第21回体感詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1ママウサギの言い訳藤田 怠助131
2桜花の散る頃椿373
3無限色で描かれた絵たんばりん188
4無邪気自由銃従189
5運命を感じるaco475
6青い夜ジュリ288
7再生etu0
8純愛ユウキ311
9お母さんと男の子さいとうくみこ320
10欲しいもの東雲凪63
11月灯リノ夜カフカ94
1240
13今日ほどまでに明日を思う九つ174
14勇気をください千早丸765
15君へ天久未来85
16変貌After8196
17末期の夜明けと世界の定常八白423
18水たまりRyu2346
19気持ちうさぎ95
20戦争エレキペン756
21ラブ、レター。M太375
22滅失取得如月ワダイ155
23恋文?バナナ293
24すき竹野きひめ386
25ここに誇れり忠 美希生 331
26ゆらゆら星むん173
27砂の道メソポタ249
28風の便り330
29ガラス片の履歴を裸足を踏んだなら。蒼樹空1383
30オレンジ308
31パレードシルバー237
32あしたmint177
33カンジルニンゲン100
34時に君を…紅粉チコ56
35steppin' stone閑流108
 
 
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エントリ1  ママウサギの言い訳     藤田 怠助


悲しいほど 

愚かなほど

醜いほど

わたしは知っている

あなたが 優しい人だという事を

イエスイエス・キリストに誓って そう宣言する



そんな事 言わないで ママ

軽々しく 言わないで ママ

草の中で眠る子供は 二つの耳を捨てたのよ

イエスイエス・キリストに誓って そう宣言するわ 




※作者付記: 参考音楽:Vincent Gallo/When




エントリ2  桜花の散る頃     椿


枝垂れ桜が 背負う月よ
僅かばかりの 時を与え給う

重ねても 重ねても 募りゆく愛しさは
傍にいて 抱かれても 終わることなく溢れゆく

月読みにかがけては 指を絡め数えた星
蒼の葬列と 並ぶ言葉よ 永久であれ

遠く 遥か遠く 眠らぬ愛しき時よ
待ちわびて 焦がれつつ そなた想う 胸が眠らず・・・

砂上の楼閣 理なきに 別れの予見 霞ません
三日月背負う桜花の世界 永久にと願いたり・・・

降り止まぬ五月雨よ どうかまだ少しだけ
夢うつつと知りながら 彼の人想う私を 濡らすことなく・・・

桜花の散る頃 そなたの温もりが消える頃
夜桜の下では 幾月も口付けた過去
桜花の散る頃 幾年感じたそなたとの別れ
濡れる桜には 奏でる時雨の音
そなたといた日々を 胸に浮かべては 今も涙溢れ頬伝う

今も・・・

叶わねど叶わねど永久に募る愛しさ消えず
いつまでもいつまでも永久に想う彼の人を・・・








エントリ3  無限色で描かれた絵     たんばりん


・・・そして
君は自分自身の感情が君の世界をどう変えてしまうかを知った
厄介ごとに巻き込まれる前にこっそりと逃げ出した 心を踏みつけながら
何か不安を感じながらみんなと笑っていた
何か安心を感じながら寂しさを装っていた
無限色で描かれた絵と君の笑顔
無限色で描かれた絵と君の涙
誰も知ることのできない本当の意図
終わりのないおかしな日々も今日で終わりにしよう
僕らは光と影を知る必要があるんだから








エントリ4  無邪気     自由銃従


大人たちは情けない

子供たちを堕落させ
方向も本来の姿もわからなくさせて
架空の世界から
飛行する世界へ
お菓子でできた羽根で
飛んでゆけと言うのだ

虚無の淵では
落下したキレイな子供たちが
おもちゃの町で暮している
ちいさな家の満足を
ちいさな犬にあたえて暮している

子供は無邪気などではない

生まれいづればそのときから
生きる苦しみにそなえるべく
邪気をもって
この世界を覗いているのだ

大人たちがする演技を








エントリ5  運命を感じる     aco


 あたしは何かをするたび運命を感じる

 それは車でいつも通る道を走っている時だったり
 TVを見て笑い転げている時だったり
 風が強くて髪がぐしゃぐしゃになった時だったり
 友達が彼氏ができたと大喜びで自慢してきた時だったり
 お母さんに怒られて反論できなくてムスッとしている時だったり
 前から歩いてきたかっこいい人を目で追ってしまう時だったり
 友達をからかって遊んで笑っている時だったり
 雨が降って出かけられなくて憂鬱な時だったり
 遊んだ帰りに見えた朝日を見て思わず立ち止まってしまった時だったり
 友達が夜に泣きながら電話をかけてきた時だったり
 あたしがその言葉で失ったものの大きさを知った時だったり
 
