第7回体感詩人バトル
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  INDEX
 エントリ 作者 作品名 文字行数 得票なるか!? ★
 1 遠木道也  地 雷  20   
 2 あずま  あなたに贈るラブソング  323   
 3 ヒヨリ  愚者語録  22   
 4 若桜 満  手をつなごう  44   
 5 みゆ  ビデオレター  18   
 6 歌羽深空  シトシトト降ルル雨ニ  230   
 7 mk  何にも。  15   
 8 なかむらきみのすけ  「彼女も同じ」  611   
 9 深神椥  君のいない場所  10   
 10 日蔭 碧  自由という言ノ葉  11   
 11 ミサト  月とライオン  13   
 12 PIERO  PIEROのつぶやき  162   
 13 少年さくら  THE WORLD  60   
 14 文コアナ  月の思惑  281   
 15 模造人間P  さっき見たばかりのモッズな奴の夢  33   
 16 春一番  ホース  0   
 17 Oka-Taka  music  713   
 18 イザヨイ=ジン  COLD SEA  17   
 19 小原小也  あらぬもの  20   
 20 佐藤弘恵  最後の言葉  168   
 21 石川尚子  ランプ  12   
 22 国立TV  溶けろ!チョップスティック  56   


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バトル結果ここからご覧ください。




Entry1
地 雷
遠木道也

 カブール市郊外の岩かげに、
 ひとりの少年が
 白骨死体となって、
 うずくまっていた。

 ある日、少年は、うっかり
 地雷を踏んでしまったことに気づいて、
 そのままうごけなくなり、そこで、
 みじかい生涯を終えたものとみられる。

 ところが、よく調べてみると、
 きれいな砂になかば埋もれて、
 少年の足もとにあったのは、
 じつは地雷ではなかった。

 それは、天空の神からの贈りもので、
 あさい円筒型のアルミ缶に、おいしいクッキーや
 甘いビスケット、それに栄養のあるチョコレートなどを、
 ぎっしりつめた救援物資のひとつだった。


Entry2
あなたに贈るラブソング
あずま

いつもよりあなたの横顔が悲しそうに見えた

どうしてそんな顔しているの?
じゃあ ほんの少し隣にいてあげる

あなたの瞳から涙がおちた その涙私が拭いてあげる
それだけしかしてあげられないけど
これであなたに笑顔が戻るなら私はずっとこうしてる

歌でも歌おっか
ちいさいころ歌ったあの歌を
私が考えた詩に あなたがつけてくれたメロディで

私はいつもあなたの隣にいるから
守ってあげる だから泣かないで
あなたのその空の星屑よりも澄んでいる瞳から
涙が溢れるなんでとても罪なことだから

ダサイかもしれないけど 頑張って考えた詩
ずっと歌ってた あなたの隣で
私があなたに贈るラブソング

あなたの顔に笑顔が戻った
ほんの少しは取り消し
いつも隣にいるから

いつもよりあなたの瞳が澄んで輝いていた


Entry3
愚者語録
ヒヨリ

待ち続けることに倦んで歩き出す
あてにならない数字と真夏の曇天
どちらも全く始末に悪い

道の向こうで犬が吠えて
・・・・・・鶏が鳴いて
落ちてきた雨粒が僕の眼の中で涙になった

飛び立つ雀を横目に
手放したいイラダチを抱えて
僕は肩まで泥の中
・・・・・・もう何もかもいらないのに

壁に描かれた空飛ぶ魚が
泣きたくなるような蝉時雨が
君の居場所を教えてくれたら

思いつくのはくだらない言葉ばかり
・・・・・・「逢いたい」とか
「逢いたい」とか・・・・・・

そのとき
待ちきれなかったバスが
風のように横を通り過ぎて
勢いを増す雨の中
僕は思わず立ち止まり
地面を見つめて笑った


Entry4
手をつなごう
若桜 満

果てしない空に想いを飛ばして

今、君と手をつなごう。

幼い頃から知っていた

君の手の温もり

でも温かいのは手だけじゃなかったね。

君のその笑顔も、声も

全部僕には温かかった。

辛い時、泣きそうな時

いつも僕らは一緒だった

嬉しい時、楽しい時だって

いつも、一緒だったよね。

季節が巡り変わったって

時間がいくら巡り回ったって

いつだってそばにいるって

空の星に誓ったんだ。

“いつまでも一緒でいられますように”

