第10回体感詩人バトル
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 エントリ 作者 作品名 文字行数 得票なるか!? ★
 1 鈴木真樹  僕のカケラ  22   
 2 織アヤ  飛べる  27   
 3 緒方佳楠  匣庭カタルシス  14   
 4 秀真武流  あたたかい、をり  40   
 5 朔  花になりたい  38   
 6 月子  こころ  10   
 7 咲井仁睦  破壊者  12   
 8 凛  七色の箱  148   
 9 内原知江子  翔 向 (かなた)へ  300   
 10 匿名  顔  9   
 11 リィ  マーメイド  12   
 12 バビコ  SUPER DRY  5   
 13 オレンジ  無題  10   
 14 ウィル  まちがいもない  83   
 15 りんりん  だから・・・。  7   
 16 やす  風  83   
 17 みゆ  獏  181   
 18 まっか  夜  6   
 19 Oka-Taka  Mars  184   


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バトル結果ここからご覧ください。




Entry1
僕のカケラ
鈴木真樹
文字行数22

それは僕の弱さ
気にしてないよ なんて言いながら
心の中では 泣き叫んで
ホントは 救いを求めてる

それは僕の狡さ
声のトーンも 振り返るシグサも
さっきのため息でさえ
全部計算済み

それは僕の脆さ
いつだって 誰にだって
自分の奥までは見せない
壊れるのが ワカッテルカラ

それは僕の怖さ
自分のことを知り尽くしてて
そのカケラを集めて
笑顔で壊す

弱くて
恐がりで
寂しがり屋で

どうしようもなく震えているのに

同じ過ちをくり返す


それが僕


Entry2
飛べる
織アヤ
文字行数27

傷ついた翼は、きみの前ではただただ惨めで
飛べなくなったぼくは、きみにとって何の価値もない。
もう会えないよ。
太陽に向かって広げた翼の、あの真っ白な広い形。
きみが大好きだった、ぼくの翼。
舞った羽根をきみは集めて
わたしも飛べるかな、
そう云った。
飛べると思ってたよ。
立派な翼なんかなくても、ぼくがぼくであり、きみがきみであったなら。
でももう会えないね。
きみに分け与える羽根は、真紅に染まって今はもう海の底。
きみが大好きだったぼくの白い羽根は、もうここにない。
会えないよ。
きみに、ぼくのこの惨めな姿は曝せない。
黒く汚れ、醜く折れた翼。
きみは何と云うだろう。
怖くて、きみがぼくを見て絶望するのが怖くて、
だからきみはここに来ないで。
ぼくのことは忘れて、また新しい翼をさがしてよ。
それでもきみがここへ来ると云うのなら、
ぼくはきみの目を潰してしまおう。
そして
傷ついた翼で太陽に向かって羽ばたく、その努力をしよう。

ふたりでなら飛べるときみが信じてくれるなら
翼はまた、広がる。


Entry3
匣庭カタルシス
緒方佳楠
文字行数14

 渇れ切った白い肉に、
 誘惑慕情の蜜はいかが?

 爪先に跪く尊い寄生が、
 淡い依存の小夜曲を。

 捩れ切った赤い肉に、
 腐敗間近の花はいかが?
 
 二重螺旋の崩壊を彩る、
 残酷さのオマケ付き。
 
 青色情感、引出しの奥に。


Entry4
あたたかい、をり
秀真武流
文字行数40

ただ確かさだけがそこにあった
私はここから出られないという事実

別に密室に閉じ込められるでもなく
鎖につながれているわけでもない
自由はそこかしこに転がっているが
私は決して触れない

自由
すぐ手に入り
手に入れられないもの
自由を手に入れてしまえば
私は私じゃなくなる

自由
何もないこと
何もない代わりに何でもあること
何でもできて何もできない
それが自由

もし私が自由を手に入れてしまえば
私は何をするだろう?
きっとヒトが恋しくなって
また
ヒトを愛するに違いない

ほら
これでもう
一つ不自由

愛は束縛
私の心を支配するあなたへの想い
それが愛
私は
私を束縛しながら生きる
目に見えない
あたたかい「檻」

私はここから出られないという事実
ただ確かさだけがそこにある


Entry5
花になりたい

文字行数38

 たとえばあの頃の尖った感性とかがアタシには欠けていて、決して戻ることはないだろうと思ったらなんだか泣けてきた。
 家に帰る途中の寂しげな歩道から見上げた空に浮かんでた月が白い光を放っていてだからアタシはもっと泣けてきた。

