第24回体感詩人バトル

エントリ作品作者文字数
1無題シルバー107
2桃太郎0
3雪かきうさぎ277
4無題無体24
5運命の人とは。あやめ鈴361
6ささめ雪286
7あや010
8春謳歌姫野 雪194
9コレモシオマエヨンダナラサイゴノギョウダケオボエテクレレバイイたこ295
10鎮魂歌揚村 甜記136
11moon the light嘉手納・璃魅0
12広大なる世界、宇宙忠 美希生310
13だんだんおぼろげ長月絢224
14虹の生え際(にじのはえぎわ)愁夜470
15風鈴日生藍香122
16リヨン長沢夕49
17ごみのうた駱 大二郎651
18あなたは言う千早丸261
19三日月が出たら水色どろっぷ0
20泣き雨ナツコ111
21HungryYasu99
22発露にい28
23戦争の理由椿28
24終わりなき夜想紅粉チコ157
25交信平凡な学生79
26雨の降りしきるなか亀の安否を確認ふみ142
27さくら咲くみか109
28むっちゃ好きだがんyuka**41
29紙一重イチ171
30純化八白0
31速度と温度泉 利緒136
32First Love山田 日奈子188
33「憧」楽水212
34チャートカノイ333
35ふわふわkaco338
36怒らないで山中臣基141
37雲の周りでタコ焼きが売られるひばな141
38ささめ雪270
39言葉の意味。如月ワダイ782
40函シリーズ vol.1唐人M65
41ブルゥ。べっそん268
42大音量のウォークマンmayu380
43夏のインク。oka-taka163
44樹下老人梵論子22
45失恋散髪屋海サラダ320
46月曜日の魔女あくび。340
47ある1秒間やさぐれOL185
 
 
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エントリ1  無題     シルバー


ねぇ

この夜が終わってしまうまで

どうか

笑っていて


明日になれば

僕と君が出会った事は

思い出に変わってしまうから


どうか

今夜は泣かないで

笑っていて


いつか

思い出を思い浮かべるときに

どうか

君の笑顔が浮かんできますように____.






エントリ2       桃太郎


人に合わせることができない
人といたい
人が好き







エントリ3  雪かき     うさぎ


絶対などこの世に無いとあたしは既に知っています
僕にはあると何度も繰り返しますが
嘘なので使わないで下さい

貴方が手に入れたと思っているあたしは
どんなに頬を近づけて何度好きだと繰り返されようとも
一生愛を知る事のない生き物なのです
絶対などない事を知っているから愛は知りたくもないのです
それを知ってしまえば戻れないと誰よりもわかっているからです
心の痛みなど生涯知りたくもない

あまりにあたしの事が好きな貴方
飼い殺すのがそろそろ辛くなりました
あたしは今のままのあたしでいいので
だからそろそろ貴方を捨てます
今年は寒いので雪が少ないらしいです
だから貴方と離れても大丈夫です







エントリ4  無題     無体


いちばん不幸なのは悲しみに焦点があわない人間だ。






エントリ5  運命の人とは。     あやめ鈴


あたしは恋愛遺伝子で生きている。
あなたのことを思うほどに、あなたのことを憎らしく思うのは何故なんだろう。
あなたが誰かを思うほどに、あなたをいとしく思うのは何故なんだろう。
あたしは恋愛遺伝子で生きていて、
あたしはあなたが思う以上にあなたのことを思っているの。

いっしょにいるのが当然だったの。
いっしょにいて楽しかったの。
いっしょにいて。お願いだから。
いつも思ってた。でも、あなたは
いつもあたしのほう向いてなかった。

うんめいの人って、あたしの恋愛遺伝子が叫んでいるのに、
うんめいを感じるほどにあなたは逃げていくの。
うんめいの人って、きっと。思えば思うほど切なくなるの。

えに描いたような甘い生活
えんどれすに続く甘い生活

お願いだから、お願いだからあたしの恋愛遺伝子よ、機能してください。
お願いだから、あたしが思うほどに、彼を・・・。







エントリ6       ささめ雪


あなたはキラキラと輝いて、いろんなものを映し出す
すっきり晴れた日は碧く、曇れば黒く。

天から降り注がれたあなたは
この世の人の心までも映すことはできますか?
その輝くからだに、私たちの心も映してください
真っ白なあなたに、私は何色に映るかしら・・・

時が過ぎ
しんと静まり返った大地、さんさんと輝く日。
あなたの姿は消えてゆく

あの大空へ戻って・・・
今度はどこへゆくのですか?

