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3000字小説バトル

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3000字小説バトル stage4
第28回バトル結果

おめでとうございます

今回は蛮人S作『下請け宇宙』がチャンピオン作品と決まりました。みなさんご投票くださいましてありがとうございました。

投票結果
得票数 
1
A Lost Dog
Bigcat
2
旧・ゴジラ
サヌキマオ
3
いくののみち
咲本らら
1
4
下請け宇宙
蛮人S
3
5
連絡船(『三千里』より)
河東碧梧桐
    

感想票をお送りいただいた皆様、ありがとうございました。

「私の投票がない!」「内容が違うような?」……掲載もれ、ミスなどがございましたら、QBOOKSインフォデスクのページよりご連絡ください。

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推薦作品と感想

■Entry4
下請け宇宙
蛮人Sさん


感想:
発想が実にユニークですね。筒井康隆先生を彷彿させます。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
「A Lost Dog」
 なにかこう、いろいろな謎を残して終わっていった。ここですべての謎が解明されるまで続けるか、それとも謎は謎のままで筆を措いてしまうか。もうこのへんは趣味の問題なんですが、だらだらとした日常が続くかと思いきや急転直下のことで、ああ、ナニがあったんでしょうねぇ、という読後感、嫌いではありません。

「旧・ゴジラ」
 ちょうど11月12日に「シン・ゴジラ」を地上波で放映るというのでそれに合わせて作ってみたのです。
 さっき観終わったんですが、まぁ当たらずとも遠からずといった感じでしたNE!

「いくののみち」
 よりによって個々のシーンを自分のものにしようとした気概を買いたいと思います。ある意味の翻案でありますが、「同じような境遇を持つ誰かへの共感」という軸で元ネタを掘り下げていったのが美点と思います。作者自身が見せたかったものを不足なく提示できているのではないでしょうか。

 欲を言えば、つくり手として「見せたい」ところについてもっと欲張りでもいいかしらんと思います。前提となる知識がある程度ないとわかりにくい部分ではありますが、もっとすっ飛ばして美味しい部分に字数を割くことが出来たのではないか。そんな気がいたします。

「下請け宇宙」
 状況の作り方が面白いなぁと思うのでした。バラバラの船体を、大量のスラスターロケット。制御するのは莫迦ロボット。
 で、この設定を十二分に活かしつつオチでさらに活きる。今回は文句なしだなぁ。

「連絡船(『三千里』より)」
 この「恐ろしい廁髪」というのがわからない。googleの限界を知ったので気分がいいぞ。いいぞ!
……と思ったら文末に注がついていた。文末はgoogleよりえらいことがわかる。で、なんだっけ。

 落語の「三十石」っぽいなぁと思った次第です。碧梧桐の時代だったら「三十石」あったんじゃないかなぁ。
投票者: このバトルへの参加作者

感想:
機械の陽気な音とか、熱とか、ピリピリ・ビリビリした空気とか全部がばーんって伝わってきてたのに、最後にしーんってなった所でまさかの展開になって、ギャップが面白かったです。
今回どれも面白くて、全部に投票したかったです。
投票者: このバトルへの参加作者

■Entry3
いくののみち
咲本ららさん


感想:
『A Lost Dog』
 一読目はよく分からなかった。読み返して考えると、妻の犯行か? という印象で、でも青黒い顔の小さな男は何か、「私」が打ち消した記憶とは何か。ひょっとして二読目の印象すべてミスリードで、犯人は「私」なのか。ひょっとして「私」と妻の両方が犯人なのか。よもや正雄か。まさかのマサか? 太郎の自殺なのか? ここまでくるともう読み返す前に立ち戻った感がある。
 もう少し落とし所を示してくれても良かったかもしれません。様々な伏線や、人物の本音を匂わす表現が散りばめられているが、起こった事件に対して無作為な印象。物語の世界は、現実よりはずっとあざとい作為的なものと思います。

『旧・ゴジラ』
 な、なんか生理的に気持ち悪いぞ。感覚的に入っていく読み方をしているとさすがに(笑)これはキツい。先年上映されてたナントカゴジラも、ひょっとしてそんなものだったのかも知れないけど、なにぶん私は全く観ていないので何とも言えない。
 熱海城という虚構がそそり立ったような城を中心とした、一から十まで虚構で固めた世界である。そこで生まれた怪獣が、その世界の中心を無造作になぎ倒して終わらせてしまうナンセンスは確かに怪獣映画的です。男としての御役を全うして果てた鎌柄三郎太が、一番筋を通していたように見えるほど。
 でも、やっぱキモい。

『いくののみち』
 色んな意味でとても安心感のある作品。下手すると不必要に重くなりそうな内容がライトに描かれている。特に後半の、すぽんと栓が抜けたような展開、なにやらふんわりした空気は、小式部の心境そのものだろう。今回、これに投票します。
 逸話を知っている人の中では、恐らく単なるいけずな軽薄男の役としか覚えてないだろう定頼に注目してカップリング(?)するあたりいかにも二次創作的だが、実際にそんなものだったのかも知れない。

『連絡船(『三千里』より)』
 通して読んだわけではないが『三千里』は格別ユーモアに満ちた紀行文でもない。そのなかで碧梧桐がこんな事を熱心に描写するのは、実は彼がジャグラー一行との遭遇を旅の僥倖として楽しんだからぢやなからうか。とか茶化すと碧梧桐が怒りそう。
 なお『恐ろしい厠髪』の意味は私が憶測で書いたもので、事実は本当にわかりません。私が思い浮かべた髪型は後期の塩沢ときです。全然関係ないが、むかし漱石の『三四郎』を映画化した際『あなたはよっぽど度胸のないかたですねと言い放つ女』を演じたのが彼女だそうです。
投票者: このバトルへの参加作者