インディーズバトルマガジン QBOOKS

第5回中学生1000字小説バトル
Entry5

玩具

作者 : 梟 [フクロウ]
Website : http://www2.to/hukurou/
文字数 : 998
家にマシンガンが送られてきた
差出人は不明
住所も名前もきっちり僕のものだ
最初はおもちゃかと思ったが
弾が一緒に送られて来ている所を見て
おそらく本物だろう
弾は完璧に本物だろう重量感がいかにも本物っぽい
他に手紙か何か無いか探したが何も無かった
一体、なんなんだ?
こんな
別にどうでもない中学生にこんなものを送ってくるなんて
親に言うべきか?
だいたい
こんな物所持してたら銃刀法違反とかにひっかからないのか?
これで、誰か殺せって事か?
別にそんな殺したい程憎んでる奴もいないよ
そんな事を考えながらマシンガンを見つめていると
部屋のドアから誰かがノックする音が聞こえた
「ねぇ、一体、何だったの? 随分、大きな包みだったけど」
母だ、僕はヤバイとその時思ってしまい
とっさにマシンガンを畳んであった
布団に隠すようにしまいこんだ
「別に何でも無いよ」僕は言葉をかみながらも言った
「あらそう」母はここ二階から階段を降りていった
なんで、言わなかったんだと自分を責めたがどうしても怖かった
それにしても母があれで立ち去ったのは幸いだった
『捨てる』
とっさにこの言葉が考えが頭をよぎった
今は午後八時
外はもう真っ暗だ
通っている中学校の近くに森みたいな場所があるそこに埋めよう
僕はマシンガンを包みに包み込み
家を出ていった
母には「おもちゃだったからちょっと遊んでくる」と言った

森の中
真っ暗で何も見えないがとにかく人が来そうに無い所を探した
かなり
奧まで入りここなら大丈夫だろうと思う場所を見つけた
スコップも何も持って来てなかったので手で穴を掘った
なんとか、しまい込めそうなぐらいまで穴を掘ると
包みを中に入れまた土をかぶせた
最後に土を何度も踏み土を固めた
その場から走り去った

家に帰ると母から「おもちゃはどうしたの?」
と聞かれたが「壊れたから捨てて来た」と言っておいた
自分の部屋で落ち着くとずっと手が震えていた事に気付いた
テレビをつけ気を紛らわそうとしたが無理だった
もう、今日はおもちゃをただ埋めにいったと
今日はそう思いこみ寝ることにした

 次の日
その日は何もなかったかのように学校に行き
勉強したり友達と話したりいつもと変わらない日だった
だが、家に帰ると母が
「また、あの包みが来てたわよ良かったわね」
僕は叫びながら自分の部屋へ駆け込んでいった






インディーズバトルマガジン QBOOKS
◆QBOOKSに掲載の記事・写真・作品・画像等の無断転載を禁止します。
◆投稿された各作品・画像等の著作権は、それぞれの作者に帰属します。出版権はQBOOKSのQ書房が優先するものとします。
◆リンク類は編集上予告なくはずす場合がありますのでご了承ください。