この星は綺麗に見えるのに
近くで見るほどに恐ろしい。

そんな地球を潤してください
渇ききった心を、潤してください

渇いた世界へ舞い降りて いのちに輝きをあたえて・・・

晴れた日のあなたのように キラキラと輝く世界をください








エントリ7       あや01


あの山をこえれば母さんに逢える
ぼくは歩いて歩き続けて
坂を上っては岩に阻まれ
川については泳いでわたろうとして
道なき道を進んでいます



幼いころ一匹のアゲハ蝶を追いかけた
母さんはだめだよと言ったけど
ぼくはとうとう捕まえたんだ
でも手の中でアゲハ蝶は
羽がもげてしまってもう飛ぶことができなかった
母さんが儚いねと言った
今度はやさしく見るだけにしようねと
アゲハ蝶より美しい人を見た
ぼくを育てる為に自ら羽をもいだ
アゲハ蝶より美しい人



ぼくは道なき道を進んでいます
逢えないと解かっていても歩いてゆくのは
もう一度だけ逢いたいからです
羽をもいでもなお
美しいアゲハ蝶
ぼくの眼に映るあのころのまぼろし








エントリ8  春謳歌     姫野 雪


微笑み浮かべ波打つ淡海
朝影見れば娑羅の花
安ら風
水面を揺らし
月の残り香薄れゆく

うららに流れる陽の光
時のしずくが零れ落ち
星の欠片に癒されん

微笑み浮かべ佇む淡海
紫紺に映える娑羅の幹
安ら風
水面を揺らし
月影さやかに夜を統べる

天に散らした銀のきら
時の羽音に身をゆだね
茜に染まる薄霞

儚き想いを内に秘め
巡り巡りつなみだおと
光乱れる輪廻には
時が定めし生の果て
心震わす琴線が
真を語り緩やかに
皆集わんと奏でゆく






エントリ9  コレモシオマエヨンダナラサイゴノギョウダケオボエテクレレバイイ     たこ


 鬱 引きこもり
 何のことか全くわからないフリしてた人生否定関連用語達
 
 置いてきぼり喰らった日から頭ん中過ぎる
 
 「勢いでピアスでも空けてみようか」
 「それはオンナノコのやる事だよ?(笑)」
 
 じゃあ男はこういうとき勢いでやること何かあんのか
 関連は自分傷つけるってことか
 煙草の火を押し当てようと手の甲に近づけるも
 止まる右手の役立たずが
 
 結局ヘタレでチンカスクラスの俺
 今の俺は今までどうりの俺で
 今も俺は俺
 今も前の俺と同じ俺
 
 ムナシイ
 ナメクジみたいな俺

 だから俺は今までどうりで良い
 置いてったあの野郎は俺の垢を持って行ってくれやがった
 
 悔しい でも言いたい
 
 ありがとう






エントリ10  鎮魂歌     揚村 甜記


星の海、風の道を越えて
私はどこへ行こう?
鳥が歌う、慰めの歌を紡いでいく

空の青、海の青が赤く変わり
私の思いは、風に消えていく

星の海、風の道を超えて
私はどこにいるの?

