マニエリストQ
正直どっちも今ひとつ面白くない。 なんか最初に死体を転がすとか、悲劇的に描くとか、そういうステロタイプに流れるのがどうも。 そもそも、詩は主観になり易いし、そう取られ易いのだから、自分が戦争にどう接して、どう感じ ているかを突き詰めて描くべき。「だけども、問題は、今日の雨、傘がない」辺りが、今の日本人が 戦争詩を描く時のベストなスタンスではなかろーか。小説なら、キャラクタを作れるからどうにでも なるけど。
黒ちゃん
うーん、若さだ。誰かみたいに臍が曲がってない。おれか?
Qさんの作品は淡々としていてそれが戦争の物悲しさとかを 表しているのだと思いますが少し他人の問題視しすぎていて文章も 綺麗すぎた感じがしました。 黒ちゃんさんの作品は身近に感じました。「力がほしい」 間違った方向に行ってしまった人。共感するものを感じたり、 人の弱い部分を感じ取れました。なので黒ちゃんさんに1票なのです。
Qさんの今回の仕事はあまりにも雑。一方黒ちゃんさんは直線的、八方破 れながらも仕事は丁寧。 姿勢の問題として圧倒的優勢により黒ちゃんの勝ち。 大勢もそうであってくれるといいのだが。
"戦争"を、いわゆる普通の戦場に限定していなかったからこ ちらの方がいいなと思いました。うちの中では、In the would, Everybody is something of a fighter. だからです。
すうっと入り込むように感じられた詩で、素直に感動しました。 黒ちゃんさんのは表現が今一歩という感じだったので。
「ぼくらのとぶわけ」は戦争というより寧ろ猟奇殺人の色が濃く、テーマを感じ ることができなかった。 「発端」も戦争というよりテロリズムを語り、9/11が引き起こしたイラク戦争と いう「常識」がなくてはテーマが成立しないのだが、少なくとも「解った」とい う点でこちらを選択した。
決定基準は、一番単純なところでテーマの「戦争」と言うものとマニエリスト Qさんの作品が上手く結びつかなかったため。 なんとなくそれらしくは聞こえるのですが、狂気とか罪でも当てはまりそうだっ たので。 反対に黒ちゃんさんのは、テロリストの一文さえなければ更に良かったのです が。全体的に戦争がもたらす個々の言い知れぬ感情が伝わってきた気がします。 ふと「俺の赤ちゃんはどこへ行ったんだ!」とカメラに向けて叫び訴えている イラク人男性のニュースでの一場面を思い出しました。
もう結構書いちゃったんですけれど。。とりあえず以下。 構成、律動、語と語の結合という諸要素が絡んで、 「どうしようもなく連れてかれてしまう」ほうという点から判断。 結果としてイメージの中で、行動が勝つよりも内的な思いが勝り、 更にその先をさらっと書いているように感じたQさんへ投票。
中学生の時とか、色々思い出しました…うう”
シンプルな作品は好みが別れるので、バトルの場合、たいへん危険だが、 今回は、黒ちゃんの「発端」がちょっと説明文っぽいくらいになってしまったので、 やっぱりこのシンプルさが懐かしく思えてしまった。
どちらとも言えない。「戦争」がテーマだけに感じ方も複雑です。 Qさんの作品は音を生かして軽く語る所を深く感じさせる。 これはこのテーマとしてはいい効果になっていると思う。 黒さんの作品は初めの句と後の句で時間が大きく変っている。 これは人の生き方を上手く表現していて良いと思います。 難しい! さあどちらにしましょうか。と悩んだあげくこれに決めます。 単純に、題名と内容が繋がっていて分かりやすかったから。としときます。 失礼かな? ごめんなさい。本当に難しいんです。
えーと、本音、どっちも読後に微妙にしこりが残り、選びにくかったです。 理由を書いたモノと、理由を書かなかったモノ。 とりあえず分かりやすかった方を選びました。
双方の作品が両極端にある感じでした。投票が難しく感じられたため、減点方 式で決めさせていただきました。 最終的な決定打となったのは、うまみが残っているかどうか。たとえば感情的 なものであったり、主張であったり、そんな、詩を構成する柱となるもの。なに かそんな、うったえかけてくるもの。 また、本人の意図がどうであるかはわかりませんが、“ぼくらのとぶわけ”は戦 争をテーマに冗談っぽいものができあがってしまったことも不満。戦争などナン センス、という観点、そんな見方もできなくはないですが……