君と2人手をつないで

月明かりの照らす道を歩いていく

果てしない空に想いを飛ばして

今、君と手をつなごう。


Entry5
ビデオレター
みゆ

あの人のせりふを再生するたびに
あたしは胸が痛くなるのです。
シンプルに
いたってシンプルに
好き
と告げたあの人の唇は
いともたやすく
そのあたたかさだけは予想できたのです。

でもいない
彼はもう土の中で。

あたしはもう無駄な妄想などよせばいいのに
あたしの明日には必ずあの人が居ます。

あの人のせりふがやっつける
あたしの中の暗闇、怪物。

ねえ、どうしてあたしを好きになったの?

あの人が「好き。」と言うシーンは
もう擦り切れてしまった、
このビデオレター。


Entry6
シトシトト降ルル雨ニ
歌羽深空

雪のしんしん降る夜は
部屋の窓を少し開けて
冷たい空気、感じていよう

雪のしんしん降る夜は
窓辺で息を吸って
冷たい匂い、体にしみこませ

雪のしんしん降る夜は
雪のかけらを舌に乗せ
無機質な味、確かめよう

ほら
ほら
こんなにも
真っ暗闇な世界で
音のない音で
この世界を
白く染めていく

街灯が反射して
オレンジの花びらが舞っている

雪がしんしん降る夜は
部屋の暖かさを
改めて感じます。

だから

雪のしんしん降る夜は
涙でぬれた冷たい布団で
せめて
あたたかく、
眠らせてください。

雪のしんしん降る夜だから。


Entry7
何にも。
mk

今もし私が何の責任も無い高校生だったら。
こんな物思いは何にもないのかも知れない。

放課後に手を繋いで歩いた。
何にも言わなくても夢中になるものは同じだった。
言葉なんていらなかった。

下着を脱ぐ事すらもどかしく感じて
ショーツをずらしてあなたを求めた。
ただ肌を触れ合わせたくて
一秒だって離れてなんかいられなくて。

ひとつの存在になりたくて
貪るようなキスを重ねて
あなたで世界を一杯にした。
他には何にもいらなかった。

でも私は今高校生じゃないから
たくさんの物思いを重ねる。


Entry8
「彼女も同じ」
なかむらきみのすけ

彼女はなんでも知っている。
唇から滲み出た幸福。
澄んだ美しさが、過去を隠す。
これからも、まだ変わりつづけるだろう。
彼女には、嘘が無くなった。
一つの問いを、投げかける。
私に適当な、
私が望んでいた答えを、
彼女は持っている。
それは安堵感へと変わり、
また現実に引き戻される。

もう一人の女は知り尽くしたと言い、
無邪気に経験を語らう。
一つを聞いて、
私を崖まで追い詰める。
その女からは、真実が語られる。
簡単なことだと問い掛ける。
天使になった子供達。
欲の無い強欲。
負けて勝つ、極上の微笑。

年老いた女は、自分を問い正し続け、
最後には全てを失った。
年老いることと、失うこと。
誰か来て二人を救おう。
しまいに、私は押しつぶされる。
涙のあとに皺が出来、今では勲章に。
美しい面影に、困惑とまやかし。
誰も近づけない窪み。
深い深い傷。

最後の女は、自分を信じた。
それを糧に、地獄の時間を重ねる。
凡人の付き添い。
西からの贈り物。
彼女の先にあるものを、
私だけは知っている。
達成感と、空虚感。
そこに行っても終われない時間。
一時の幸福に包まれる人々。
夢見るのは、意識が遠のく寸前。
愛に包まれる、夢の時間。

私はどうだろう。
なつかしい生まれた場所の殻。
どこに隠そうと無駄なこと。
現実から逃避。
私の中に答えはある。
そこを逃げる。
答えを、人に、聞く羽目になる。
彼女達は、多くの襞をもつ。
明日が戦いの日なら、
昨日も私は戦っていただろう。
少なくとも、
彼女達のように。
彼女も同じ。


Entry9
君のいない場所
深神椥

君のいない場所なんて行ったことない

僕はいつも君のそばにいるよ

君がどこへ行っても僕は君について行くよ

ついて行きたいよ

君が好きだから・・・

君は僕のこと好き?