遠回りをしてみたけど
行き先は何も変わらず

アカネゾラ、鎮みゆく逝く者は
歌に聞きほれ
消えてゆく、暖かな風に抱かれながら






エントリ11  moon the light     嘉手納・璃魅


青白く光る月が私の足下を照らす

一歩一歩地面を踏むたびに音がなる

強く踏むと大きく

弱く踏むと小さく

リズムがいいと音楽に

そんな中貴方に出会った

月明りの下で

小さく微笑む貴方に

手を伸ばして『踊ろう』と

手を取りリズムを奏でた

今宵月明りの下で







エントリ12  広大なる世界、宇宙     忠 美希生


僕は、今頑張らずしていつ頑張るというのだろう
君もまた然り

自由を保障された社会の中で、新たな悩みに縛られて
それでも生きることを選んだのだから

彼らは、今笑わずしていつ笑うというのだろう
君もまた然り

星の数ほどといわれる異性の中で、たった一人を選び抜いて
そうして生涯愛することを誓ったはずなのに

僕はまだ、世界を、宇宙を知らない
それを知らずして語れることはたかが知れている
けれども僕は、必死に絞り出して表現することを止めない

君に気付いて欲しいから
君はまだ、塵にも満たない数の星々しか知らないのだと

僕らは必ず大きな苦難にぶつかる
泣ける時に泣いておかなければ、きっと泣けなくなるのだ

今、その瞬間に、広大なる世界を、宇宙を思い描いて








エントリ13  だんだんおぼろげ     長月絢



 その記憶はとても曖昧で

 夢の話だったかと

 思うほどに靄がかかっていて

 そんな現実の出来事


  確か私は泣いていて

  確か誰も、そこにはいなくて

  確か一人で歩いてた


 切り取られて

 色褪せた

 端っこだけが残って

 おぼろげ


  確か一人で歩いてた

  確かその後・・・出会った

  確か・・・・


 白くなって

 想いだせなくて

 見つけられない

 おぼろげ


  確か・・・確か・・・・


 夢みたいな

 靄がかかって

 削られて

 消えていく


 だんだんおぼろげ


 だんだんおぼろげ









エントリ14  虹の生え際(にじのはえぎわ)     愁夜


晴れた日の雨が好きだった。
決まって虹が見れるから。
そんな光景、めったにお目にかかれるものではないけれど。
だから、ちょっぴり得した気分になる。

小さい頃、虹の生え際を探していた。
生え際と言うと、おしゃれでもなんでもないけれど。
それでも幼かった自分にしてみれば、
それはとても夢中になれる宝物のようなものだった。

都会での生活に疲れ、ふと立ち止まってみたとき考えた。
当たり前のように過ぎ去る年月は、一体自分の何を変えてしまったのかと。

今の自分は、虹の生え際になど、行けないことを知っている。
夢見るには限度があるということを。
実際問題、それが大人になるということなのかもしれないけれど。

ただの憧れだったのかもしれない。
都会という言葉の響きに憧れていたのだけなのかも。

戻りたいけれど、戻れない。
帰りたいけれど、帰れない。

今更故郷に帰れないと思う気持ちは、
子どもの頃に戻れたらという気持ちに似ている気がする。

小さい頃は、虹の生え際を探していた。
今の自分は一体何を探しているのだろう。

わからないままに、今日もまた、歩き始める。
ビルの間に、虹の生え際を探して。









エントリ15  風鈴     日生藍香


風鈴が鳴った
「あら、涼しくなったわね」と、隣の奥さん
本当は
温度も湿度も変わってないのに
騙されてますよ!!奥さん!!

風鈴が鳴った
「涼しくなったかな」と、独り言
本当は
温度も湿度も変わってないのに
騙されてますよ!!私!!

でも
こんな騙され方なら
悪くないかもね






エントリ16  リヨン     長沢夕


ふたりでいつもはるのようなおもむきをさがしていきていくときめたときめいたまいにちそれだけでよかった






エントリ17  ごみのうた     駱 大二郎


どこを眺めても河は干からびて
あちこち穴ぼこだらけで
たまに日が射してもそれはほんのちょっとで
油が乾いた匂いとビニールの白い羽毛

こんな大湿原 ありじゃねえ
こんな大湿原 ありじゃねえ
アリ アリ アリ アリ
アリなわけ ねえ!

