている方も、 頑張ってチャンピオンの座を目指そう!! |
作品 | 票 |
---|---|
鎮魂歌(大覚アキラ) | 5 |
夏のことば(狭久良祇簾) | 3 |
カラフルメリーダイヤモンド(いとう) | 3 |
コントラスト(イグチユウイチ) | 3 |
C−lover(クローバー)(木葉一刀) | 2 |
3つの風景(もんてす・きう) | 2 |
まあ いいか(Rio) | 1 |
marionette(深谷章) | 1 |
Flash(葉月みか) | 1 |
風鈴(檸檬) | 1 |
メロンとラブソング(空人) | 1 |
オオキナヒトガ涙スルヒ(濱妃都美) | 1 |
負け犬の呪文(タマ) | 1 |
断片詩(池永考志) | 1 |
ZOO(talmi) | 1 |
何なのか?(M・虎次郎) | 1 |
手紙(氷月そら) | 1 |
虹の橋(HEADPHONE SMIRNOFF) | 1 |
ありがとう(敦煌) | 1 |
春だ 目覚めよ 目覚めよ 私!(ゆーこ) | 1 |
シックス・ストリングス・サムライの美術(ぶるぶる☆どっぐちゃん) | 1 |
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作品名: まあ いいか
作者名: Rio
感想:すごく気持ちがあたたかくなる詩です。
読んだ後、すっごく人を好きになりたくなりました(照)
それが恋愛でも、友情でも、そんなふうに想える相手がいるってなんかいいなあ、思いました@^^@
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作品名: コントラスト
作者名: イグチユウイチ
感想:「秘密基地」も「褪せた記憶を食い尽くす」という一文にすごく惹かれましたが、こちらのほうに一票です。
行間を多目に空けてあるのと白い花とで、世界に明るさが、
最後に風を持ってきたことで映像的な動きが生じてて
すごくいい感じだなと思います。
ただタイトルのコントラストがどれを対比させているのか
よく判らなくて、ちょっと残念でした。
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作品名: ありがとう
作者名: 敦煌
感想:すごく、切なくてじーんときました。
相手をどれだけ、大切に思っているかが分かる様なきがします。
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作品名: C−lover(クローバー)
作者名: 木葉一刀(コバカズト)
感想:きれいに言うとこんなかんじ。
何の事を言っているのか。
それは私には言えません。
でも、そういうふうに解釈しちゃう人もいるってことです。
いや〜ん。なお、推薦候補に上がった作品は、
12、夢見る子供
15、C−lover
32、何なのか?
33、許す
でした。
もしかしたら、それほどでも、と思った方もいるかも(あくまで、かも)しれませんが、私は気に入ったのです。
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作品名: メロンとラブソング
作者名: 空人
感想:とてもシンプルなのに情景が思い浮かべられる。しかも、微笑むことができる。冷房のない部屋、扇風機の風だけを頼りに涼んでいる二人の心通う生活が見えてくる。
なんだか安心しました。
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作品名: C−lover(クローバー)
作者名: 木葉一刀(コバカズト)
感想:わかりやすくて、リズムもよくて、
C−lover(クローバー)って題名だから
植物の話かなーっておもったら
全然違ってびっくりしました。
アルファベットと愛する人(!?)って意味だったのですね。
意外性がよかったです。どうでもいいですけど、詩人さんの名前が
難しい方が多くて読めません・・・
漢字とか、英語の方はふりがなをつけてくださると
うれしいです。
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作品名: 鎮魂歌
作者名: 大覚アキラ
感想:とても短い詩ですがこの作品が一番印象的でした。
変に飾り立てておらず、極シンプルな言葉の中にも響くものがあります。
何より詩的なイメージのする詩だと感じました。
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作品名: 鎮魂歌
作者名: 大覚アキラ
感想:しびれました。
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作品名: カラフルメリーダイヤモンド
作者名: いとう
感想:
感想というといつも困ってしまう。コメントする言葉が見つからない。単にボキャブラリーが貧困なだけなのかも。
選ぶ基準はなんですかって、いつか掲示板で語られていたけれども、あたしには「良い詩」の基準なんてわからない。
文字を追っていくにつれて、映像がみえるようだったり、ストーリーが浮かぶようだったり。感動したり、おもしろかったり、かわいかったり。
気持ちをゆさぶられるのが好き。選ぶ基準はそれだけ。今回、いいなあって思った詩(順不同):
「カラフルメリーダイヤモンド」 いとうさん
かわいい詩だなあって思った。おもしろいし、読後感もいい。読んでて楽しい。「Flash」 葉月みかさん
かなしくて泣けてきた。「すずむし」 どんぐりさん
すずむしの音色がきこえてくるよう。「月曜の憂鬱」 日野とうこさん
「手紙」 氷月そらさん
「断片詩」 池永考志さん
気になる。ストーリーを想像して楽しんだ。「負け犬の呪文」 タマさん
どうしてもお父さんの姿がうかんだ。「まぁ、いいか」 璃玖さん
「暗い道」 無造作紳士さん