 そんな一つ一つの瞬間に
 
 冷静に考えてるふりして本当はただただ怖くて
 
 冷静に考えてるふりして本当ははまっていくだけのような気がして

 冷静に考えているふりしてわかったつもりで運命だなんて悔やむ

 それであたしはこんな風に考えるんじゃなかったって

 冷静に考えたふりして

 頭をかきむしってふと顔を上げたあたしの姿が
 
 
 また運命って・・・・・・

 また・・・・・・
 







エントリ6  青い夜     ジュリ


 ふと、何かの衝動にかられ、妹のマルボロを一本抜いてみた。

窓を開け、慣れない手つきで火をつける。私の左手で。

ヤニのにおいがとたんに部屋に広がる。無の心で吸ってみる。

メンソールのスーッとした感じが口の中に広がる。

       なかなかいいもんじゃん。

ぎこちなく白い煙は吸い寄せられていく。

       やっぱりおいしくなんかない。

一応一本最後まで吸った。吸い終わり、立ち上がると頭がクラッとした。

まるでヤクでも吸ったかのように。


       タバコって吸う姿がかっこいいのよね。

       でも、やっぱ自分にタバコは似合わないや。

今日は星がきれいだ。

においが消えるまで 窓を開けておこう。








エントリ7  再生     etu


溶鉱炉に入れたハヘンは
新しく強いカタマリとなってみせた。

マダ。

微かに動くミギテで
ヒダリムネにぐりぐりと押し込む。
カラダの隅々に鉄の血を送る。


サクラ。


花弁の隙間からの光で
暖まる指先じわじわと
これこそがほしかったもの
何度目かの秒読み








エントリ8  純愛     ユウキ


 ねぇ、貴方の事が好きなのよ
 貴方は私の気持ちに気がついているの?
 知っててこんな仕打ちをするの?

 私は貴方の為なら、どんなに恥ずかしい事にも耐えられる。
 わかってて、こんな仕打ちをするの?
 
 私は貴方の為なら、どんな苦しい思いもするわ。
 わかっているから、こんな仕打ちをするの?

 貴方が好きなのよ。

 ねぇ、私を好きだといってちょうだい。
 ねぇ、私の全てを愛してちょうだい。

 貴方につけられた傷だらけ
 貴方につけられた汚れだらけ

 貴方に染まった私
 とてもとても綺麗にみえるでしょ?

 だからお願い、こんなになった私を愛してちょうだい。
 

 好きになってくれないなら。


 愛してくれないなら。



 私、








 