バカンスな人工海岸で
だらだらサングラスかけて
トップレスなボーダレス
あちこち人間とカードだらけで
こんがり焼けてきれいだね
胸も大きくて最高だね

そんなおねえちゃんに用はねえ
そんなおねえちゃんに用はねえ
ヨウ ヨウ ヨウ ヨウ
ヨウなんかもちたかねえ!
(ちょっと後ろ髪ひかれても)

 おれはまともでいたいんだよ
 人も殺さず 物も盗まず
 空一面の星をながめたり明日に期待したり
 あのこの手をひいちゃったりしたいだけなのさ

 たまにちょっと税金払って
 しかたないから年金も払って
 なるべくローンは組まないで

どかんと歪んだイントロかと思いきや
ありゃりゃどこぞでお会いしましたね?
ベースはただのベベベベベ
これに比べりゃビルが超絶テクニシャン
メインもサイドもギターはボーカルとフォークダンス

こんなロックはアリじゃねえ
こんなロックはアリじゃねえ
ロッ ロッ ロッ ロックなわきゃ―ねえ!
(でもカラオケでは歌いやすいの)

 おれはまともでいたいんだよ
 たぶんまともになれるんだよ
 夢は見て 映画も観て
 雲の峰に夏が来たのを感じたり
 あのこの夢もちょっと知りたいだけなのさ

毎日同じじゃないって、やっと最近気づいたんだ。
だから 後悔先に立たず。
自由の代償なんてお説教は、ゴミの日に出しちゃうけど
チューインガムも道にすてない。







エントリ18  あなたは言う     千早丸


あなたは言う

  私が悲しい時、君は笑う
  私がこれほど悲しんでいるというのに!
  君は恐ろしいほど残酷だ


あなたは言う

  私が楽しい時、君は泣く
  私が喜びを満喫したいというのに!
  君は愚かしいほど鈍感だ


あなたは言う

  私が贈る時、君は断わる
  私が君のために選んだというのに!
  君は腹立たしいほど無礼だ


あなたは言う

  私が欲する時、君は無駄をよこす
  私がこんなに必要としているのに!
  君は哀れなほど無能だ


あなたは言う

  君は最低だ
  君は最悪だ
  君は馬鹿だ

  君は最低の、最悪の、馬鹿だ


あなたは言う
勝ち誇るように





エントリ19  三日月が出たら     水色どろっぷ


 三日月が出たら
 真っ白なちっちゃな犬連れて
 さびれた運河まで歩こうよ
 黄色いピカピカのトランペット
 高々と吹こう
 美しい音階は
 空に消えて神様のもとに
 
 三日月が出たら
 きれいなあの子に浴衣を着せて
 さびれた運河まで歩こうよ
 海の向こうで花火が見える
 どーんとあがってぱっと散る
 切ないはかない光景は
 誰も知らないどこかに消える

 三日月が出たら
 さびれた運河にちょんと腰掛け
 空を眺め、星を愛でよう
 ぼくらの体内は
 感謝の化学変化で満たされる
 こうしているだけで
 生まれた来た意味はあるのだよ

 






エントリ20  泣き雨     ナツコ


雨の音 唄ってるみたい

しとしとしとしと
ぱらぱらぱらぱら

雨の音 泣いてるみたい

しとしとしとしと
ぱらぱらぱらぱら

唄って泣いて 
私も泣いて
泣いて眠って
君を夢見る

雨にのって
君にとどいてほしいわ

しとしとしとしと
ぱらぱらぱらぱら

好きよ






エントリ21  Hungry     Yasu


金持ちなんてなりたかねー
高貴な日雇い 腹すかせて街をふらつく おおなんてハングリー美学
テレビに浸かってたら、どんどんオイラが無くなっちゃった
神様なんて見えんけど、それより今空が光った気がする






