←前 次→

第20回詩人バトル Entry8

あのころ

 屋上に行こう

 そう思って 階段を上ると

 そらが
 近づいてきて

 思わず
 近づいてくるなと 叫びたくなる

 ああ きれいだな
 なんて 思いたくねぇのに

 近づくそらに 寒気がする

 アイツと見たそらもこんなんだったかな なんて
 昔の友人 思い出して

 そんな 自分の思考に吐き気がする

 そらなんて
 そのときの気分で ころころ色を変えて
 そんな 優柔不断な性格のくせに

 勝手に
 人の気分を変えるくらいの
 わけわかんねぇ 影響力を持ってて

「馬鹿みてぇ」

 はき出すように呟いて

 寝っ転がって 目を閉じた

←前 次→

QBOOKS