 貴方を殺すわよ・・・・・・。








エントリ9  お母さんと男の子     さいとうくみこ


あの小さな男の子のお母さんは
笑顔で空に、飛んだんだって

それから毎日あの子は
空ばかり、見てるんだって。

おかしい子だって、聞かされたよ

あれからねぇ、私も
よく空を見るようになった。

あの子のお母さん
空のどの辺にいるのかと思って

だけどね最近
お母さんがあの子のこと
連れて行っちゃったんだって。

空から迎えに来て
そのまま、連れてったって

ねぇ、あの子かわいかったよ。
いい子だったよ

空ばかり見てて

お母さん好きだからって

にこにこして、よく言ってたもん。

何がおかしいのかわからない
そんな子、いるのかもわからないの。

今二人の写真は
並んで置いてあるよ

笑って

「もう空を見なくても
ずっとお母さんと、いられるね。」

私もいつかはそっちに行くよ
そしたらまた
鬼ごっこして、遊ぼうね








エントリ10  欲しいもの     東雲凪


欲しい物ほど

手に入らなくて

欲しい物は

誰かの物で

君ももうすぐ

誰かのモノ

僕の所有物(もの)にならないのなら

いっそこの手で壊してしまえ








エントリ11  月灯リノ夜     カフカ


目の前を横切った仔猫は
がりがりに痩せていて
あきらかに病気持ちで


片目が潰れていた


そいつは頭も悪いらしく
俺のそばに寄ってくると
にゃあ。と鳴いた



あほか。



俺はお前をそんなんにしたんと、
同じ生き物やぞ。








エントリ12       波


いろんな形

毎日違う形をする

いつも輝いている

暗い夜を明るく照らす

たった一つのライト








エントリ13  今日ほどまでに明日を思う     九つ


無駄なことほど 楽しいことはない
暇なときほど 考えるときはない

風が吹き抜けるほど 寂しいことはない
道が終わるほど 切ないことはない

明日を知るほど 辛いことはない
今日を失うほど 苦しいことはない

明日が来ても 今日をわすれない
今日が死んでも 今日をわすれない

愛した今日を わすれはしない
過ぎ去る今日を わすれはしない

必死に生きた今日を わすれはしないよ








エントリ14  勇気をください     千早丸


勇気をください
貴方は私に、勇気を分けてくれる


貴方は、とても頼りなく、いつも迷っている
誰かを支えてやれるほど逞しくなく、自信に満ちている訳でもない
困難には逃げてしまうし、挫ければ落ち込んで、八つ当たりもするだろう
でも貴方は、私に勇気を分けてくれる


貴方は寡黙で、私に語り掛けてくれることはない
だから貴方の一面は、その行動で示される
頼りなく、
時に卑劣に情けない醜態を晒し、
迷い、
自信もなく、
それでも貴方は、歩いていく


道はまっすぐではない
曲がりくねり、坂はきつく、泥濘や、岩場、荒れ地もあるだろう
足元がおぼつかず、明かりも乏しく、時には縁を踏み外して転がり落ちるだろう
  ――この道で良いという保証もなく、
    ――この道が正しいという確信もなく、
      ――まして何処に行きつくかも判らずに、
それでも貴方は、歩いていく


貴方の何処に、それ程の強さが、力が、あるのだろう
卑怯に逃げることもある
ズルして誤魔化すこともある
けれど貴方は認めている
これが自分で歩いてきた道なのだ、と
迷いながら、前も見えず、それでも歩き続けるから、無様に転ぶ
あちこちぶつけて痛いだろう
怪我もするだろう
自分が何処へ向かっていたのも、判らなくなるだろう
それでも貴方は立ち上がり、歩き出す


そして、笑う
とびっきり上等な、明るい、無邪気な笑顔
だから、ようやく気付く
励ましの言葉はない
ただ示される、不器用な、けれど優しい、ひろい、あたたかい、心
だから、ようやく気付く
私は貴方にかなわない
私には足りない
  自分の足で歩き出す力、
  他を思いやる力、
  ありのままを受け入れる力、
  恐れや痛みを身にしみて、それでも諦めず、何度でも挑む意志
私には、足りない


だから、勇気をください
貴方は私に、勇気を分けてくれる
今は、ほんの少し、夢を持つ力を、
夢を諦めず目指す勇気を、貸して下さい








エントリ15  君へ     天久未来


あなたが水となって零れてしまう前に
僕が美しい壺になって
あなたを支える器となろう
いつの日か
あなたの悲しみが晴れる日が来るのなら
僕はその時まで
君を支える美しい壺であり続けよう








