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1000字小説バトル

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1000字小説バトルstage3
第99回バトル結果

ざんねん!

今回のバトルは、サヌキマオさん作『ぐりとぐろ』、小笠原寿夫さん作『暗い青春の夜明け』の2作品が1位となりましたが、得票数が1位作品数を上回らなかったため、規定によりチャンピオン作品はありません。皆さま、投票ありがとうございました!

投票結果
得票数 
1
サヌキマオ
2
2
Bigcat
1
3
休日ブックオフ
ごんぱち
4
小笠原寿夫
2
5
町の真理/貧乏人
小川未明

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

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推薦作品と感想

ぐりとぐろ
サヌキマオさん


感想:
正確に古典を踏襲されているところがいいと思いました。毎度のことながら、読み応えがあります。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
 ネズミが成体になるまでの生存率はいかほどであろうか。生物は死亡と出生の間に均衡があればこそ種として存続し得るのであるから、畢竟、彼らが結果として二匹の兄弟として成熟した事は決して不思議ではない。
 しかしここで一つの仮説が生まれる。一度の発情期のみで終わらぬ生物は、その生息年数分の子を為すのであるから、より一層の生存率の低さとなって現れる。かの二匹は、ネズミの姿を取るが、その行動や発想は文明的であり、恐らくは他世界もしくは、遙かな未来世界における進化した種の一つである事は明白である為、多産というネズミの特性は淘汰の対象になっているであろう。
 否、それすらも、我々の先入観に過ぎない。種の存続や進化が、進化論的淘汰によって成立している事に一辺の真実があったとして、より進んだ文明において全てが恣意によって歪められる可能性すらあるのだ。
 彼らの星には、種によって育ち、宇宙空間を超えて太陽に接触するほど大きくなる家すら存在する。生命の概念そのものが、実に狭隘なものに過ぎない、その視点を持たねば他文明との接触も果たせぬかも知れぬのである。
投票者: このバトルへの参加作者

暗い青春の夜明け
小笠原寿夫さん


感想:
書いている作者さんの真情が伝わってきました。感動しました。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
単純に言葉が印象に残った。ためになった。他作品はそこまで印象に残らなかった。
でも小説ではないかも。小説論、創作論を小説っぽくしたというか。
まあ、いいのかな。小説っぽくあれば小説だ。
投票者: 純粋読者

酒場人情
Bigcatさん


感想:
「ぐりとぐろ」
 あ、やべぇ。これ、二次創作だ! 人生初二次創作!(いまさら)
 桃太郎やらシンデレラを媒介にした場合も二次創作って云うんですかね。教えて上沼相談員!

「酒場人情」
 ナニがすごいって全員が貧乏。この期に及んで山岡が置いていったのも1000円。ということは普段は2000円位をツケにしてたんでありましょう。
 この辺の店を訪れる人の経済がはっきり想定できているのんで、1000字でもそこそこディープに描けるんだなぁ、と思いました。
 特に面白いことは起こらないけど、なんだか面白いわなぁ。今回は本作に入れよう。

「休日ブックオフ」
 タイトルで「ブックオフ」って書いておいて<そのチェーン>はないだろう、と思うのでした。

「暗い青春の夜明け」
 なんかこう、作風として「自分の心に刺さった言葉」を書こうとしているのであろうことは推察に難くない。がしかし、この作品をものすことで本当に作者にとってマスターベーションたり得ているのか、というところが非常に興味深い。なんかこう、ところどころ語彙が違うんですよ。「銀行も開けやらぬ頃」とか。「卓上の空論」とか。談志師匠の言葉で言えば「現実は事実」の方を持ってきたり(どっちかというと「現実は正解」のほうが有名だと思われる)とか。「銀行も開けやらぬ頃」というフレーズはすごいね。「朝九時前」をこう置換してくるかって感じで。もっと深いところで地味かつエッジの効いた仕掛けをしているのかもしれない。
 ところどころ真っ当さから逸脱してくるところに面白みはあるように思ってもよい。

「町の真理/貧乏人」
 冒頭すげえね。<達者のうちは、せっせと働いてやっとその日を暮らし、病気になってからは、食うや食わずにいて、ついに、のたれ死にをしたあわれな男がありました。>強烈! その後のキラキラした描写も含め相当ポップだと思います。
投票者: このバトルへの参加作者