エントリ22  発露     にい


脳に及ぼす作用、

瞬くX

びくびく波打つ血管

紺碧の空

飛び越え






エントリ23  戦争の理由     椿


あなたはずるいから、連れて行ってくれるくせに置き去りにする


※作者付記: ネガティブです





エントリ24  終わりなき夜想     紅粉チコ


君の目前には小さくて可愛らしい花が咲き

幸せをもたらしているだろう

優しい思いが芽生え初め

日々変化する花の色に心を奪われる

でも気付かぬうちに君が進む道に

小さな穴が空く時が来るだろう

私は希う…

この身を丸めてうずくまりその穴を埋め

君の歩みを止めぬよう…

君の歩みを止めぬよう…

永遠に幸あれ

我一人 君を映し出す映写機を回す夜想






エントリ25  交信     平凡な学生


こんにちは
遠い世界の君
僕の信号は届いていますか?
君のいる遠い世界まで
ちゃんと届いていますか?
CQ CQ
こちらは地球
只今電波が混雑中
ご連絡は宅急便でお願いします






エントリ26  雨の降りしきるなか亀の安否を確認     ふみ


日日是鍛錬
鯉の群れ
おまえにゃ
パスポート渡さん。

扇子をひらく
葉っぱわさささ
花ひらく

鰻を食いに連れて行け
日日是馬鹿阿呆間抜
オーガスタ
その瞬間
ワイパーワイパー
雨しとど。追い討ちパーマ。

書かねーば
書かねーば
底に潜む
亀のエキス

にじみ出るヘドロ
雨にうたれ
溺れるエリンギ

うら若き
乙女が
どぶにはまる。






エントリ27  さくら咲く     みか


 桜の花びらが舞い上がり春の日差しが優しく私をつつんでくれるこの季節。
 何かうれしいことがあったわけでもないのになぜか心は高鳴って自然と笑顔になれるんだ。


 まだ私が知らないたくさんの人の笑顔を探しに今、一歩 歩みだす。






エントリ28  むっちゃ好きだがん     yuka**


ばーか
でーか
ごぼう〜
ヨっそこのかっこいいお兄さんっ
すね毛〜
たらこ

こっちむけよ ばか








エントリ29  紙一重     イチ


“楽”と書いて
あなたを考えるとき
なんて読むだろう

私にとって、楽(らく)な人
私にとって、楽(たの)しい人…

前者を俗に友達感覚
後者を俗に恋愛感情って
言うんだろうね

同じとき 同じ空間で
あなたと長い時間を過ごし
同じコトをして
同じ笑顔で笑った。。

心臓の鼓動は一定
でも
顔が柔らかく歪んでしまうのは
なぜだろう

この違いは紙一重なゆえ
結論が
優柔不断になるんだぁ





エントリ30  純化     八白


消え行きそうな 雨 と 雨 と 二十円の駄菓子

で融け出したチヨコを 筆代わり 筆 代わり
チラシの裏 チラシの裏
宝島の地図を 描く
グツ と握ってボロボロになつた 二十円の駄菓子
コオテングされたチヨコの落ちた 二十円の駄菓子
宝島の地図を 描く

で融け出したチヨコを 筆代わり 筆 代わり
チラシの裏 チラシの裏
消え行きそうな 雨 と 雨 と 二十円の駄菓子
消え行きそうな 雨 と 雨 と 二十円の駄菓子
サンドイツチが食べたいな
ハムとレタスとカラシだけの
サンドイツチが食べたいな

で融け出したチヨコを 筆代わり 筆 代わり
宝島の地図は もう
サンドイツチが食べたいな
消え行きそうな 雨 と
雨 と
コオテングされたチヨコの落ちた
グツ と握ってボロボロになつた
遠くの駄菓子屋では十五円だつた
買つてくれる人の いなくなつた

宝島の地図は もう





エントリ31  速度と温度     泉 利緒


また、逃げた。
捕まらないのは分かってる。
捕まえたくて追ってみたけど、追い付きそうもない。
追い付けないなら、追わない方が楽かもしれない。
そう思ったら追えなくなった。

でも、それでいいのかもしれない。
今度は自分が逃げてみよう。
そう思ったら何の為に追っていたのかわからなくなった。






エントリ32  First Love     山田 日奈子


夏になると思い出す
いつも白球を追っていた 貴方のことを

暑い夏の日
ひとりでグラウンドを走る貴方を
私はじっと見ていました

「もう別れたい」 って私が言った時
貴方は何も言わずに背中を向けましたね
ほんのわずかな時間でいいから
私のことも見ていて欲しかった・・・
あれからどれだけの季節が過ぎたのでしょうか