エントリ16  変貌     After8


 私はいつでも傍観者であった

 そいつの傍らできれいなものを見ていた
 きれいなそいつを見ていた


   大自然の中 目を射す青色の空の中にあった太陽が 
    都会のライトの遥か上に 頼りなく佇む月となる
   その月の放つ光は 静かな怒りを示している

      私はその光を全身に浴びながら
        冷たい空気に心地良く身を任せている



 私はいつでも傍観者である


 そいつがどうなるかを見ている 








エントリ17  末期の夜明けと世界の定常     八白


鐵甲は血腥く
胃は重く
鋼でも流し込んだかの様で

 ――剣の丘に剣を捧げ

テタニーは容赦無く
剣の舞が耳に五月蝿い

 ――完成した芸術は

手は震える
それ以外の整合性は取れず
ただ曇り空を見上げ

見上げ

それが瞼の裏の幻想であったのか
そんなことは最早関係ないのだと知る

 ――歪

我が生涯に一片たりとも悔い以外のものは無し
それでも
それ故に

 ――百年を駆け抜けて

百年を駆け抜けて

知る者は知れ
知らぬままであれ

日常へと還る負荷
楊貴妃は果たして美しかったか

 ――始まりは遠く見えず

・世界没落体験
・リアル

幻想でありけり
こんなにも人は溢れているのに

 ――終わりに届く気配もなく

孤り



陽光は眩しく

「太陽の光が最も眩しく見える精神状態」

 ――百年は折り返し
   折り返し、折り返し
   決して戻らず
   矛盾螺旋
   螺旋による世界変革は不可能と言い切ったな
   それは

・統合する分野に於ける妥協点

転倒する現金を拾い集め

燃せ

価値基準を打ち砕く

翳む眼で見た炎は

 ――夜明けと変わらず定常である








エントリ18  水たまり     Ryu2


 水たまりに移しだされた僕の顔はグチャグチャだった。
 大好きだったあの娘に裏切られた僕は水たまりに顔をつけて死んでいく…。
 もうダメだ…視力が薄れていく…
 あの女だ!あの女のせいで僕の人生はズタボロだ!
 殺してやりたい…呪い殺してやりたい…。
 醜い姿で殺してやりたい…あの男も同じ姿で…。
 誰か助けて…傷だらけ僕を…ボロボロな体の僕を…。
 やだ!死にたくないっ!誰か助けてっ!僕は何も悪くないのに…。
 悪いのはあの女なのに…何で僕が死ななくっちゃならないんだ…?
 助けて…助けて下さい…。
 通りすぎる人々…僕を無視する…それでも別に構わない。
 誰か僕の代わりにあの女を…。
 真っ暗になればすべて忘れられる…水たまりも減っていく…。
 
 こんな小さな海じゃなくてもっと大きい海でおよぎたかった…。








エントリ19  気持ち     うさぎ


貴方は私のためには死ねないと言った
ならいつ死ぬの?
貴方の言葉などもう必要ないけれど、私は問い掛けるの
私以外のために貴方が死ぬ事なんてあるの?
それが分からない貴方に
他の何を糧にする資格など無い








エントリ20  戦争     エレキペン


ppp connnection begins,lolololo.........lololo.......lolo

10 いいものはわるものを殺す
20 わるものって何だろう?
30 いいものは自分を「神軍」とか「正規軍」とかいう設定にすることが多い。そんで殺したい相手を「悪」だとか「獣」だとかいう設定にすることが多い。
40 これが戦争のシステム。
50 自分のチームと相手のチームの設定をある一定の設定にしてやると、人は戦う気が起きる。
60 憎しみを生み出すシステム。「善と悪」。
70 テレビでよくみるヒーロー番組。
80 あんなふうに世の中わかりやすければいいと思うこともある。
90 悪の塊の人間と善の塊の人間がいて両者がたたかう。
100 あんなふうにわかりやすければいいと思うこともある。
110 観る人も応援する側が一方的になって一体感がでるよね。
120 だけど現実はもっと複雑だ。
130 ほとんどの人はある程度「善」である程度「悪」だからだ。
140 「善」だけの人って僕見たことない。「悪」だけの人って僕見たことない。
150 ほとんどの人の心は「善」と「悪」がいりまじっている。
160 「この人は悪です」とか「この人は善です」とかもっと整理されていたら僕も「善の人」を応援するかもね。
170 「傾き」をつけると人は盛上がるんだ。いわく「新しいDVDプレイヤーと古いテープレコーダ」とか「神軍と悪魔軍」とかね。
180 戦場のカエルは人間の戦いを観る。
190 だけどカエルにいわせれば、それは人間どうしの仲違いでしかない。
200 人間からすれば「神軍と悪魔軍の戦い」であったり「正規軍と反乱者の戦い」であったりするわけだけど。
210 「シラケドリ」って僕のあだな、君は多分知らないとおもうけど、
220 ノリが悪くてグウタラな僕みたいな人間こそ、実は一番害の少ない人間だといえなくもないんだぜ。

ppp connection end,lolololo.....lolololo*





※作者付記: イラク戦争に関して私が感じたことを詩にしました。




エントリ21  ラブ、レター。     M太


生きること、
死ぬこと。
生きること、
死ぬこと。
生きること死ぬこと

携帯電話、
棺桶。
携帯電話、
棺桶。
携帯電話棺桶

カメレオン、
カンガルー。
カメレオン、
カンガルー。
カメレオンカンガルー

豚、
羊。
豚、
羊。
豚羊

一、
零。
一、
零。
一零

あ、
ん。
あ、
ん。
あん

だから、
なんだ。
だから、
なんだ。
だからなんだ

僕は、
君は。
君は。
僕は、
僕と君と

戦争、
平和。
戦争、
平和。
戦争平和

映像、
写真。
映像、
写真。
映像写真

夜、
朝。
夜、
朝。
夜朝

ピストル、
バナナ。
ピストル、
バナナ。
ピストルバナナ

機械、
人間。
機械、
人間。
機械人間

乙女、
天秤。
乙女、
天秤。
乙女天秤

紅、

紅、

紅紫

だけど、
しかし。
だけど、
しかし。
だけどしかし

「あ」、
(い)。
「あ」、
(い)。
「あ」(い)