好きだったら嬉しいよ

君に彼氏ができたって、ずっと君のそばにいるよ

だって僕は

幽霊になる前から君のことが好きなんだから


Entry10
自由という言ノ葉
日蔭 碧

人は誰でも自由なのだ
だがその現実から目を背けているのだ
自由すぎるのが怖い故
一人でゆくのを恐れる故
束縛を好む生き物なのだ
多少の柵なくして
自由を望む気持ちは無い

人は誰でも自由なのだ
けれど扉の開いた鳥籠から
未だなにも飛び立っていない


Entry11
月とライオン
ミサト

どんな暗闇の中でも貴方さえ浮かんでいればよかったと、そう思うのはずるいでしょうか?

私の暖かな手を無理矢理引っ張ってくれる其れが、今ではもうないだなんて嘘でしょう?

貴方がいないと駄目なのです。

私にとってこの世界がとても無意味なものに思えてしまって、色をなくしてしまうのです。

それはまるで空を飛ぶ魚のような蝶のような、グロテスクさで私を追い詰めます。

もうどうしようもないことを知っているので、私はそれに無言で堪えるのです。

それすら苦痛と感じなくいつかのために、今は枯らすように涙を流し続けたいと思います。

燃える夕日はもう二度と見られはしないけれど、

どうせ涙で霞んだ眼ではろくに映りもしないので、どちらにしろ仕方がないのです。

灰色の世界は到底暗闇ではありえず

貴方は私を光で此処から切り離してはくれないけれど

全部なくした、だからこそ

私はこの現実から逃げることなく強くなろうと思います。


Entry12
PIEROのつぶやき
PIERO

例えば、ケータイとか、
現代人の必需品って
結構ありますよね。
電気、車、
どーでもいいような会話
時間、スケジュール帳?
パンクしてしまいそうな情報。
そして、作り笑顔。
でも、それはそれで
いいと思うんですけど。
それを哀しいと思う
現代人は何人いるのでしょう?
そう思う私でさえ、
必需品はケータイかもしれません・・・。
ただの独り言ですけどね。


Entry13
THE WORLD
少年さくら

「生きてきたわけじゃない。死んでなかっただけだ。」

そう言う少女の頬を、叩くのでなく包み込む。
それくらいの温かさを、誰もまだ持たない。

土の中でまだ、人知れぬ屍。
一輪の花も供えられず涙に溜まっている。
時とともに押し流されようとしている罪。

罪。

時代は一人でつくるものでないから、
多くの人の死と生の繰り返しでかろうじて繋がっているようなものだから、
あやまちは、そう特にあやまちは、語られなければならない。
晒されたあやまちは、そう特に晒されたあやまちは、告げられなければならない。

踏みにじられた花は数知れず、虹も見ずに枯れ果てた。
異国の地で寒さに凍え、薄暗い場所に。

眠る瞼の上に、柔らかな光はもう届かないのだろうか。
二度と戻らなかった笑顔。

そして人世の今。
物は溢れ何不自由無く、守られ満たされ飽きている。
幸せな者ほど鈍感で愚かしい。
隣人の貧しい所以が自分にあるのかも知れないとは考えられず。
食に飽きれば娯楽を求め、刺激が足らずば無知に兵器に手を伸ばす。
口を開けば弱者を罵り、制裁と称して殺しを犯す。

限られた世界。それは、籠の中の鳥に同じ。
格子の向こうに瀕死の命を見つめていても、
涙流すだけなら何も救っていないということ気付かない。

研ぎ澄まされていく。

光ある場所にいる人が影知らずとも、
影ある場所にいる人は死ぬほど光を知っている。

この星の底では多くの命が泣いている。
今も、今も。
同じ星の上ではそんなことを知らずに笑う人がいる。
平和ならば見えなくなるのか。
誰かのことなどどうだっていいのか。

