第12回パラ1000字小説バトル結果

おめでとうございます!

今回のチャンピオン作品は、
ながしろばんりさんの『身体は酒場でホールのバイト。』に決定しました。

エントリ作品作者得票
03身体は酒場でホールのバイト。ながしろばんり3
01「自己紹介文 甘之弱溶子」ようこさん。1
02新幹線上のマリア1
05きすいいき千希1


感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。
「私の投票がない!」「内容が違うような」……
掲載もれ、ミス等ございましたらご連絡いただけますようお願いいたします。



推薦作品と感想

■酒場でホールのバイト。  ながしろばんりさん
 
感想:マネキンの独り言というのがまず面白くて、読み進めていくうちにMAOさんが日ごろ感想などで言っている言葉が断片的に出てきて、ああ、そんなにみんな救いようのない風に見えているのかなぁ、とか勝手に反省してみたり、とにかく考え方から映像から色々想像の脹らむ仕掛け?があって、すごいバランスだなー、と思いました。すごく面白かった。葱
票者:このバトルへの参加作者


感想:今回はお題を採用していただきましてありがとうございます。

01 「自己紹介文 甘之弱溶子」 ようこさん。さん

何を書いてもテーマに結びつけられるというのは年の功(あわわ)培われた才能なのでしょう。なにしろ給食は脱脂粉乳ですし。語りには余人の追随を許さない疾走感があると思うのですが、今回の話は別に「汽水域」でなくても書けるのではないでしょうか。ちなみに先回の「筋書き通りだな」では、ちっとも筋書き通りでないのにそう言い切る校長の姿に管理職の突っ張りを感じて、個人的に好みでした。

02 新幹線上のマリア 葱さん

男女の語りにおける「感情」共鳴の具合に汽水を感じさせるようなさせないような。会話の荒みっぷりが葱さんらしいです。
喫煙する電車内、ということで、禁煙の浸透した現代ほぼ唯一その設定が可能な「新幹線」を選ばれたようですが、たとえ乗車率200%でも妊婦は禁煙車両で何とか席を譲ってもらっているようで、喫煙車両に立っているのを見ない気がします。真面目な話。もし立っているとすれば、きっと喧嘩を売っているのでしょう。

03 身体は酒場でホールのバイト。 ながしろばんりさん

海水と淡水の交じり合う汽水域には豊かな生命が生まれます。それを身近な魚の名前ですっきりわかりやすく書いているので、今期一番惹かれた作品だったのですが、「物語も大嫌い」らしいのでどうしようかな。
バイトから帰って来た体は、首がそこにないのを見つけて、泣きながら消えてしまうのでしょう。そんな民話があったような。あれは幽霊だったかな。お題をきちんと使いつつ、ながしろさんらしいすっとぼけた語りが決して崩れないのがすばらしい。一票。

04 ゆりかご とむOK

おまけの解説:作中で颯太の母がしているのは、桃の「摘蕾」です。花芽を7割以上落とすことで、残った蕾はやがて大きな実をつけます。こういう間引きは園芸では当たり前なのでしょうけれど、視点を変えると生命の素を散らす母の指、そして去勢不安。生と死が交錯する、性の秘儀とでも申せましょうか。

05 きすいいき 千希さん

風景と心象とをきれいに組み合わせていて、こういう真面目な作品に光が当たることが大事なんじゃないかと思います。作中の「彼」は汽水に棲んでいるのでしょう。人物像と汽水のイメージをもっと練ってあげると、「いろいろあって、やっと会える」と冒頭に打ち出した作品テーマに深みが増して、一つ一つの表現がもっと生きてくるように思えます。

第13回はお休みします。ごめんなさい。とむOK
票者:このバトルへの参加作者


感想:拝啓ながしろばんりさまわたしはあなたの身体は酒場でホールのバイト。を読んで感動しました。今まで読んだパラ1000字で先月のとむOKさんの石つぶての話がとても好きでしたが今月ながしろさんの身体は酒場でホールのバイトをよんだらああこの人はすごいと今月も大変に感動しました。ながしろさんのがなかったら葱さんのが今度の葱さんが今までの葱さんを脱ぎ捨ててひらきなおった葱さん振りに「あっ」と思ったので葱さんに投票したのに。感想文がいつも下手ですいません。ああ、1000字も下手で威張れたものではないのですが。まだ子供だからしょうがないな。と思っていただければ思う壺です。でわまた来月。ごきげんよう。
票者:このバトルへの参加作者


■「自己紹介文 甘之弱溶子」  ようこさん。さん
 
感想:いますよねえ、みなさんもおもいあたるのでは?
票者:純粋読者


■新幹線上のマリア  葱さん
 
感想:すごく面白かった。
妊婦さんのちょっとおかしい噛み付き方がやけにリアル。
これだけで3000字とか読んでみたいです。
タイトルもいいですね。
票者:このバトルへの参加作者


■きすいいき  千希さん
 
感想: 汽水域つのはジキルとハイド、つまい相対する二面性なのではなくてむしろ真水から塩水に流れ込む、その「中間点」なのだと思うのです。だとするととむさんか千希さん。
 とむさんの作品はなんともいえない雰囲気がうまみだが、いかんせん、正直なんだかわからなかった。そのあたりの消化不良を考えますと、消去法で千希さんとなる。消去法で申し訳ない。(M)
票者:このバトルへの参加作者