夏になるといつも思い出す
貴方は今 何処にいますか
今ならきっと
笑顔で会えそうな気がします






エントリ33  「憧」     楽水


なぁ 君は知っているか
僕の探る 秘密の数々を
この世の果てよりも遠く
数歩先よりも 近くに戯れる謎を

時折 元居た場所に帰りたくなるのは
切実に 故郷に戻りたくなるのは

それは この地上には存在しない
この中途半端な記憶が 僕を惑わせる

なぁ 君は知っているか
風の強い日に空から名前を呼びかけた者を
それらが何処に居て
僕に 何を伝えようとしていたかを

君は 僕の中で眠っているのか
かつて 僕の代わりに言葉を述べると
約束を交わした時から・・・







エントリ34  チャート     カノイ


気付くと独り
なぜだか迷子

前を歩いて
いたヒトに
黙ってついて
行っとけば…
回りに何も
無くなって
何も見えない
音もない

寒くて痛い
迷い続ける

途方に暮れて
永いこと
どうしていいか
わからない

此処はだ〜れも
来なかった場所?

地図も合図も
目印も
なんにも無くて
うごけない
ぼくはどうして
こんなトコ
わからないまま
永いこと


「ぼくは死んでしまいました」
イヤ、「ぼくはまだ生きていました」
イヤイヤ、「ぼくはまだ死んではいませんでした」


壊れていない
まだ動く
微かに見える
音がする

見ようとしてた?
聞こうとしてた?

ナニかを感じ
起き上がる
ずいぶん永く
此処にいた
自分だったら
もしかして
地図が作れる?
少しはわかる

あとから此処に
来るヒトが
此処で迷わず
歩けるように
ぼくが迷って
いたわけが

もしかして
少しだけ
わかったのかな 






エントリ35  ふわふわ     kaco


 私は泳ぐ。くもの上。
 何にもいらない、一人ぼっち。
 
 だってほら、ポッケの中に一杯だと、すぐに沈んじゃうでしょ?

 あぁ今、羊の親子が、私の下を通り過ぎる。
 とっても幸せそうに、あの子たちはいつもいっしょ。

 背泳、クロール、平泳ぎ、私はお空を自由に飛びまわって。
 ほら、バタフライだって、上手に出来るわ。

 でも時々ね、ぎゅってして欲しいの。
 どっかに流されてしまわないように、
 私を繋いでおいて欲しいの。

 だけどね、あんまりきつくしないでね。
 私の背中の小さな翼、折れちゃうといけないから。

 ふわふわふわふわ。
 
 誰かが私を「ワガママだ」って言った。
 あの人は私に「勝手過ぎる」って・・・。

 ふわふわふわふわふわふわふわ。
 
 あぁ今、子犬の家族が、私の上を通り過ぎるわ。
 
 






