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第20回詩人バトル Entry7

さようなら

空は日々 青をやわらげ 高さを増してゆき
雲は白い主張をあきらめはじめる
太陽はかろうじて強さを保ち
時の流れに逆らって必死の抵抗
しかしそこにはやはり
逃れようのない体力の衰えを感じる

アスファルトに転がる蝉の死骸
いつの間にか
公園からは子どもたちの姿が消えた

さようなら
また来年会いましょう

妖艶な月の光の下
気の早いこおろぎが鳴いている

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