最後の一文がとても好きだ。「夏のことば」 狭宮良 祇簾さん
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作品名: 鎮魂歌
作者名: 大覚アキラ
感想:なくなりつつある自然体だと思います。デジタルに着想し、デジタルに帰結するものが多い中で。明快でした。
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作品名: 虹の橋
作者名: HEADPHONE SMIRNOFF
感想:どこがそうなのかと尋ねられても答えようがないのだけれども、
私が敬愛して止まない詩人・吉増剛造に、どこかしら似た匂いを感じる。
肉感的な情念と諦め混じりの切なさが暴走しているようだ。
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作品名: 負け犬の呪文
作者名: タマ
感想:
空気がいいです。
詩の世界の空気をきちんと内在させるには、
きちんとした技量を持っていないとできないことです。
しかも、その空気の美味しいこと(笑)。
少なくとも、私好みの味でした。ごちそうさま。
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作品名: 鎮魂歌
作者名: 大覚アキラ
感想:考え方が好きです。
私的に、文章はいまいちぴんとこなかったですが、考え方に惚れました。
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作品名: ZOO
作者名: talmi
感想:簡単な言葉を使っているんだけれども、ちゃんとタイトルともリンクしているし、すごく考えさせる深い詩だと思った。
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作品名: 夏のことば
作者名: 狭宮良祇簾
感想:今回もかなり悩みましたが、これが一番心に残ったのでこれにしました。
リズミカルでテンポよく読め、ことばも綺麗なのでとても好きです。
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作品名: オオキナヒトガ涙スルヒ
作者名: 濱妃都美
感想:優しさと心の痛みに1票!
わかる人にしかわからない詩だとは思いますが、そこをあえて。
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作品名: 鎮魂歌
作者名: 大覚アキラ
感想:新しい事をしようとしないで、"すとん。"と降りてくるような感じが良かったです。
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作品名: 3つの風景
作者名: もんてす・きう
感想:今回はさすがに作品が多いので、選ぶのも迷いました。
いちばんに推すのはもんてす・きうさんの「3つの風景」です。
私の中にない表現方法だったので、読んだ時はハッとしました。
主題がないように思われ「いったい何が伝えたいのだろう」と
不安になってしまいますが、それが私には斬新に写りました。
こういう方法もアリかな、と。あと、印象に残った作品はrinさんの「許す」です。
女性ならではの思考と表現で美しいと思いました。
凝縮された言葉に濃度のある強さを感じ、心に残りました。ちょりさんの「東京」も切なくていいですね。
きっと現実にあったことを詩にしたのでしょう。リアリティと
その場の空気感が肌で感じることができました。あとは、ぶるぶる☆どっぐちゃんさんの「シックス・ストリングス・サムライの美術」
でしょうか。非常に専門的な用語を多用しており、その単語がわからない人は
ちょっととっつきにくいかもしれませんが、それがわからなくても圧倒的な「力」を
感じられるのではないでしょうか。
こういった「力」のある詩を書けるのは非常に魅力的です。
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作品名: 何なのか?
作者名: M・虎次郎
感想:自問的なところが好きです。
まるで子供番組のリドルのような
優しい言葉遣い。
でも参加している人たちは皆詩人的な存在なのですから
最後に「心」と答えを出さず問いかけたまま終わるのも
良かったかも知れませんね。
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作品名: カラフルメリーダイヤモンド
作者名: いとう
感想:還暦ばあさんっていう最後の説教がなけりゃ、最高に愉快なんだけどなあ。
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作品名: Flash
作者名: 葉月みか
感想:この詩の、何となくこわくてかなしい雰囲気が好きです。
べっとりた詩の空気と「あたし」の不安定な感じに、金魚の赤がすごくきれいだと思います。
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作品名: 手紙
作者名: 氷月そら
感想:本当は推薦作無し、にしたかったのですが。でもやはりそれはどうしても、という以外にはやるべきじゃあ無いな、とも思い「手紙」に決めました。そこまで好きでは無いのですが、つっこみ所も多いのですがわたしもトマトが嫌い(ていうか好きな人いるのでしょうかマインドコントロール無しで)なこと、なんとなく作者様の名前が良いかな、とか思いまして。
ていうか今回全体的に本当にイマイチでしたね。56も有るのも原因かもしれません。ひとつ、ふたつ、えーと、えーと・・・的、わたしのような凡人には読むだけでも大事業でした。ただ掲示板の方は千字とは対照的に盛り上がっていたのは良かったです。
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作品名: カラフルメリーダイヤモンド