エントリ36  怒らないで     山中臣基


 お願いだから怒らないで
 笑わなくたっていい
 お願いだから怒らないで
 心が不安になるから
 お願いだから怒らないで

 いつも穏やかな君でいて
 いつも暖かい貴方でいて

 心が怯えて夜も寝れないから
 涙が溢れて未来が滲んで見えないから

 お願いだから怒らないで
 笑わなくてもいい
 心が笑顔の君でいて
 太陽みたいな君でいて






エントリ37  雲の周りでタコ焼きが売られる     ひばな


空にクレーンがかけられ

雲が 引きずり降ろされる

公園のまんなかに 並べられ

雲の周りでタコ焼きが売られる

詰め放題の のぼりと共に

人の波に 揉まれる

その晩家族たちの話題の オンステージ

翌朝には 記憶の垢にまみれる


雲のブーム 終わり

空にクレーンがかけられ

明日(あした) が引きずり降ろされる
 





エントリ38       ささめ雪


好きな人を想うと、涙は出ますか

どうしてだろう
また逢えるとわかっていても 同じ時間を生きているとわかっていても
ちがう土地で生まれ、別々の場所で育ってきたのに
もうこんな歳まで生きてきたのに

ほんの少し、独りになるだけで ほんの少し、相手を想うだけで
涙は つっと頬をつたってゆく
 
止まってほしいとは思わない
ただ、この気持ちをどうしたらよいのか
うまく伝えられなくて 心からあふれてくる

あたたかく頬を辿ったとき、生きていることを実感する。

あぁ、あの人も生きているんだ そして、私も生きているんだ。


好きな人を想うと、涙は出ますか

生きている証は、見えますか






エントリ39  言葉の意味。     如月ワダイ


 「頑張れ」って言葉、
 人に言えますか?

 前までは何も考えずに、
 何かをしている人に口癖のように、
 「頑張って」って言っていました。

 けれど、
 ある時、
 一人の友人が言ったんです。

 「私、貴女に頑張れって言えない」

 何故だろうって思って、
 聞いてみました。
 
 「だって、頑張れって言葉は上から下に言う言葉みたいで……、
  私は貴女にそれを言えるほど頑張ってはいないから。
  それに、頑張るってどう言う意味なんだろう?」

 そう改めて言われると、
 全然わからなくなりました。

 辞書を引いてみると、

 「何かを一生懸命にすること」

 「自分を貫くこと」

 って書いてありました。
 それを伝えると今度は、

「じゃあ一生懸命って何?
 みんな簡単にそんな言葉を使うけど、
 私はこれまで一生懸命になんてなったことがない。
 だって、一生を命を削ってまで必死になるってことでしょ?」

 命を削るほど…、
 確かにそこまでの事はやったことがない。
 自分を貫くって事だって、
 今は貫いているつもりだけど、
 人から見ればどうなのか。

 私はよく頑張ってるって言われるけど、
 全然頑張れてない。

 それから、
 人に「頑張れ」って言葉をかけなくなった。
 でも、その言葉は以外にも頻繁に日常的に言われ続けていて、
最近は悲しくなる。
 
 「頑張れ」って言葉は、
 本当に死に物狂いで生きて頑張ってきた人だけが使えるはずなのに、
 「おはよう」と同じぐらい使われていて。

 でも、
 「頑張れ」という言葉を封じられたら、
 なんて言えば良いのか……。
 そもそも、
 人を励ますこと自体が欺瞞なのか……。
 わからないよ。

 答えを出すにはまだ頑張りが足りないのかも。
 ……きっと、
 「頑張る」はこう言う時にだけ使えるものなのかもしれない。
 口先だけの人間になりたくないのなら……。



 ねぇ、貴方は人に、
 「頑張れ」
 って言えますか?






エントリ40  函シリーズ vol.1     唐人M


のしがみ
らまばん
いぐちけ
ぬによん

熨斗紙つけてラマ番を井口家に送ったんだぬにょん

民権を謳うガバチョ氏の島国にゃあ野良犬しかいねくて





エントリ41  ブルゥ。     べっそん


なんつーか、空が青くて。


勝手に広がっちゃってるけど。



つーか、ウチをすいこんじゃうなよな。

まぁ、わりかしイイ感じだけど。  

わりかし・・・


なんかとろとろいっちゃてるな、

自分。

つかっちゃてるよ、こりゃ。

まぁ、ぜってぇなくなってやんないから。

こんじょうだよ、根性。


つーか、    ・・・アメ。 のめるかな。  

いや、 やっぱ。


ヒタヒタ落ちてきやがって、キモチいいぞこのやろっ。

化粧してなくてセーフ。 


あっ・・・  


            
            ぽっかり。



なんつーか、アオっ。  青いんだよ。

  キュン。  

         ・・・かっこわりぃ。

でも、わりかしイイ感じなんだな。  わりかし・・・   











エントリ42  大音量のウォークマン     mayu


私はいつも大音量でウォークマンを聞く
オオカミなんて恐くない退屈なんか怖くない
私はいつも大音量でウォークマンを聞く
お母さんのうるさい言葉も聞かずにすむ
私はいつも大音量でウォークマンを聞く
あの子の言ったコト忘れてしまいたい
私はいつも大音量でウォークマンを聞く
聞かなくていいコトまで聞くのは もうたくさん
吐き気がする うんざりだ
私はいつも大音量でウォークマンを聞く
全てを忘れるために