 どうしてもダメなの? ねえ、一緒に歩こうよ。

 もう少し大人になったらってずっと思って生きてきたけど、いつまで経ったって決して大人になんかなれやしない。
 いくつ年を重ねたってアタシの本質なんて変ってないし、お風呂場で泣きながら髪を切ってた幼い気持ちのままだ。

 その手を伸ばしてよ。ねえ、もう少しだけ優しさを頂戴。

 スキだって言葉がこんなに難しいってはじめて知ったよ、君がたとえ居なくなってもこの気持ちは変らないのかな。
 もっといろんな事を知っておけば良かったなんて今になって思ったってもう遅いのはわかってるけどちょっと悔しい。

 大好きだったものが少しずつ姿を変えて消えていって、アタシは昨日小さかった頃の思い出をまた一つなくした。
 身体で知る痛みを心で受け止めて笑って洗い流せたなら、多分それは幸せなことでそしたら世界も壊れないのに。

 スキだって言葉がこんなに困難だってはじめて知ったよ。
 君が他の誰かに恋をしてもこの気持ちはなくならないのかな。
 もっと一杯いろんな話をしておけばよかったなんて今になって思ったってもう遅いのはわかってるからうるさくしないよ。

 あの頃のアタシは情けなくって自分ばっかり大切だった。
 知らなかったなんていいわけにもなんないでも笑い話にはなるかな。
 だけどもしもどこかで見かけたなら笑って声をかけてね。
 無視しないで通りすぎないでそしたらきっとアタシも笑える。

 少しでもスキだって思ってたなら約束だから覚えてて。
 どこまでだって飛べるアタシは宇宙の隅でじっとしてるよ。
 星にだってなれるし太陽にだって行けるし月だって砕ける。
 だけど本当は風を受けて光を浴びて咲いて散る花になりたい。


Entry6
こころ
月子
文字行数10

雨の日は 傘を差そう 雨に打たれないように   
雨の日は 長靴を履こう 雨に当たらないように  
雨の日は カッパを着よう 雨に晒さないように

どんなに傘を差そうが、雨で濡れてしまう
どんなに長靴を履こうが、雨で汚れてしまう
どんなにカッパを着ようが、雨で触れてしまう

晴れの日は 光の中を走ろう 雨雲に捕まらないよう
晴れの日は 緑の中を歩こう 雨雲に見つからないよう
晴れの日は 風の中を泳ごう 雨雲に追いつかれないよう
 
僕の心は、いつまで僕の心でいられるのだろうか?


Entry7
破壊者
咲井仁睦
文字行数12

壊されるのが怖いなら、はじめから関わらなければいい
壊されるのが嫌なら、はじめから関わらなければいい
そう、私は破壊者
壊してしまう、自分も他人も
だって仕方ないじゃない
そんなやり方しか知らないのだもの
そんな風にしかできないのだもの

愛してる

それはとても激しいもの

愛してる

それはとても儚いもの

ねぇ、こんな私じゃ駄目ですか?


Entry8
七色の箱

文字行数148

気弱になって壁を殴って、
殴っても目が開かないとき、
ふらふらとリビングに泳いでいって
嫌いなテレビをつける。

あの箱の中では
たくさんの人が笑ってる。
そして。
笑いの渦の中、
私には帰る場所などなかったということを
鮮明に思い出し、刻み込んでから、
ゆっくりとスイッチを切る。

そして部屋の戸を、
そっと押し開ける。


Entry9
翔 向 (かなた)へ
内原 知江子
文字行数300


全身で息をして、
 一生懸命 大きくなろうとしている

全身で動いて、
 一生懸命 何かをつかもうとしている

すべてのことに目をキラキラさせ、
すべての音にピピッと耳を傾け、
 一生懸命 この広い世界を知ろうとしている
 一生懸命 この広い世界へはばたこうとしている

あなたが感じている世界
 一生懸命生きている証 誇 自信

それは
 力強く、たくましく、けがれない

きっと
 わたしたちにもこんな時期があったんだ

あなたにとって
 わたしたちは人生最初の先生だけれど、

本当は
 わたしたちにとってのあなたは
  同級生なんだよ

いっしょに ゆっくり進んでゆこう!


