第15回タイマンバトル、開票開始――








感想一覧

氷月そら

うまそうな気もちが自然にしたから。

o-kazuさんのほうは古酒という感じ。
年月たって味の萎れてまったりしたビール樽からそそぎ、
燗にして陶器のジョッキでいただき温まる、ってな。
そらさんのほうはシュワシュワ新鮮な感じ。
産まれたばっかの活きのいいドラフトビールを、
よく冷えたグラスのジョッキでかーっと一気、って。

※作者希望により削除

 O−KAZUさんの「鉄人ビール」に一票入れます。
 二行目の「あんた 砂漠で たおれてた」、以降に続く文章が、リズムを踏んでいて調子のいいところが気に入りました。4拍子でテンポをとりながら読むと、とっても軽快で、気持ちがいいです。
 自分も何かでつまずきそうになったとき、踊る鉄人亭で鉄人ビールを飲んでみたいです。

※作者希望により削除

 悩んでる、病んでる、ユンケル、ユンソナ、ヨーデル、ヨーロレイヒィ〜♪
 一読甲乙つけがたく、感覚的にスパッと決められない一長一短・一兆異端のいくじなし。
 「カーテンコール」はまさに実感なのだろう。演奏会が終わって、染み渡るこの感覚はなんだろう、ああ、ビールの金色の泡と同じじゃあないか! というわけだ。スポットライト、拍手、これだけの材料がありながら、ぢゃあ読者にその感動が100%伝わるかったら、そうではない。その感動がどうだったか、を作家自身が「解説」しちまったところで「ああ、そうかね」なんである。解説してしまったところで、詩人の感じたものと同じ舞台にまで、読者を引っこ抜けるか、というのが勝負どころ。
 ……と、演奏後のカタルシス=ビールの一口目、というのは本当だろうか。御題にあわせて、似通ったものを持ってきてはいないだろうか。この辺り、ちょっと無理をしちゃあいないだろうかね、というのも正直な感想でありんす。
 対する「鉄人ビール」。ああー、いいセンスだ。だがセンスだけで書いている。文章にリズムをつけたり、<死に損なって ふてくされ>なんて、実にキャラクターが出ていて、いい。でも、<バッグにすがって ふるえてた>「倒れつつ、ふるえる」だとか、<枯れた思い出 ゆりおこす>旅立ちの前の初心を思い出すということだろうか。でもそれにしても、「思い出」という語彙選択は、あまりにも広い。<静かに青く 燃え立つベース>も同様。ベース、が何を指しているか。大地かもしれんし、楽器かもしれんし、ディテールだとか語彙選択というのを考えるとすれば、おそらくこういうところにある。

 どっちがいいかなぁ。
 投票公開時には↑のところに投票先が書かれてしまうのだろうが、今現在も決めあぐねている。あぐねスチャン。セバスチャン、うーん。
 よし、こよりを二本、一方に色をつけて、色のついたほうがそら、ついてないほうがKAZU、と。むん! あ、KAZUだ。KAZUに一票。(M)


氷月そら


お題が「ビール」なのでスカッとした感じが欲しかった。そう言うことを考えると「カーテンコール」の方が素直に呑みたいって感じでいいのではないでしょうか。あぁ、そらさんのコンサート見て美味しいビールを呑みたかったな〜 すみません、いつも行けませんで。

※作者希望により削除

ハードボイルドな雰囲気といい、
七五調のリズムといい、
ドツボにはまりました。参りました。
鉄人ビール。ネーミングからして旨そうです。
一度、飲んでみたいものです。
仕事でグッタリ来てる時に。

氷月そら

氷月そらさんの作品は、最初に凄く繊細な表現で『入り込んだ』感じが凄く出ていて、その後でビールへの欲望が徐々に高まっていって最後に『渇望』になる。という一連の流れが凄く好きでした。

O-KAZUさんの方はいかにも『詩!』という感じで、普段詩を見ない私は表現の流れに圧倒されてしまいました。凄いEゥゥ%‚タ。

で、投票は上記のようにより身を傾け易かった氷月さんにさせて頂きます。

以上、乱文、失礼致しました。

※作者希望により削除

面白いからおまえに投票。

氷月そら

必殺シリーズのオープニングのナレーションとかもそうだけど、
(もちろん、短歌、俳句から交通標語までなんでもかんでも)
日本語と言うのは、どうして、3、5、7の音数でくくると、
まとまると言うか、調子が出ると言うか、妙に納まりが良く
なるんだろう? 
けど、調子が出たり、納まりが良くなったりするかわりに、
一緒に、妙な色というか、雰囲気と言うか、そういうものが、
きっと、まとわりついてくる。
その、それを、なんか、拒否したいってのが、俺にはあって、
だから、O-KAZUさんの作品がダメなんだってわけじゃなく、
単に、もう、俺の中の「審査基準」で「落としちゃおう」と言う
判断が出てくるから、氷月そらさんの勝ちです。
氷月そらさんの作品は、中盤以降、散漫になっていくけど、
書き出しからの数行が、見事だなあと思いました。最初のあの
数行を気入れて、丁寧に仕上げたら、あとは、まあ、取り繕って
やっててもいいかなあ、と。そんな感じの作品でした。
(アナトー)