このまま音に溺れて 沈んでしまいたい
このまま音にまみれて 消えてしまいたい

私はいつも大音量でウォークマンを聞く
今 それを聞くのは イヤ
私はいつも大音量でウォークマンを聞く
わかってるからいちいち言わないで
私はいつも大音量でウォークマンを聞く
頭がわれるまで
だから、、、私からウォークマンをとりあげないで
ウォークマンがないと
音がないと
全てがダイレクトに私の耳に入る
そんなの 私 たえられない







エントリ43  夏のインク。     oka-taka


空から新宿紀伊国屋ホールまで 末広がりでこぼれおちる 青いいろ

空生地をこねてこねて 粉にかすんだ雲にくっ付く ぬるそうな蒸気

クーラーでかわかされた書店の中で めくった頁のサイトスィーイング中

終了 エスカレーターで下る天の川 こぼれて流れだす まちのインク
 
扇風機が周る デジャブーの風 こぼれ出した 幾つもの 音 

夏のインク。







エントリ44  樹下老人     梵論子


十七年の魂抜けた蝉の殻
風に吹かれて流れつく哉






エントリ45  失恋散髪屋     海サラダ


久しぶりに前髪をつくった。
ずーっとずっと、目に入るの我慢して頑張ってのばした前髪。
それにはワケがあって・・・。

彼が「前髪長くて分けてるの、大人っぽくていいよな。」
って言ったから。
本当は、前髪ある自分のほうがあたしらしくて好きだったけど。
好きな彼が言うからのばした。

料理する時も、マニュキア塗る時も、邪魔だったけど切らずにピンでとめて
のばしたんだよ。

でも、今はそんなことする必要なくなった。
失恋すると髪切るって言う。私は、真っ先に自分で前髪を切った。
彼が好きなタイプとは違う女の子になってやった。

それだけど、なんで少し長めの前髪作るんだろう。
中途半端で目に入って余計痛い。。

涙がこぼれた。

その涙を隠す長さだ。
嫌な長さに、助けられた自分がいた。






エントリ46  月曜日の魔女     あくび。


月曜日の魔女は 裸体で空を飛ぶ。
井戸より深い我が侭と 紅く膨れた欲望を抱えて
涙を見せる事も出来ずに 黒猫に口付けて眠る。

お前の心臓が聴きたい。

気味の悪い笑い声の蝿が 彼女の上で手を摺り合わせる

たまには可愛いクローバーの夢でも見なよ。

でも真っ赤な林檎に飢えている唇は 嘘しか覚えなかった。

月曜日の魔女は 裸体で空を飛ぶ
帰る場所も行く場所も無い
不細工な乳房に ただ嘆いてみせるだけ
歯を見せる事も出来ずに 黒猫に口付けて眠る。

飢えた首は、からから。

仲良しの虱が今日も彼女を貪る

お前はただの嫌われ者さ。

だから太陽に憧れた瞳には、
何も映らなかった。

月曜日の魔女は 裸体で空を飛ぶ。
井戸より深い我が侭と 紅く膨れた欲望を抱えて
涙を見せる事も出来ずに 黒猫に口付けて眠る

魔法は溶けたの。






エントリ47  ある1秒間     やさぐれOL


字を綺麗に書くべき。
仕事を能率よくやるべき。
夜の道の匂いを感じ取るべき。
家に帰って早く寝るべき。
明日の売上をあげるべき。
親に迷惑をかけないべき。
タバコをやめるべき。
あの人の事なんて忘れるべき。
忘れそうですがる自分をやめるべき。
金を使わないべき。
きちんとした生活を送るべき。
きちんとした生活?
東京の空はとても青いはず。
会社から見える空は何故に何も色がない?
バランス感覚がまるで無い









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