Entry10

匿名
文字行数9


あの人の顔が好き
あの人の笑った顔が好き
あの人の寝ている顔が好き
でも一番好きなのはあの人が話している時の顔
家族や友人や先生の話をしている時、
あの人はとても楽しそうな顔をしている
とてもいい顔をしている
私までその場にいたかのような気分にさせてくれる
いつか私のことも誰かにそんな顔をしながら話してくれるといいな


Entry11
マーメイド
リィ
文字行数12

魔女のクスリ無しで

人間のままで いられますように。

君の知らない 私など いらない。


泡となって 消えようとも

波にすべてを 飲み込まれようとも

あなたを愛した歌は

永遠に 永遠に

消えないでしょう。


さぁ

耳を塞いで

目を閉じて


歌って。


Entry12
SUPER DRY
バビコ
文字行数5

 目が覚めてみると、僕はビールの泡につかっていた。
 それで、僕はすっかり酔っぱらってしまって、ビルの泡の中でバタフライをやっていた。
 100メートルも泳ぐと、本当に疲れてしまって、ただビールの泡に包まれることにした。
 そうなってみて初めて気づいたんだっけど、どんなにかわいい女の子の腕の中より、おへそのとこよりも、ビールの泡の方が気持ちいいってこと。
 僕のペニスがおきる前に、眠っちゃうんだもんね、僕ってば。


Entry13
無題
オレンジ
文字行数10

神様が私に与えてくれた才能は一体何?
未だにわからないでいる

あてもなく
私の存在意義でさえあやしく思えてくる

人生に意味があるなら早く見つけたいし、
      無いなら早くおわらせたい。

こんなことも考えなくなってしまう前に


Entry14
まちがいもない
ウィル
文字行数83

熱がでました

怖い夢をみて

眼が覚めたときに

必要なもの


眠れない夜がありました

真っ暗で

どうしようもなく心細いときに

いちばんの安らぎをくれるもの


まちがいもない

あなたのてのひら


Entry15
だから・・・。
りんりん
文字行数7

      だから・・・。

どんなにあなたが私のことを知らなくても
どんなにあなたに気持ちが届かなくても
ずっと好きで居たいと思ってる

どんなに離れてても見ている空は一緒なのかもしれない
この気持ちが届くまでには星のように時間がかかるのかもしれないけど
想う気持ちはどんな物より早く動いてるよ

だからずっと想っていたいなぁ


Entry16

やす
文字行数83

風の行方は知ることはできない。
でも、肌に感じた風は自分の存在を確認できる唯一の救い。
無に救われた無は何も生まないが、霧の中の家のように、わずかに感じた「自分」だった。


Entry17

みゆ
文字行数181


あたしの夢をたべておくれ
ありったけの金払うから
きっとあなたならしあわせ運んでくれる

あたしが今朝見た夢、最悪だったのよ
起きたらもう、つらくてつらくて
何故かまた眠り込んでしまった

そしたら続くのよ
ずっと
あたし起きることが出来ないの

だから、あなたならきっと起こしてくれる
だって、あたしの夢をたべて
しあわせ運んでくれるんだもの

あたしの夢をたべておくれ
ありったけの金払うから


Entry18

まっか
文字行数6

静寂の中をただ時間だけが過ぎていきます
何をするでもなくただ静寂の中に身を置きます
無駄にしているわけではないのです
持て余しているわけではないのです
時間の流れに身をゆだねることで
ゆとりを感じているのです


Entry19
Mars
Oka-Taka
文字行数184

砂浜の晴れた緩やかな岸辺岩を削った洞穴
凪うって冷やり放るサン

海の潮引き繰り返すマーズ星

サンまわる星

冷やして洞窟の中に重くて時感が落ちて行く
刻まれない海の深く届かない錘にゆれる時感針

振れ 時感の振れ 星の振れ

時感 凪うって垂れる錘 交差する振れ
大きく穴の開いた岩石 星の穴


海の潮引き星の時感

砂浜の晴れた緩やかな岸辺岩を削った



落ちる時間の針





届く時間

ゆれる場所

海に落ちる凪々