※作者希望により削除

「カーテンコール」は、演奏の後の歓声と興奮がまるでビールのようだという設定であるが、その対比が少し説明過多であり、想像力の刺激という点で残念な気がした。その反面「鉄人ビール」は想像力という点では魅力的だ。疲れた旅人への甘い誘いとリズムに乗った言葉が私の好奇心をくすぐってくれる。
もちろん想像力を掻き立てられるかどうかで判定するのはどうかとも思うが、私はこういった作品の方が今は好きだというちょっといい加減だが単純な理由で一票を投じます。

氷月そら

どちらの作品もちょっと物足りない感じがした。
カズさんのは何を表現しようとしているのかが、
ちょっとわかりにくかったなぁ。
反対に氷月さんのははっきりしていて、
芯はしっかりしていた感じ。
ただ、ちょっと説明的な感じがして詩情が薄い気もするのだが。

まぁ、そんなわけで氷月さんの作品を推します。

氷月そら

ビールとオーケストラを、すごく自然に結び付けていて、うまいなあと思いました。O-KAZUさんの作品は、踊る鉄人亭という言葉の響きが魅力的だったけど、氷月さんの作品は、思わずうなってしまいそうなくらい完全だったので、こちらで。 まさに「ブラボー」です。

氷月そら

 ビールをネタに振られて、あんまりビールを持ち上げてはいけない気がする。
 それほどまでに、ビールは馴染みのあるものなので。
 というわけで、ビール的に馴染みのある描かれ方をしている方を。

 これは多分、ビール場数の違いではないかなー、とは思うんですけど。

 大学の頃に友人の部屋で夜通し過ごす時には、ビールだったっけ。
 器を出すのも面倒な時はラッパ飲み。
 大瓶二本づつぐらいで。
 店に行って飲むほど金に余裕はなかったから。
 で、貯まった空き瓶を、雪の中酒屋へ持って行ったりしたもんです。

※作者希望により削除

 読み手に伝えるもの、として考えると、こちらに軍配が上がるだろう。リズムにのってコミカルな感じなのもいい。第2連が特によかった。

 氷月そらさんの作品は、やや個人的すぎる感じがした。ステージで音楽をやった事があっても、ビールを飲んだ事のないガキには共感しづらい作品だった。

 ビールをちゃんと飲んだ事があれば、また評価も違ってくるのかも知れないけれど。

※作者希望により削除

そらさんの作品は、演奏を終えた充実感が伝わってくる。けれど、その分、ビールを飲みたいという気持ちは弱いように思えた。個々の表現も「魅惑の」とか「世界一」とか、捻りが足りない。打ち上げのビールと普段のビールはどう違うのか、を伝えて欲しかった。この作者、一時期に比べて、ずいぶんと力量が落ちているのではないだろうか。

KAZUさんのは、若干、リズムに振り回されてしまっている感は否めない。とはいえ、「鉄人ビール」などの言葉から作者が伺えて、惹きつけられるものがあった。安直と思える表現も混じっていたが、無駄な言葉が省かれ、引き締まった表現になっているように思う。

どっちも冗長なのが気になるところ。

氷月そら

氷月さんの、空気がよかった。
でも、ビールというタイトルからはちょっとどちらも遠かった気がする。

※作者希望により削除

お題がビールで、しかも詩とは…。
難しいテーマでしたねー。ジャンバラヤほどじゃないけどさ。(笑)

氷月さんの作品が実体験から書かれたように見えるのに対して、
KAZUさんの作品は空想の世界?のものでしょうか。
ビールってすごく人間臭い、現実的なイメージを持っていたので、
空想の世界のビールって何だかとても新鮮でした。
それから、KAZUさんのはリズムが良い。読んでいて心地良かったです。

何にしても、タイマンは参加する事に意義があるもの。
お二人とも、ありがとうございました。

氷月そら

そらさんの作品のほうが、ビールを飲みたくさせてくれましたので、一票投じます。カーテンコールが長いと感じていたのは、観客側だけじゃなかったのですね。そこいら辺りにも実感こもってて、うれしくなりました。

※作者希望により削除

共感、という点では、そらさんの作品。何となくいい気分にさせてもらいました。
が、詩としては、KAZUさんの作品が好み。でもそれは私が、私にとって未知な「砂漠」というものに元来とてつもなく魅力を感じているから、という気もします。そして、好きな題材を扱っているからこそ、一層厳しく重箱の隅を突きたくなる、ということもあり。

大分悩みましたが、言葉とリズムの嗜好も手伝って、票はこちらに。
お二人とも、お疲れさまでした。

氷月そら

ビールの存在がきらきら光のように胸にしみわたる。

氷月そら

"空気がふわっとゆるむ"
"からだの中にすうっとしみこんで おなかの下のほうを熱くする"
"のどがくるっと鳴る"…etc
自分の中にあった"書きたいもの"と、そらさんの詩がすごく似ていたのでおどろきでした。
音楽。フレーズ。五感。コロイド空間。
タイマン最高。挑戦して良かったです。たとえ、S-KAZUになろうとも!!  (まだ無印 KAZU))

※作者希望により削除

ビールといったら飲むことしか考えてませんでした(私がただの酒好きだからか?)。
飲む側のことではなくビールをつくる側の作品だったこと、「そうきたか!」とおどろきました。
リズムも心地よいですね。

さてどちらが勝つのか……名前かわりたくないよ。

氷月そら。

氷月そら

どちらも正直あまり好きなタイプの詩ではないけれど、
あえて選ぶなら、そらさんの方かな、と。
テーマに問題あり、か(笑)。
とにかく最近、タイマン多すぎ。



投票結果!!




QBOOKSトップ  バトル会場 > 第15回結果