作者名: いとう
感想:なんだこら、と思って読んでたら、還暦おばあちゃんと言う1文で何か色々想像力を刺激された。
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作品名: 風鈴
作者名: 檸檬
感想:雰囲気が内容とぴったり合っていて、上手くまとまっていると思います。
深谷さんの作品がとても気に入ったんですが、檸檬さんの作品の方が伝わってくるものがあり、技術的に上だと思ったので。好き嫌いよりもそちらを優先してみました。
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作品名: marionette
作者名: 深谷章
感想:最後の、言葉が一番印象的でした。
すぅってかんじ。
そうなのかな。そうなのかもしれない。
そんな感じ。
どこかにひびく。
やっぱりすごいとおもう。
なので、僕はこの作品を推薦いたします。
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作品名: 夏のことば
作者名: 狭宮良祇簾
感想:はぅ〜〜〜ん、楽しかった今年の夏も、
おわっちったのねぇ(もうとっくに)(TWT)/
チョーさびしーーーーーっ\(>w<)/
ってな、ちょっちセンチメンタルのオイラの心(ハートって読んでくりぃ)に、
このポエムは直撃さっ
おかげで一句詠んぢまったい去る夏や
思い出いろいろ
Summerざまと
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作品名: コントラスト
作者名: イグチユウイチ
感想:短くて、印象深い詩だと思います。
余計な描写や表現がないのが、かえって表題の「コントラスト」を
はっきりさせている感じがします。
珍しい用語や表現をしているというわけではないのに、
情景が心に飛び込んできますね。
なんとなく、地中海の雰囲気。
今回の作品群では最も秀逸だと感じました。
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作品名: 3つの風景
作者名: もんてす・きう
感想:写真にも通ずる詩的な美しさを備えた良い作品だと思います。
映像的な作品が多い中で特に手法の新しさに感服しました。人によっては詩と言うジャンルの定義から見た場合に
「この作品は詩とは違う」と判断される事もあるでしょう。
しかし、新しい試みは常に行われるべきだと思います。
すべての作品は読み手がいる以上、必ず淘汰され続けるからです。
次のスタンダードはそうした中からしか出現しないと僕は考えています。
Q書房は誰の作品も拒まない懐の広さが素晴らしい場所ですので
参加するすべての人がそういう意味での
大らかさを持ち合わせるべきではないでしょうか。
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作品名: シックス・ストリングス・サムライの美術
作者名: ぶるぶる☆どっぐちゃん
感想:54篇もあると、さすがに悩みますね……。
悩みあぐねた結果、ぶるぶる☆どっぐちゃんさんの作品を推すことにしました。
この人の作品は、なんか有無を言わさぬ凄みがあるんですよね。
理屈とか講釈とか、そんなもの凌駕して、突き抜けた感性で読み手に迫ってくる。
悔しいなぁって、正直思います。それって、才能だから。
でも、その才能に惹かれてやまないんですけどね。以下、次点。
『マシンガン』jankynaoさん作
『虹の橋』HEADPHONE SMIRNOFFさん作
『生活必需品』sachiさん作……好みがばれちゃいますね(笑)
また次回バトルを楽しみにしています。
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作品名: コントラスト
作者名: イグチユウイチ
感想:短い詩は、とかくインパクトを求めがちになりますが、なんか静かに余韻に浸れました。最後の「風が、吹いていきました。」もいい感じでした。静かな風です。
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作品名: 断片詩
作者名: 池永考志
感想:面白いと思った。一番印象的だった。
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作品名: 春だ 目覚めよ 目覚めよ 私!
作者名: ゆーこ
感想:最初と最後に、透き通ったような英文、それから歌の詞のような、素直な気持ちが表れてると思いました。題名からして読者を惹きつけるものがあり、センスを感じました。自分も見習いたいと思いました。
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作品名: 夏のことば
作者名: 狭宮良祇簾
感想:「夏のことば」と「カラフルメリーダイヤモンド」のふたつが他とは違った。
しかし「夏のことば」を選んだのは「カラフルメリー」に比べて作者が楽しんで書いているのが伝わってきたからだ。作者が楽しく書けば読み手も楽しくなる。それは自明の理だ。
一方「カラフルメリー」は読み手を楽しませようとしている。それは大いに結構。しかしあまりに楽しませることを意識しすぎてあまりに「あざとい」。読んでいて意図は見える詩リズムもいいし穴もないように見える。しかし、内容が、「本当にそうなのか?」と思える部分が多い。本当に作者はうきうき楽しそうにしているおばあちゃんを間近で見て書いたのか。判然としない。まあ、これ以上言わずともこの賢明な作者ならばわかるだろう。
「夏のことば」はラストがやや「オチ」をつけすぎのような気もしたが、それを補ってあまりある中盤。あの楽しさ、柔らかな夏の空気。めいっぱい感じさせてくれた。