愛、
死。
愛、
死。
「愛死

tell、
you。
tell、
you。
tellyou」

僕は、
君を。
僕は、
君を。
僕は君を

P-nut,Do-nut.
P-nut,Do-nut.
FAX!fax!fax!
XXXXXXX








エントリ22  滅失取得     如月ワダイ


手に入れたものと、
失ったものは、
いつだって同等ではない。

だから、

行動の後には後悔が付きまとう。

でも動かなくても、
失うものは失う。

違うものと言えば、
得るものが何もないということ。

毎日毎日何かを失い続け、
それらは帰ってこない。

どうすれば失わずに済むのか……。

死ぬしかないの?

わからない。


答なんてきっとどこにもない。








エントリ23  恋文?     バナナ


壁を壊せと言った君。
一枚、
体当たりをした。

壊れたと思う。

でも君は、
いやNOだと言った君が、
壁はもう一枚あるという。
最終の答がそこにあると……。

だけど、
そんな壁が何処にあるのか、
そもそもNOだと言った君自身が、
何故そんなことを言うのか、
さっぱりわからない。

「愛してる」の言葉の意味さえ、
わからない。

ただわかることは、
それでもまだ、
君が好きだと言うこと。

この火は消えるまで、
見守り続けるしかないのだろうか?

謎な君、
不透明な私。
一人でいることを、
望みかけている。

全ての結末は?

君への想いは?

誰が答を知っている?

明日もまた太陽は昇ると言うのに、
消えるだけなんて……。


ハッキリしろ!

このバカ男!!








エントリ24  すき     竹野きひめ


ねぇ、触れて?
ねぇ、触って?
ねぇ、構って?
ねぇ、遊んで?

もっと、もっと、あたしを見て。
もっと、もっと、あたしと居て。

キラキラ輝く貴方は、
あたしには眩し過ぎるから、
たまには目をそむけるけれど、
本当は大好きなの。

だから、せめて、貴方は。
醜いあたしをじっと、見て。

そのキラキラ輝く瞳で。

そうしたら、
少しは綺麗になれるかもしれないでしょう。

あなたのこと、好きなの、伝わってるかな。


もっと、近くへ。

もっと、こっちに。

早く、きて。

あたしの気が変わらないうちに。
あたしの心がまだあるうちに。

目を見て。
目を見せて。
目で言って。
目で答えて。

言葉なんていらないでしょう?

ややこしいものいらないでしょう?