どちらの作品に投票するかは、一度読んですぐに決まりました。 黒ちゃんのさんの詩は、伝えたいことが整理しきれてない印象。 気持ちとしては理解できるのですが、語り過ぎのような気がしました。 Qさんの作品は、少ない文字数で読者の想像を煽りつつ、 簡潔にまとまっていたと思います。 「このひとは、わかっているな」と唸らせる内面的な力強さを感じました。
今回のバトル、黒ちゃん次第だなと思ってましたが、ちょっと物足りなかったと 思います。完成度はともかくとして、もう少し黒ちゃんらしさが欲しかったです 。どちらかというとQのが面白かったので、Qに1票。
正直言うとどちらも好みでは有りませんでした。特に推薦作者の作品は力があるものが多く、期待をしていたので残念でした。推薦作者では無い方のがより好みでは無かったので、こういう結果になりました。 感想ですが、まず黒ちゃんさんの方は、正直な感想を言ってしまうと、陳腐だな、と思いました。なんていうか、とにかく普通。教科書に載せるならこれくらいのバランスが良いのかもしれないですけれど。でもともかく難しいテーマで実力者に挑んだ勇気は凄いな、と思います。拍手。次にQさんの方。こちらも御免なさい、普通だな、って思ってしまいました。でも普通だけれども、黒ちゃんさんの作品よりはずっと凝っていると思えました。
じつにストレートな表現で突き抜けている。ただ、直球なだけにインパクトはあるが、2球目からは易々と打たれてしまう。対してQさんの作品は飽きない。ただ、飽きないとは言っても何度も読み返すかと言われれば、そうでもない。そう考えると今回は、感覚的に読んで面白かった黒ちゃんの作品に投票します。
マニエリストQさんの「ぼくらのとぶわけ」がすでに起こってしまった後のこと を ”とぶ”という言葉ひとつをさまざまな点から書いていて、とても上手いなと思いま した。 気持ち悪くならない程度に不気味で怖い感じ。 黒ちゃんさんの「発端」は起こる前の気持ちをきっかけから書いていってますが、 誰しもこちら側になりえる瞬間・感情を良く表現できていると思います。 短いながらもスッキリと纏まっており、わかりやすかったです。
「戦争」というテーマを意識して読んだ時、しみじみと、重いなあと思わされまし た。 「詩」として、より心を動かされたこちらの作品に一票入れさせていただきます。
Qさんに投票します。 文の構成=フェイドアウトしてく感じが、雰囲気盛り上げてます。 うーん、もっと深読みできればいいんですが…。たいした感想書けなくて申し訳ないです。 自分の好みにあった方に投票です。
なんていうか、凄くかなしい、泣きそうなお話でした。
1.最初読んだ時、四連目辺りまで「ごらん」を「ごろん」と読み間違えてしまっ た。(……なんて不気味な詩だと、黒いぞと) 2.列挙しながらリズムを出していく際、自分だったら最後の「それ」、「あれ」は 付けないだろうなと小生意気に考えた。 3.やばい。24:00まで、あと三分。……とにかくQさんに決定!!
自分が生きている間に、こんなにたくさんの戦争が起こるなんて 正直思ってもみなかった。ああ、なにもできないんだな。 それしか思うことができなかった。 そういう目に見えない大きな流れのようなものの中で ぼんやりとたたずむしか出来なかった自分に この詩は、合いました。 黒ちゃんさんの詩は、近未来ものの小説の日記部分か もしくは、独白を読んでいる気になってしまった。 申し訳ないのですが、心に響いてこなかったです。 読みの浅い私が悪いのでしょう。すみません。
Qさんに1票!……ということにしときます。 正直なところ、どちらもいまひとつなのだが、 投票しないのもなんだかなぁというカンジなので。
ひらがなだけという作品が、読者に色んな想像をさせるのが、面白い。 黒ちゃんさんの作品は、ストレート過ぎるという事と、詩として読んだ場合に、 何か物語的過ぎて、確かにパンチは効いているのだが、どうも最近の世情の イメージが強く感じられるからだろうが、もう少しイメージだけの世界という ものの方が、詩としては適当かなと思った。
両方つまらん。出直してこい。と言いたいところ。 しかしそれではタイマンの意義が成り立たないので一票を投じる。 テーマが悪かったんじゃないのかな? 書ける範囲のテーマにしたらいいのに……とか思った雨の日。