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第45回中高生3000字バトル結果

おめでとうございます、あなたが栄光のチャンピオンです!

『告別』相川拓也さん


推薦作品と感想

○推薦作『告別』相川拓也
『風姿花伝』第二「物学条々」によると、
老人の物まねが第一の大事である、そうです。
役者の上手下手は老人を演じさせさおすれば、すぐに化けの皮がはがされる。
とりわけ、老人を演じつつ「花」を浮き立たせることが肝要だ、と。

 真夏日の陽光、南風の中の、老婆。老人。火葬場の煙。
 そこに添えられる風鈴の音。西日。
老人を書きつつ、老臭が漂ってこないのが良かったです。
選んだ素材と組み合わせが吉。これに一票。 (KAZU)
▼推薦者:その他のQBOOKS作者



○推薦作『告別』相川拓也
 日向さちです。今回はあえて、ちょっと辛口でいってみたいと思います。
 地の文の語尾が、る、る、る。この作品の雰囲気からいって、淡々とした調子はどうも合っていないような気がする。この場合、語尾があまり出てこないように、2、3の文を1つに繋げていったほうがゆったりした空気に合うと思う。
 全体的に薄味な印象が残るのは、会話の魅力が足りないからだろう。「式の後、こうして二人で縁側に座って」なんてのは、普通、なかなか時間が取れないはずだから、その辺りの事情が描かれていたりするともっと良かった。「男は少し悲しそうな顔をする」というのも、もっと含みのある表現が可能だったと思う。
 うちわとか軽トラが効いていて、田舎の夏という雰囲気がよく出ていた。2人の関係や口数の差、伏線の張り方にも工夫が感じられる。穏やかに物語が進行し、ちょっと切なげな夏らしい空気だけを残して終わっていくところに、とても好感が持てた。この作者は情景描写がすごく巧みで、いつも感心してしまう。
 完成度はそれほど高くないが、芦野 前さんの「I have a friend.」は好き。サクヤのキャラクターから理想主義を感じるけれど、愛されたい、守られたい女の性が滲み出ていて、可愛い。
▼推薦者:その他のQBOOKS作者



○推薦作『告別』相川拓也
 まぁ、もう、説明の必要もなく本作。
 でもどうかな、厳しいことを言うけれども、いわゆる小説読みからすれば、読者を見事「騙せている」という腕は評価できるけれども、作品が突出して残るかというと、まだその域では無い気がする。二人の会話も普遍的にセーフ、という段階の会話であり、彼ら二人だからこそ、というものでは無いからだ。
 とはいえ、小説やるんなら、ぜひともここまでやってほしいというレベル。お見事でした。(M)
▼推薦者:このバトルへの参加作者



○推薦作『告別』相川拓也
 うわ悔しい!!
 この作品と同じ舞台に立っているはずなのにやっぱり遠い。
 いいもの読ませてもらいました。
 相川さんの作品って、斜陽という言葉が似合うと思う。
 何て言うんだろう、胸を突く郷愁、みたいなのがとてつもなく巧い。
 これからも楽しませてください。

 ……しっかしなー。これでタメか。
 がんばれー私ー。
▼推薦者:このバトルへの参加作者



○推薦作『告別』相川拓也
読み終わった瞬間に、この作品に投票しようと思った。
他の作品も好きだけど、その「好き」とは違うし、どこが決め手かなんて訊かれても答えられない。
でも、漠然とこの作品がいいなと思った。今、静かな感動さえ胸の中にある。
▼推薦者:このバトルへの参加作者



○推薦作『告別』相川拓也
この、現実から遊離したような雰囲気が、好みです。
▼推薦者:このバトルへの参加作者




○推薦作『オリジナルとコピー品。』神風夜月
主人公も母親のクローンだったってことですょね?面白かったし、最後の締めくくりも良かったw(^O^)w
▼推薦者:このバトルへの参加作者



○推薦作『オリジナルとコピー品。』神風夜月
 読後に考えたことが一番多かった作品。生まれてきたことを後悔される命ってどういうことだ、とか、クローンとして作られても、生を受けてからは「コピー元」とは違う人生を歩むんだなぁ、とか。内容もうまくまとまっていたと思う。

 次点2つ。
「原子物語」歌羽深空さん
 完成度は一番高いように思った。スパイスのようなユーモアや、作品全体の醒めた視点なども魅力的。推薦作と迷ったのだが、決め手は現実感。長い歴史を経てきた人類が、自国の国民を燃料にするとは思えなかったので。

「I have a friend.」芦野前さん
 こちらも完成度の高い作品。話の展開もうまい。それだけに、この二人のドラマを1000字に詰め込んでしまったのが惜しい。
(相川拓也)
▼推薦者:このバトルへの参加作者




○推薦作『悪夢』神崎現
全てにおいてこの投票の場での私は自分の感覚のみ(俗に言う、ピンと来た)を信じていた。
今回、これがピンと来たのでこちらの作品でお願いします。でも、基本的にバクという動物も好きなんですが。
▼推薦者:このバトルへの参加作者




○推薦作『I have a friend』芦野前
花村彩邪さんの「人魚になれなかった土偶」と迷ったのですけど、こちらは999文字だったので1000文字の「I have a friend]にさせて頂きました。たった1文字の違いなのですが、やはり1000文字小説なので。
他の作品も読ませて頂きました。
今回の作品は「空想」と「現実」にくっきりと分かれていたと思います。その中で、それぞれ似たり寄ったりでした。
▼推薦者:このバトルへの参加作者