見詰め合えばわかるかな。
きっと、通じあえるかな。


だから好きなの。
そこが好きなの。
今も好きなの。
昔も好きなの。

未来も好きだよ。


だから、抱きしめて。
空気さえも入れないくらいに、
ぎゅっと、
力強く。








エントリ25  ここに誇れり     忠 美希生 


君は忘れてはいないか

僕も君もましてや傍らの小さな赤ん坊も、皆
熱を持った命であるということを

草花も春風も一本の愛でるべき桜木も、皆
絶えず変わり続けているということを

地方新聞の「おくやみ」に載っているありきたりな名前も、皆
哀しむ者共の側で煙になり天に昇るということを

たまたま立ち寄った映画館で隣り合わせに座った人間も、皆
吐ききれぬ苦渋を内に秘め耐え忍んでいるということを

僕は忘れてはいない
そして、この命尽きるまで忘れることはないだろう

僕をこんなにも強靭にしてくれたのは
葬儀に約700人も詰めかけた、他ならぬ僕の祖父である

祖父が特別だったのではない、
祖父の成したことが影響をもたらしたのである

僕は誇りに思う
この世の総ての出会いに
祖父の死を持ってして、僕は誇りに思うのだ








エントリ26  ゆらゆら星     むん


星を拾った事があった
空へ投げ返すのはもったいなくて
こっそり持ち返って暖めた

星を捨てた事があった
今までそれを求めていたのに
ひっそり捨てたい衝動に駆られた

仰いだ空は透き通って
見えないところにキミがいた
その思いは光となっても届かない

きらきらと
ゆらゆらと

儚い星を見失った

こんなにも手を広げて受けとめたい
また探しに
私は歩こうと思う
仰いだ空にきっとあるから








エントリ27  砂の道     メソポタ


あるいている

この道どこまでも

風が冷たいわ

あなたの顔が浮かぶ

さぁはやくいかなくちゃ

あっためてもらおう

温かい笑顔は

想うだけじゃいやなんだから

もう少し

もう少しよ

あとひとつふたつの丘を越えて

まだ見えない先で

待ってる

あたし砂を駆くわ

冷たい風に

あなたを想う

この道どこまでも

あたしは歩く

あなたへの道

砂の道

あたしの足は駆くたびうずまり

一丘越えて

二丘越えて

立ち止まりあたりを見まわして

そしてまた現れる丘を越えて

あたしは息をしている

肺はふくらみきっている

ふふふ

さあ

さあ

あなたがいちばん好き

あなたがいちばん好きなんだから








エントリ28  風の便り     天


 
 いつか会うかも知れんな、お前ともどこか奇麗な世界の片隅
 毎日がミレニアムであるから昨日は昨日で終わらせんだ
 明日明後日まして一年じゃ何処にいるかわからない
 自然な導きのまま

 夢見せるか

 見るか

 地球は広ぇからな
 いいか、俺は笑ってんさ
 from アジア オセアニア ヨーロッパ
 サウスポール 南米 アフリカ アメリカ
 果てしなくニコニコ
 人々また今日もすれ違う色々な民族
 そんな交差点の中に俺はいんぞ
 白黒、黄色、赤なんかもいたりして
 左手で食っちゃ駄目だとか
 内と外の宇宙感じたり
 歌や踊り
 そんな郷に従う
 今をいざなう、明日の風には舞う、逆らうことなく、会う人とは語らう

 HEY!輪!我!和!話!

 どこかで、どこまでもにこにこなニコニコ

 見てろよ、俺を見てろよ








エントリ29  ガラス片の履歴を裸足を踏んだなら。     蒼樹空


 中秋の紅葉に見守られながら、無垢な球体は転がり始めた・・・。今ではとうてい知り得ない深い眠りの中で、見えない夢を延々と見続け、想像と幻影の交差により、不意に何かが見えてしまった時は、驚きの言葉の代わりに泣き散らかして訴えた。
 
 いつしか虚であった球体にわずかな意識が芽生えた。四足からの開放と、二足歩行への敬意として、泥んこと、擦り傷の勲章をベタベタと体に貼り付けた。実体を授かった意味も知らず、疲れも知らず、逃げ惑うウサギのように走り回る。そして、無知無罪な逃亡者は、初めての義務に見事に捕らえられた。
 
 身丈に不釣合いな革鞄を背負わされた小さき集団は、大きな鉄の箱に軟禁された。組織でいることの基礎、世を渡るための道徳、役に立つと洗脳された五つの科目、おまけに、仲間の大事さと怖さの一部を、ここで身に付けることとなる。まだ、薄汚れていただけのまん丸の球体ではあったが、思春の訪れで、僅かな破片がポロポロと落ち始めた・・・。
 
 個性を殺すために着させられた黒装束で、別の鉄の箱に移送された。己の強さを知りたがる欲と、意識せずとも塗られ行く色気は、不器用に磨かれ、若さ特有の毒の付いた切っ先は、とても狭い世界を切り裂いていった。空虚を怖れるばかりに、淪落は止まらず、泡沫の強者は夢の跡に消える。つぼみの恋は、咲くかどうかも解らぬまま、背伸びと羞恥で蹴飛ばした。
 
 青い春の尖った毒の欠片は、卒業と共に空に投げた。恋の行方は昔を思い出す記憶となった。鉄の箱で身に付けたものは、高みへ飛ぼうとする野心と、わずかな仲間だけであった。
 
 引きずった青い淪落は、歩くことに障害を来たし、虚勢を張った野心の欠片は、現実の盾に突き刺さる。勝ち目のない不幸によって生じる欲深き同志に圧倒され、想像との落差によって墜落美もないまま不恰好に朽ちてゆく。過保護に寄り添い鍛えることのなかった精神では、競争社会は生きづらい。見えてくるのは、大人びた卑劣さと、金の魔力だけであった。そして、作法を知ってしまった恋の嬉しさにも負け、野心は段々と小さくなっていった。球体は所々欠け落ち、もう、お世辞にも丸い形とはいえなかった・・・。
 
