≪表紙へ

1000字小説バトル

≪1000字小説バトル表紙へ

1000字小説バトル stage4
第27回バトル結果

ざんねん

今回は票が分かれたため、チャンピオン作品はありません。

投票結果
得票数 
1
執念の恐怖
山中 清流
1
2
サヌキマオ
1
3
雪おんなは腐らない
ごんぱち
1
4
ヨッパライ冥府魔道
アレシア・モード
1
5
足 ―― A PARABLE
渡辺温
    

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

コミュニケーション

QSHOBOU掲示板

推薦作品と感想

■Entry1
執念の恐怖
山中 清流さん


感想:
難点は多いと思うけれど、物語世界を創り出そうという志を感じられたので投票します。
1000字小説というのは完全な文学にはなり得ないと思います。つまり一から十まですべてを描き伝えることは物理的に無理で、何かを言外に置くしかないということになります。その技法はいろいろありますが、本作のように一景を切り出すのは正しいと思います。ただ、これだけのバックストーリーを独白で全部盛り合わせるのは無理でしょう。
一案としては、主人公の立ち位置や経験をなぞるのは大きく略して、むしろ相手側からの感情を並行させ、主人公に投射すれば何とかまとまりそうな予感がします。って言うのは簡単だけど、書くのは難しい。あと、きっとそれでも字数的には苦しい。3000字ならマシか……

改行がないのはひょっとして字数の節約からだとしたら、残念です。改行は文字数に数えないことになってるので……
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry2
サヌキマオさん


感想:
確かスピードワゴンが石油王だったと思うが、実際どうすれば石油王になれるのだろう。
自分の土地でないところで掘り当てたところで、所有権があるものだろうか。
どうやら日本の民法では、埋蔵物は発見者と土地所有者折半のようだが、これが石油にも該当するのか、それとも深度四〇メートルルールで、公共物扱いされるのか。
謎は深まる。深いところにあぶら。あぶらあらぶら。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry3
雪おんなは腐らない
ごんぱちさん


感想:
1.執念の恐怖
自己陶酔に浸っている様な印象も受けましたが、魔物とかって、実は小説には打ってつけの題材だと思います。改行があると、読みやすいのに、と思いました。
2.鶴
のっけから石油王が、現れて「ん?」と思いましたが、鶴と石油王が、こんな形で繋がるとは。
落語の「つる」の件りを入れてくれていたのは、親切だと思いました。
3.雪おんなは腐らない
どう考えても本作だろうと思いました。プロットもしっかりしているし、振れ幅が、大きい。AIを出してきてくれた所は、読者目線に立ってくれている、という印象を受けました。そして、意味深なオチ。惹きこまれました。
4.ヨッパライ冥府魔道
1000字でこんな実験が出来るんだ、と思いました。引用を使ったり、ルビを打ったりと。アレシアさんの世界観が露骨に表れた名作だと思います。

一通り、目を通して、読みやすさを選びました。私の読解力があれば、もっと面白く読めたのに、と思う次第です。
投票者: その他のQBOOKS参加作者

■Entry4
ヨッパライ冥府魔道
アレシア・モードさん


感想:
「執念の恐怖」
 このご時世なので「サバクトビバッタ」とか「コロナウィルス」とか、読んでいていろいろな単語が浮かびます。
 本作品の肝は最後の「なあ、妻よ、子供たちよ……俺は本当にこれで良かったのかなあ」だと思うのですが、精一杯領民のために手を尽くしたことに後悔の気持ちがあるのかどうか、というところにやや引っかかりを覚えます。打てる手を尽くして結果を出して(同様に相当の被害を出して)、敵を根絶して「これでよかったのか」はどうだろう、「これからどうしよう」なら納得の行くところです。
 「これでよかったのか」で通すのであれば、「じゃあどうすればより良かったのか」というあたりの掘り下げができるとよいと思いますが、1000字では難しいと思います。

「鶴」
 某所では海外の先進国ががんばって最新の技術で水を掘り当てても「神が彼らを遣わせた」というロジックに落ち着くという話を聞いた結果こんなものが。

「雪おんなは腐らない」
 これはまぁコントなのでよいが、600年も経って雪女の気持ちが醒めるようなことはないんだろーか。

「ヨッパライ冥府魔道」
 自由である。自由はよい。こうして獣も入り込まない深山幽谷の文藝サイトで好き放題やるのがよいのじゃよいのじゃ。
 その精神を余す所なく見せつけられたので今回は投票せざるをえないなぁ。

「足 ―― A PARABLE」
 <捜せた>は<痩せた>ではないのであろうか――おそらく原文ママなのでしょうが。
「A PARABLE」てぇんだから、なんらかのメタファーだと読むのが正解だと思うのです。とすると、男が王子の足をつけたまま絞首刑になった、ということでありますな。
 「王子」と「男」は別物で、なんか王子の権威を傘に来て好き放題やってたんだけど死刑にされちゃった男が……と読むと、なぁなんとか納得がいくかしらん。
 しかしこう、親切でない。

※作品中の<捜せた>の箇所は修正いたしました(担当)
投票者: このバトルへの参加作者