第35回タイマンバトル、開票開始! ○推薦作:This will be good for you. ―これは君のため― ひとつひとつの表現が非常に美しく、完成された詩を読んでいるよう で、やられた、といった気がします。 「偽」という一文字をこんな風に解釈できるのか、という感慨に耽りながら、気持ちよく読ませていただきました。 今まで読んだ1000字の中で一番うまかったんじゃないでしょうか。 ▽投票者:このバトルへの参加作者 ○推薦作:This will be good for you. ―これは君のため― 3737☆★さんの『This will be good for you. ―これは君のため―』 へ投票します。 理由は単純です。SuzzannaOwlampさん『水女房』の、オチが分からなかった。 無知で申し訳ないのですが……「三○八九九七」と「うみみず」ってなんですか? オチが分からないので『水女房』という題名の意味も分からない。 あと細かい所では、番頭さんが定吉に「なに」を持たせたのだろうかとか、番頭が姐さんに会いたがらない理由とか、ともかく導入と番頭と定吉のやり取りが長すぎる。いっそ定吉が姐さんの所へ出向いて詰問にシドロモドロしてしまう方が面白いと思う。1000字でそれは難しいと思うなら、題材選びから間違えているのかもしれない。 もっともっと細かい所では「手鏡みたいなもの」ってなんですか? ひょっとして缶詰ですか? 手鏡以上に江戸時代ではなさそうですか。 しかし、3737☆★さんの『This will be good for you. ―これは君のため―』が面白かったのか、となると首を傾げてしまう。 「偽」を「人の為」と読むのは(素直に)興味深い、と思った。 ただ、全てが「偽」だと思いながら「眺めている」だけ、というモチーフは、目新しさがない。無力感にしても、字面を綺麗に飾って嘆くだけ、というパターンもありきたりです。もう少し工夫というか、作者なりの「見せ方」をしてほしかった。 と、いうことで、訳が分からなかった『水女房』は選びようがなく。 「偽」を「人の為」と読んだ3737☆★さんの1歩リード、です。 (千早丸) ▽投票者:純粋読者 ○推薦作:This will be good for you. ―これは君のため― おもしろいとかおもしろくない以前の問題として、3737☆★さんのほうが、かろうじて何かをしようとしているのがわかりました。 おふたかたとも、無駄に複雑に考えすぎなんじゃないかと思います。 ▽投票者:純粋読者 ○推薦作:無し(引き分け) う〜ん、どちらか片方に軍配を上げる決め手に欠ける……。 面白いような、面白くないような。 心に響くような、上滑りするような。 わかる人にはわかるのかもしれませんが。 どちらも読み手を選ぶ作品のような気がします。 ▽投票者:その他のQBOOKS参加作者 ○推薦作:水女房 SuzzannaOwlamp 落語ときましたか!? 落語は面白いんですよね…。私が好きなのは、「つー」「るー」ってのとか、「薬缶の由来」を聞かれて困った挙句、物知り爺さんが「矢がくぁんとあたったからよ」とか。 漱石や、龍之介も「落語的要素」を大事にしていて、「ラストに酔っ払って水がめに落っこちて死んじまった」、とか、「鼻がもとに戻って一安心」とか。いいですよね…(遠い目) ▽投票者:このバトルへの参加作者 ○推薦作:水女房 SuzzannaOwlamp 今回はまったく甲乙がつけがたい対決となりました。技術的にも内容的にもかつて無いほどの接戦が予想されます。 というわけで、文章の体裁がいくらか整っているSuzzannaOwlampさんに一票を投じます。 ▽投票者:その他のQBOOKS参加作者 ○推薦作:水女房 SuzzannaOwlamp どちらに投票するか、かなり悩んだ。 それは、あまりポジティブな理由ではなく 正直、どちらもおもしろくなかったから。 その中でもSuzzannaOwlampの作品は、 読者を意識しているぶん、小説として上だと感じた。 3737さんの作品は日記を読まされているようで、 作者に個人的な興味でもない限りしんどい。 ▽投票者:その他のQBOOKS参加作者 ○推薦作:This will be good for you. ―これは君のため― クリップみたいな車という表現が良いなぁ、と思いました。 偽を人と為に分けるのは、儚いを人と夢に分けるぐら有り触れているので、そこらにも一発ツッコミを入れてから使って欲しかったですが。 『水女房』は――枕で「さして面白い噺でもない」とか言ってはいかんです。これははっきりとダメです。 それから、小僧だか丁稚だかの定吉が旦那の妻らしき女を「義姉さん」と呼ぶのは珍妙とか、オチの前の数字が分からんとか、会話が流れてないとか、会話がかみ合ってないとか、なんか言葉遣いがおかしいとか――書き慣れている筈のSuzzannaOwlampさんの話にしては、とても出来が悪い。調子が悪かったのかなぁ。 或いは、自分の読み力が何かの拍子にどかんと落ちた、とか? うーむ。 ▽投票者:その他のQBOOKS参加作者 ○推薦作:水女房 SuzzannaOwlamp どちらも小説としては、どうだろう。 それでも、何とかしようとしている「水女房」に、その努力を認めて一票。 しかし、両作品、残念ながらよく分かりませんでした。 いってみれば、読者不在な感じ。 もうちょっと「物語」をつくってほしかったなあ。 でも、タイマンに挑んだ根性は立派です。 これからもガンバってね(爺) ▽投票者:その他の作者 |