 「恋の嬉しさが募れば、恋せぬ時が恋しくなる。」と、相手が先に口走った。想いが同時でも、先に突きつけられると狼狽せずにはおれない。惨めをさらけ出した抵抗は無駄に終わり、心の綾が奥深くへと侵食する。修復しかかっていた球体には大きな孤独の穴が空いた。
 
 恋につまずいた場所で、夢の欠片を見付け、要領を得ているつもりが、志半ばで愛につまずいた。支えてくれた人に身を委ね、真であると確信を持ち、置き去りの夢に毛布を掛けてやり、球体は愛へと高く飛んでいった。
 
 欠けた箇所を補うように並んだ二つの球体は、ゆっくりと安定飛行を続け、いつしか日常の地に、無数に散りばめられた幸せの欠片を見つけた。真実の愛を手に入れた者だけが見える光彩にしばし見とれ、お互いに身をかがめ、ひとつずつ幸福を確認しながら、とても小さな欠片を拾い集めている。僕らは、永遠にこの作業を続けることを誓い、同じ道を辿ってゆくことを約束した。その想いが、天まで届いた時、空からライスシャワーのような幸せの欠片がキラキラと降ってきた・・・。後は、僕達ふたつの球体の間に、もうひとつ小さな球体が並ぶ日を、待ち望んでいる・・・。








エントリ30       オレンジ


彼の好きな所・

1・あのナイフで切った様に細い目で、私の言動に信じられないって感じで私を蔑んだときの目。

2・私の見栄を簡単に「バカじゃねぇの」と一蹴するときの横顔。

3・怒って何も聞いてくれなくなるときのうつむきかげんの斜め上から見た顔。

4・表面積が広すぎてかさかさになったくちびる。

5・髪を整えるときの鏡越しに見る上目遣い。

6・喫茶店で座るとハアーとため息をついて目をつぶるところ。

7・私の仮病を心配してくれるところ。(これにはちょっと悪いと思って
る)

8・私のリスカ自慢を聞いてもいないところ。

そうゆう顔が見たくてわざと怒らせたり、わがまま言ったり、思っても無い毒舌をはいたりしてる私の事を好きでいてくれてありがとう。








エントリ31  パレード     シルバー


夕暮れの空が真っ赤に染まって

夕御飯の匂いが漂ってくれば

パレードは終わってしまう


日が落ちて無くなる前に

お別れの挨拶

「傷の無い子は夜道を歩き出すリズムがわからないから」

不思議な化粧をしてラッパを吹いていた性別不詳の人は

そう呟いてやさしく僕の頭を撫でた.


モノクロームの世界へやってきた

極彩色の人たちは

極彩色の服を着て

極彩色に世界を染めて

極彩色の人たちが去っていくと同時に

世界はモノクロームに戻ってしまった.


パレードは終わってしまった


パレードが終わってほしくはなかったよ______.








エントリ32  あした     mint


今日のない明日をいきてよ
混乱したつま先

おむすびみたく転がって
ぺしゃんこのプライド

予言者が断言しても
この目で見るまで信じない

迷ってばかりで遠回りしたけど
だから君に会えたでしょ

ちりのような私の誇り
風にヒラリ
サクラと共にちりぬるを
わかよたれそつねならむ

考えてもしかたないけど
考えてしまうんだから
徹底的に考えれば

おもいっきりふみこんだから
ここまでとべたんだからね








エントリ33       カンジルニンゲン


太陽の光と共に

その窓から流れ込む

やさしい波の音

やさしい草の音

潮の香り

花の香り

やさしく吹き込む風が

あなたの香りに包まれる

その香りに誘われて

閉じたまぶたを開くと

僕の腕の中には天使が居た

僕の愛しい天子が居た








エントリ34  時に君を…     紅粉チコ


君を想う時 君の香りがする

君が待つ席につくその時

僕は大きく息をすって

君の香りを胸に送り込んだ

すべてを感じていたい








エントリ35  steppin' stone     閑流


誰の背中かわからない 背中を追ってここまできたよ
誰の荷物かわからない 荷物を負ってここまできたよ
いつまで経っても近づけない
この距離の絶対性がぼくを怠惰にするんだ

須らく流転する
須らく流転するんだ

ねえきみはいまどこにいる











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