遠目に見る命はか細い。
剥き出しの肋骨と立ち上がれない脚。
瞳には輝きが溢れていても、その輝きはやがて失われてしまうもの。

だから、少女の頬を。

僕らはたった今、包まなければならない。
形無き大きなレベルに目を眩ませることなく、
たった今たしかに少女の頬を、包まなければならない。
何も言わずに。
何も訊かずに。
たとえすべてを知っていたのだとしても、何ひとつ知らないふりをして。
よごされた少女を、一つの命として。
たった今、まっすぐに、抱き締めなければならない。
そうしなければ、生きていけないようでなければならない。
そうせずとも生きていけるようであっては、いけない。
少女の手を。
病めようが自分とどこかが違っていようが、握る。
少女の目を。
閉ざされていようが無かろうが、見つめる。
そうして、たった今抱き締める。
そうしなければ、生きていけないようでなければならない。
僕らは、それができないのなら、生きてはいけないんだ。
生きてはいけない。

生きた。生きた。あたしはたしかに生きたよと。
少女がいつしか自然に死ぬ時に、
そう言ってもらわなければ、僕らもまた、同じ。
「生きてきたわけじゃない。死んでなかっただけだ。」
と、そう言おう。
そう、言おう。


Entry14
月の思惑
文コアナ

月がついてくる。いつも私の前に現れる。いつも私を見張っている。
大丈夫。私はどこにも行かないから。
大丈夫。だってどこのにも行く場所はないから。
でも、にげたくなる。この場所から。あの月から。
何でそんなに私を見るの。何で。
そんなに心配なら、私をそこに連れて行って。

月の上には何もない。でも、安心する。
だって、もう月はついて来ないから。
月は私の一部になった。
私は月の一部になった。

私はついて行く。
地球の上にいるあなたについて行く。
嫌なら、あなたもこっちにおいでよ。
月はあたたかく、つめたく、心地いい。
こんな場所はどこにもにないよ。
ここだけ。そう。
この上だけが私の眠る場所


Entry15
さっき見たばかりのモッズな奴の夢
模造人間P

真っ暗闇の真中で
背中まるめてこんばんは
とってもかわいいねえちゃんが
今夜もステップらりぱっぱ
あっちに落ちてこち落ちて
シャリダン
シャーリダン

コンビニ前の朝ん中
うんこすわりでおはようさん
ヌードル喰ってモクやって
モッズな奴がローリング
けたけた笑って泣いてみる
シガレット
シーガレット

横断歩道でどんずまり
モッズな奴がこんにちは
おったてヘアがサラサーテ
顔など知らぬおまわりが
棒きれ握って盾たてて
ジュラルミン
ジューラルミン

フランスの
ムーランルージュの
ロトレック
おまえのとーちゃん禿頭
おまえのかーちゃんでえべえそ
おいらも描くさねえちゃんと
オールナイトで塗ったくる
ペインティング
ペイーンティング

シャーリダン
シャーリダン
シャーリダン


Entry16
ホース
春一番

例えば ホースのようなもの
あの日 帰られぬ人になってしまったあの人が 
暗い 暗い 土の世界に落とされてしまっても
私が 泣かずに見送れたのは
私の隣で 母に抱かれている みどり児もまた
その 暗い世界から 産み落とされた存在だから。

蛇口をひねれば ホースから水が出てくる
それが 草木に希望を与えるように
確かに 帰られぬあの人
でも
また会える
今度は私がお姉ちゃん
‘希望’という名のアナタ


Entry17
music
Oka-Taka

じかんってバカだね 合ってないぜんぜん。
いちねんずっと同じ間隔なんて誰が最初に決めたのさ?
ありえない。そんなの。
ゆらぎってあるでしょ ずれって生まれてくるでしょ
無理やり 1定にしてる 時間。

あやまれよ!じかん うごくのは次の振れから
じかん 1定じゃなく 揺らいでるの 分からない?

時ってそんなかんたんなもんじゃない!
標準じかん 意味ふるすぎ!

お金みたいに単なるルール 世界ひょうじゅんな1つの道具。

じかんはいつも いつも 揺らいでいる ふあんていで 
場所や 温度や いろんな変化でたえず たえず 繊細にずれて
遅くなったり速くなったり 止まったり 動き出したり
してんの!!!

