感想:
空人さん。
蛍光灯の交換を通して、無常感に浸る一人の男を感じました。目を瞑ったところが想像でき、なんというか…ちょっと刹那の美しさを感じる佳作です。100/70点。
やや、語彙が適切ではないかな? と思ってしまった。
SPASH。
わずかに一人よがりな詩ではなかろうか。
髭から通して伝わってくるものが弱いかな〜 もっと直に気持ちや心情をいってもいかった。
しかし、リズムのよい短文はくどさを感じさせないぞ。語感ならばこっちが上か。ただ、芸が細い。100/50点。
空人さんの勝ち〜
感想:
空人さんの「しろくまぶしく」に1票。
読み終わると、僅かな痛みが小さく疼くような感じがしました。
後半の「ああ、」から続く3行の言葉の選び方やテンポが個人的に好きです。
最後の「しろくまぶしく」の繰り返しは 感情を募らせる良い効果が出ていたと思います。
感想:
まず、平仮名と漢字の使い分けがうまい!と思います。
「しろく」を「白く」にしてしまったら、一気にこの詩から浮いてしまいますよ
ね。
こんなふうに、蛍光灯を変えるように、自分も変われたらいいのになぁ。
そう思いました。
>かたわらに転がった 黒ずんだ過去までも
>
>しろくまぶしく
ここが好きです。
まぁ、全部、全体の雰囲気とかも、好きですけど、ここが特に。
詩って最後は結局好みになってしまうなぁ〜と、今回も第9回の投票のときも思いました。
感想:
光の明暗と心のそれとが混ざり合って、
詩としてとてもまとまっていた気がします。
感想:
大学の時、間借りしていた部屋では、二〇ワット蛍光灯二本の生活でした。
それを交換したのはいつだったか――。
特に記憶がないので、案外交換していなかったのかも知れません。
誰が使っていたのやら、誰が使っているのやら。
なんて事を考えさせてくれたので、空人さんに決めました。
SPASHさんの作品は、今ひとつよその世界でした。
テーマは普遍的ですが、それ故に表現するシチュエーションを肩たたきに求め
るのは、安易な気がします。
うどん喰ってるのを横で見て、でもいいですし、財布から金を抜こうとしたら
昔の免許証の写真が、でもいいわけで。
感想:
SPASHさんの「肩もみにて」は少し切なくなるような感じを受けました。
仕事に/疲れた/六ミリほどの/固い/髭
というところ、好きな感じです。
でも最後の連で「ん?」と思い、読みが止まってしまいました。
空人さんの「しろくまぶしく」は
学生さんの六畳一間とか男一人暮らしが思い浮かびました。
背景に漂ううっすらとした孤独感とか白々しいまぶしさとか
一度は似たような経験をしたであろう事を思い出して……
で、最後の「かたわらに転がった 黒ずんだ過去までも」で
ちょっと「どきっ」とか「ちくっ」とか感じてほほうと思いました。
結果、空人さんに一票。
感想:
何気ない日常生活の中で、あっという間に流れて行く時間を、空人さんの詩のように、過ごせたら、素敵だなと、思いました。
感想:
今回の2作品はどちらも空気が似ていますね。
日常の何気ない1コマで気持ちが揺れた瞬間を描いたところなどが特に。
なかなか甲乙付け難かったです。
SPASHさんの作品は細かく改行がなされていますが
これは肩を揉むリズムと同期しているのでしょうか。
それを意図した表現であるなら、大変に面白いと思います。
また、父親の肩を揉んでいるのは娘さんでしょうか。
髭に触るという行為は女性が男性の未知に触れる行為だと思いましたので。
空人さんの作品はフォークソングにも繋がる
ちくりと刺すような寂しさが滲んでいて良いと思います。
繰り返しの表現を多用する事で言葉に強さが出ていますし、
良いリズムも生まれていると感じました。
ただ、文末に句読点の「。」が無いのは
表現上の意図かと思いますが少々違和感を覚えました。
自分の推薦作品は
作品の雰囲気が自分の好みに合っているという理由で
今回は空人さんに決定させて頂きました。
お二人ともお疲れ様でした。
感想:
最初、空人サンのを読んだときに、おお、と思い
これはSPASHサンのを読むまでもなく決まったか、とおもったが
SPASHサンも、読めば読むほど味が出るようなスルメイカポエムで。
結局第一印象で空人サンに。