感想:八百を売る店は比較的辿り着きやすいが、八百そのものの描写はやはり難しい。床屋で床を売ったり、古屋のもりで中古同人誌を売ったりするのとは訳が違う。
この手の解釈に関しては、既に吉田戦車の丸焼きが存在する為、おいしそうと思わせる方向に感動の方向性を誘導する事は、1つの正解で間違いなかろう。
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感想:いちおう私の性分なのでリサーチしてみたんですがね、「エリマキトカゲの棒のついたやつ」は今ではAmazonでも売ってない、でもまあ似たようなのはあるんですが、これが小さい。鉛筆の先につけて転がすミニチュアなんです。商品名は「エリマキトカゲくるくる鉛筆キャップ」とあります。こんなものを鉛筆につけて試験会場に持ち込んだら私なら出禁にします。少なくともいい大人が転がして帰るような代物ではありません。で、これが八百八十八円、しかし三色セットなので一体あたり二百九十六円なんです。安すぎではありませんか(個人の感想)。でもこれはまだ小さいから安いんだろうという解釈は可能です。では当時のエリマキトカゲは幾らだったのか。リサーチを進めますと、二〇二〇年、ヤフオクに当時の「ぼくはエリマキトカゲです。(スエヒロ製)」のデッドストックが出品されてました。これに当時の値札が付いています。税込三百円って書いてます。やっぱり安いです。たしかにパチもんぽい雰囲気ではありますし、率直これも少し小さいミニサイズですし、税込ってことはブームもとうに終わった平成以降の処分価格ですが、でもSTマークもついた立派な製品です(STマーク取るのはとても面倒なことです)。しかしこれはあくまで当時の値段であり、二十一世紀ともなればレトロ玩具にはプレミアもついて当然です。オークションの結果はいかがですか。入札1、落札価格は九十五円です。ハア? 間違いではありません。これが現代の「エリマキトカゲの棒のついたやつ」の価値なのです、はい。然るに、この八百屋は何ですか。税込八百八十円。食料品なのに軽減税率も無視? しかも手足はヘナヘナ、本体は起き上がりコボシでエリマキトカゲ要素は前後に絵が描いてあるだけのパチモンです。もう何から何までデタラメなインチキ商売、まさにこれこそ嘘八百でございます。
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