道具

わたしはわたしのじかん 
道具はそれとしてきちんと使いこなすよ お金とかと同じだから守るよルール

じかん わたしの針と振れはたくさんの ずれ からできている
いろんなずれ 揺らいだじかん 止まってた時 その時計で動かない
 だからそこからは 新しい時計でうごいてる

なのに 標準じかん ずっとむりやり同じ間隔 ありえないでしょそんなの
ただ ゆらぎまで計算して標準つくれなかった 科学のその時代の力不足でしょ?
この今の時間って たぶん 時をつくる1番安易な科学

時ってもっと複雑な流れしてるよ 

music

軌道だけじゃなく
ひびき
の波もじかんだけど?

音がうまれて消えるでしょ?じかんでしょ それ。

全世界とけいのじかん あってるけど まちがってるよたぶん

役にたってるけど それ じかん標準のしくみ 
ひびきの計算入れてないの

地球も響いていて消えるよ多分 その分考えて消えていく時間として計算に入れて
割り出さないと・・・

 じかん関係者専門家さん達への1秒だけど消えていく時間の詩


Entry18
COLD SEA
イザヨイ=ジン

冷たい暗い海に堕とされた
まわりの水はぬくもりを奪っていく
息ができなくて苦しい

道ゆく人は解っているのに
知らないふりをして去っていく
関わるのが恐いから…
愚かだから…

本当に意地悪だよ
いっその事なら殺して欲しかった
それを解っているくせに
口もとに微笑をうかべるだけ

あんたが憎いよ
身体がどうなろうと
心だけは永遠に海の中


Entry19
あらぬもの
小原小也

 余計なお世話と思われまいが、
 私には御前の足跡だけが見えて、本地が見えない。
 幽かに御前の汚れた息遣いが、
 私にとどいて、私を不快にさせて居る。
 姿なら消すことも出来たか知れないが、
 御前は此の不快感を、そして御前の穢れを残してしまった。
 他にも何か在っただろうか。

 昔話の裏山に
 捨てられて居るのが御前の前世ならば、
 吃度、ふたたび御前は其処に入るに違いない。
 春の宵闇に
 月の薄笑いの響きを聴きながら、
 哀れな山歩きに負われて−−−。
 そして御前は己の業を呪うだろう。
 煩わす人の背にあって、
 其の姿無き存在を。

                 平成十五年二月二十三日


Entry20
最後の言葉
佐藤弘恵

 最初は嬉しかった。まぶしかった。君のその笑顔。
でも、知ってしまったんだ。君は誰にでも、その笑顔を見せるってこと。
その笑顔は社交辞令? 僕は大勢の中のひとりなんだね。
もう君を見ても、ときめかないよ。
「前歯に、海苔がついてる。」
今度会ったら、そう言ってやる。
そうしたら、君はすぐに手鏡を覗きこむのかな。
 さようなら。
もう、二度と会わない。


Entry21
ランプ
石川尚子

魔法のランプ
こすってこすってこすったら
願いを叶えてくれるかい?

大きな大きな大きな
湖がほしいんだ
この僕がすっかり隠れるくらいの

君がほしいものは何だったろう?
ああそうだ
生意気で口が悪くてでも心優しい子猫だったね

僕が叶えてあげよう
それくらいなんでもない
本当に何でもないことなんだ


Entry22
溶けろ!チョップスティック
国立TV

チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ

チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ

あはん。

たべられるものと たべられないのが
たべられるものと たべられないのが
今の世の中このふたつしかありません
ないのですよ

たべられるものと たべられないのが
たべられるものと たべられないのが
全部チヨップスティック・サロンでわけられます
決めています

でも冷蔵庫内はひえひえだから
なんてご安心!してると
ダメになるから気をつけないと
水がポタポタ

チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ

チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ
チヨップスティックラララ

あはん。

たべられるものと たべられないのが
たべられるものと たべられないのが
今の世の中このふたつしかありません
ないのですよ

たべられるものと たべられないのが
たべられるものと たべられないのが
全部チヨップスティック・サロンでわけられます
決めています

でも安全第一ギリギリ期限に
追われて腐るとたいへん!
トリップしてから眠くなってきて
もやしフニャフニャ

ひきよせねぶりまよいわたり
ひきよせねぶりまよいわたり
ひきよせねぶりまよいわたり
ひきよせねぶりまよいわたり

ばしゅわん!